残業 | 魂の世界に生きる

魂の世界に生きる

私が内なる世界と呼んでいたものは、魂の世界だった。

残業に対して良からぬ想い(観念)を抱く稲田。

「俺は残業させられているのだ」…と、被害者意識もバリバリです。

「だったら辞めるなり、断るなり、何なら自分で商売始めるなりしろよ」…となるのですが、稲田がしたい事は「残業について文句を言う事」なのです。

確かに残業に対する感情は、「嫌だ」とも、「こんな会社辞めたい」とも、「ふざけんな」とも、「いっそ起業するか」とも、様々に解釈出来るものです。

どの解釈を採用しても、感情との辻褄が合います。

しかし、感覚との辻褄が合いません。

感覚とは自分の価値観であって、そちらと辻褄を合わせないと、どんなに文句を言った所でその全てが本音ではなくなります。

つまり、幾ら文句を垂れても一向に満足出来ず、それどころが自らの文句で自身の機嫌を悪化させる事になります。

何も良い事はありません。

ついつい言いたくなる事は、自分がどんな観念を持っているか(他人の価値観でものを観ているか)を知る、かなり大きなヒントになるのですよ。

これを見過ごす訳にはいきません。