痛みは深呼吸をすれば微かに感じる程度になりました。
でも、私はまだ何も分かっていませんし、痛みが語る答えを得たとは思えません。
私の目的は痛みを消す事ではありません。
痛みの意味を知る事が目的です。
痛みが消える時は、その意味を理解をした時であって欲しいと思います。
視点を変える試みを始めて数日です。
これで解決に向かうのか分かりません。
しかし、「私が彼女に対して感じている」という視点では進展が見られない以上、「彼女が私に対して感じている」という視点が持つ可能性に賭けるしかありません。
地球からではどうやっても月の裏側を見る事が出来ないように、それは他人の視点からでないと見る事が出来ない私で、今の私はそれを知りたいのかも知れません。
「“彼女から見た私”という視点でないと、見る事が出来ない私がそこに居るかも知れない」という事ですね。
“人から見た私”なら誰でも、それこそあなたでも良かったはずですが、そうではありません。
Iさんという特定個人でなくてはならず、私は「彼女を置いて他にその私を知り得る人は居ない」と思っています。
これは“彼女から見た私”を感じているのだろうか?
そう問うと、内なる反応は返答に詰まっているかのように思えます。
「違う」と言いたいのに、私に気を使って躊躇しているようには感じません。
ほとんど「はい」と言っているに等しく、出来るだけ正直な気持ちを打ち明ける為に、正確な言葉を捻り出そうとしているような感じです。
例えるなら「プロポーズの言葉をどうするか?」と考えているようなものでしょうか。
それは好意とは限りません。
しかし、それが“彼女”の本当の気持ちであるならば、私はそこに最高の価値を見るでしょう。
彼女が相手ならば、偽りの好意よりも正直で純粋な敵意を私は求めます。