今日から母の実家の井戸の屋根葺き替え工事を頼まれましたので行ってきました。
もともとはセメント瓦でのし瓦も崩れて限界でした。
60年前に葺いたということで下地も薄い9㎜くらいの板材です。
今の工法では、瓦を落としてはいけないのですべての瓦を釘で固定しています。
昔(60年位前)は、軒先(一番前)の1列と登り(屋根の左右、一番端にある瓦)のみ釘止めしてあり、その他は、15ミリ角程度の木材に引っ掛けてあるだけでした。
これがいわゆる引っ掛け桟瓦といいます。
本来、瓦は土を屋根下地の上に置いて瓦を置くだけでした。
これが地震の時に瓦が落ちて家を瓦の重さで潰れないようになっていました。
昔は、今のように隣に民家が接しているわけではなく、敷地が広く余裕がありました。
ですので、瓦が落ちても大丈夫だったわけです。
時代は変わって、家の形や敷地の条件、その他さまざま考え方が変わって、今に至りました。
瓦は、とても魅力的で素晴らしい屋根材なので怖がらずに選んでみてください。
また次回へ