取り扱い説明書 | 魂の世界に生きる

魂の世界に生きる

私が内なる世界と呼んでいたものは、魂の世界だった。

貴方が引き寄せの法則によって願望実現を求めるにしろ、あらゆる執着を手放して悟りの境地を求めるにしろ、観念を解体する事はそれらに近づくものになると信じております。

【テーマ別】に【独自理論】のカテゴリーがあって、そこに方法論を纏めてありますが、改めて解説します。

以下がその方法論のテンプレートとなります。


【Aパターン】

『自分は○○でなくてはならない』

「自分は××であってはならない」

【Bパターン】

『自分は××でなくてはならない』

「自分は○○であってはならない」


『』には、それに従う事が自分にとって正義であり、常に現象化を望む事(観念善)を当て嵌めます。

「」には、それに背く事が自分にとって悪であり、常に現象化を避けたいと望む事を当て嵌めます。

この時はAとB、どちらを使っても構いません。

AかBに当て嵌める事が出来たら、もう片方に自分の善悪をそっくり反転させたものを当て嵌めます。

先にAパターンを当て嵌めたものという前提にして、完成させたのが以下の例です。


【Aパターン】

『自分は不幸でなくてはならない』

「自分は幸福であってはならない」

【Bパターン】

『自分は幸福でなくてはならない』

「自分は不幸であってはならない」


先に当て嵌めた方が自分の観念に近い可能性が高いですが、「実は逆だった」という事も有り得ますので、AとBのパターンを見比べて感覚的にしっくり来る方を選択します。

どちらの観念善に同意したいか、もしくはどちらの観念悪に敵対したいか、それで選んでも良いでしょう。

選択されたパターンの観念悪が自らに設定しているキャラクター、つまり「自分をそう認識している」という事を示します。

Aのパターンなら「自分は幸運だと認識」していて、Bのパターンなら「自分は不幸だと認識」しています。

そこで完全一致を見た(明晰な閃きの様なものが起こる場合が多い)なら、AとBの観念善と観念悪が全て消えます。

完全ではないものの、何かが剥がれ落ちた様に心が軽くなったなら、もう少し観念を分解させます。

各項目の後に「何故ならば」を付けてみると考えやすくなります。

例を示します。


【Aパターン】

『自分は不幸でなくてはならない。何故ならば、自分は愛されてはならないからだ』

「自分は幸福であってはならない。何故ならば、自分が愛される事があってはならないからだ」

【Bパターン】

『自分は幸福でなくてはならない。何故ならば、自分は愛されなければならないからだ』

「自分は不幸であってはならない。何故ならば、自分が愛されない事があってはならないからだ」


上の例であれば、以下にパターンを組み直します。


【Aパターン】

『自分は愛されてはならない』

「自分が愛される事があってはならない」

【Bパターン】

『自分は愛されなければならない』

「自分が愛されない事があってはならない」


これですと、Aの認識は「自分は愛されている」、Bの認識は「自分は愛されていない」となります。

ここで完全一致を見れば、Aでは「とっくに自分は自分を認めていた事」に気付き、Bでは「自分で自分を認めていなかった事」に気付き、観念の解体が起こります。

また心が軽くなったが、まだつっかえるものがあると感じる場合、再び分解を試みます。

…以後、解体が起こるまで分解を繰り返します。

観念の解体が起こると、観念善が求めた現象も、観念悪が避けたかった現象も、どうでも良くなります。

「どうでも良いや」とすら考えなく(思考が起こらなく)なります。

それは自分はもとより他者にも及びます。

Aにとって許されなかったBの行為、Bにとっては許されなかったAの行為も、お互いに「どうでも良いや」とも思わない状態になります。

当て嵌めたものに何ら感ずるものはなく、明らかに違っているとしか思えない場合、全くの的外れか、それよりも前に分解すべき観念が在る事が疑われます。

この解体法の難点は、「今の自分に見合うレベルにまで観念が分解されている必要がある」という点です(一気に全壊とは行かない)。

その為に何度も分解と僅かな解放を繰り返す必要に迫られ、非常にもどかしい気分を強いられる場合が多々あります。

短気な人には不向きかも知れません。