この間の続きになります。
前の日記では『真壁工法』について少し説明しました。
では、この真壁工法の時に何が後で大変かというと、リフォームする際の柱のサイズがまちまちなので基準を決めるのが難しいという点です。
例えば、一番端にある柱は、4寸角(12cm×12cm)で真ん中にある柱が3寸角(9cm×9cm)だとします。
そうすると、端の柱と真ん中の柱の寸法があっていないため真ん中の柱が低い状態になります。
そうすると、下地をする際に、端の柱の上に下地を打つか、または、端の柱と平らに下地をするかで納まりが変わってきます。
今回の場合では、開口部のところの柱が一番大きくて12cm×12cmで真ん中は9cm角、後ろの板壁側は角が10.5cmでした。
そして土台が12cm角で、基礎が土台よりも出ていたので、今回は、水切りの納まりが基礎より出ていないと水が中に入り込む原因となるため、下地は柱の上に打つようにしました。
低いところの柱にはパッキン材(2.7㎜~15㎜のベニヤ板の端切れ)で調整して、定規または水糸で下地の通りをまっすぐにしました。
板壁よりも上は風の抜け道の目的で壁は貼らないということで『笠木』で勾配をつけてなおかつ古い壁との間に雨水が侵入しないよう板金で折っていただいた笠木をとりつけました。
雨仕舞の納まりで柱にのこぎりで切り込みを入れて(5ミリ程度)その隙間にしっかりと笠木が入るようにしました。
柱の表面で、5㎜くらい立ち上げて納めるやり方よりも水の入り込み方が違うようです。
今回はここまでになります。
また次回へ