田舎の軽トラ野郎 -10ページ目

田舎の軽トラ野郎

大工独立したて

 

 

この間の続きになります。

 

 

前の日記では『真壁工法』について少し説明しました。

 

 

では、この真壁工法の時に何が後で大変かというと、リフォームする際の柱のサイズがまちまちなので基準を決めるのが難しいという点です。

 

 

例えば、一番端にある柱は、4寸角(12cm×12cm)で真ん中にある柱が3寸角(9cm×9cm)だとします。

 

 

そうすると、端の柱と真ん中の柱の寸法があっていないため真ん中の柱が低い状態になります。

 

 

そうすると、下地をする際に、端の柱の上に下地を打つか、または、端の柱と平らに下地をするかで納まりが変わってきます。

 

 

 

 

 

今回の場合では、開口部のところの柱が一番大きくて12cm×12cmで真ん中は9cm角、後ろの板壁側は角が10.5cmでした。

 

 

そして土台が12cm角で、基礎が土台よりも出ていたので、今回は、水切りの納まりが基礎より出ていないと水が中に入り込む原因となるため、下地は柱の上に打つようにしました。

 

 

低いところの柱にはパッキン材(2.7㎜~15㎜のベニヤ板の端切れ)で調整して、定規または水糸で下地の通りをまっすぐにしました。

 

板壁よりも上は風の抜け道の目的で壁は貼らないということで『笠木』で勾配をつけてなおかつ古い壁との間に雨水が侵入しないよう板金で折っていただいた笠木をとりつけました。

 

 

 

 

雨仕舞の納まりで柱にのこぎりで切り込みを入れて(5ミリ程度)その隙間にしっかりと笠木が入るようにしました。

 

柱の表面で、5㎜くらい立ち上げて納めるやり方よりも水の入り込み方が違うようです。

 

 

今回はここまでになります。

 

また次回へ

 

 

 

 

現在工事中の写真載せておきます。

瓦の色は銀黒です。

 

 

解体前の写真は撮っていませんでした。

 

 

もともとはセメント瓦でした。

 

 

下地は、昔の野地板の上にコンパネを重ねました。

 

 

専門用語で軒先(一番前)と屋根の流れ方向(坂になっている方向)に打っている材木を『刀刃』といいます。

 

写真ではわかりづらいのですが、断面が『◣』直角三角形の形をしています。

 

 

理由は瓦を乗せるときに、角材だと軒先にたどり着く前に当たってしまい、瓦の勾配がおかしくなってしまいます。

 

ですので、登り 軒先 ともに瓦の波型にあたらないようにこのようにしないといけません。

 

もちろん瓦の形状によっても使う材料が変わるのですべて共通というわけではないです。

 

 

軒先はおよび登りは長年の自然劣化で腐食が進んでいましたので交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

今日から母の実家の井戸の屋根葺き替え工事を頼まれましたので行ってきました。

 

 

もともとはセメント瓦でのし瓦も崩れて限界でした。

 

 

60年前に葺いたということで下地も薄い9㎜くらいの板材です。

 

 

今の工法では、瓦を落としてはいけないのですべての瓦を釘で固定しています。

 

 

昔(60年位前)は、軒先(一番前)の1列と登り(屋根の左右、一番端にある瓦)のみ釘止めしてあり、その他は、15ミリ角程度の木材に引っ掛けてあるだけでした。

 

これがいわゆる引っ掛け桟瓦といいます。

 

 

本来、瓦は土を屋根下地の上に置いて瓦を置くだけでした。

 

 

これが地震の時に瓦が落ちて家を瓦の重さで潰れないようになっていました。

 

 

昔は、今のように隣に民家が接しているわけではなく、敷地が広く余裕がありました。

 

ですので、瓦が落ちても大丈夫だったわけです。

 

時代は変わって、家の形や敷地の条件、その他さまざま考え方が変わって、今に至りました。

 

瓦は、とても魅力的で素晴らしい屋根材なので怖がらずに選んでみてください。

 

 

また次回へ