砂漠期を乗り越えよう
※マスコット使いの天才、羽生選手。猛暑に明け暮れた8月も残り僅か、札幌では街路樹の紅葉が進み朝夕めっきりと涼しくなってきた。例年ならこうして秋の気配が漂い始めると、やがて来る厳しい冬を連想して少し憂鬱になるのだが、今年は少し違う。むしろ「早く冬が来ないかな」と心の中で願っている自分がいる。"If Winter comes,can Spring be far behind?"「冬来たりなば 春遠からじ」とはイギリスの詩人Shelley(シェリー)の有名な一節だ。「つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来る」という例えだが、今の羽生フアンの心境をそのまま現しているようだ。少し寂しい反面、これまで猛スピードで進化してきた羽生選手の心身には休息が必要とも思えるし、これから始まる冬季五輪の喧騒に巻き込まれないで済むというのは朗報かもしれないとも感じている。砂漠期とは言いながらもSNSでは連日様々な情報やイベントで溢れ、本日は「メンシプらじお1周年記念祭り」が開催されている。らじおでは羽生選手がくつろいでいるためか、「チョコミントよりも あ・な・た♡」を口ずさんだり、「石橋を叩きながらモデルウォークで渡る」という名言?を発したり、「ペルソナ3の召喚器買った!」と嬉しそうな報告があったりと、時々予期せぬビックリ発言が飛び出して面白い。今後、「砂漠のオアシス<メンシプらじお>」になることは間違いないだろう。季節がら羽生カレンダーの販売競争も佳境に入ってきた。自分は今の所ニナミカ(蜷川実花)さんの写真集『Tai』の付録カレンダーがとても気に入っているので、他に購入予定はない。来年3月分までは写真があるので、それ以降はその時考えようと思う。8月の燃えるひまわりのような写真は特に好きで、毎度のことながら春ちゃんとのふり幅に驚かされる。YUIMA NAKAZATO(中里唯馬)の超前衛的なデザインはプロのモデルでもなかなか着こなしが難しいように思うのだが、羽生選手が纏うと、個性的なアクセサリーや衣装も魂を吹き込まれたように輝きを増す。ボストン美術館にも飾られた伝説のBLUE&WHITE衣装も中里氏の作品、まるで羽生選手のために特別あつらえたようにフィットして美しかった。彼の唯一無二の存在感と輝きは桁外れで、報道、スポーツ、芸術などのジャンルを問わず、有名カメラマンが競って撮りたくなるのもわかるような気がする。羽生選手が「ぐりり」や「そらジロー」や「ビンドゥンドゥン」など、ぬいぐるみやマスコットキャラを上手に操るのには慣れているが、ハイブランドのGUCCIをはじめ数々の前衛的衣装をも手なずけて?着こなしてしまうのには驚く。羽生選手が人形や衣装などに関心を持ち、それを何らかの形で表現したいと感じたとき、それ等の対象は単なる「モノ」から、意味のある「モノガタリ(物語)」に変わる。彼のぬいぐるみを持つ手や指の角度は最高の見せ方を知っているようだし、マスコットキャラには親しみを込めて友人や仲間のように接する。何のてらいもなく、ごく自然にそれをできることが羽生選手の凄さだとも思う。羽生選手が「モノ」たちに魂を吹き込むことで生まれる和やかで楽しい空間、それもまた天才羽生結弦の持つ究極の表現力とも言える。写真集 『Tai』の付録小冊子には、蜷川氏と羽生選手の対談も載っている。青い薔薇に囲まれた「最後のカットは宇宙空間みたいになりましたよね」と蜷川氏が言うと、羽生選手は「<幽白>の<蔵馬>が浮かんで」「薔薇のセットにとらわれて、妖気を出すみたいなイメージでした」と答えている。蜷川氏はそれを聞いて「さすがでございます」と締めているのだが、羽生選手の、あの妖艶な微笑みは「あやかし」がモデルだったのかと思うと納得できた。※「幽白」~『幽遊白書』はオカルトアニメで『ハンター×ハンター』の富樫義博の初期作品。「蔵馬」は主要キャラの一人で美形だが、正体は狐が妖怪に変化した「妖狐」。羽生選手がイメージしたということは、好きなアニメの一つなのかもしれない。羽生選手が、どんなモデルをイメージして撮影しているかの一端が伺えて興味深かった。妖狐のあやかしさえ表現という芸に変換できる羽生選手は、本業のアイスストーリーでは無双となる。先日までTLでは"RE_PRAY"祭りで賑わっていたが、あの公演は本当に衝撃的で、自分に行動変容をもたらすほどだった。"MEGALOVANIA"を観たばかりに自分もゲームの世界を知りたいと強く思い、"UNDERTALE"にのめり込んだ。最初は試行錯誤の連続で大変だったが、最終的に食わず嫌いだったRPGが大好きになった。その後motherシリーズ、『大神』、『moon』なども楽しんでいる。サンズの怒りと諦念をスピンで表現した羽生選手の演技は最高。ゲームという仮想空間に、スケートいう手段で新たな命を吹き込んだ羽生選手、”RE_PRAY”は歴史的作品になった。1週間ほど前から『破滅への使者』の舞台、"FFⅨ"のゲームを始めた。羽生選手に倣って、今回は攻略動画や文献をみながら石橋を叩きまくって慎重に進んでいる。というかノロノロ運転なので、麗しのクジャ様に遭遇するのはずいぶん先になりそうだ。テレビの大画面で見ると、映像がとてもきれいだ。SwitchでもDLできるし、この時期はリーズナブルでお買い得との情報を教えてくれた、上位ブロガーの「めろんさん」ありがとう。先は長いが気長に頑張ってみます。理不尽な世界に絶望したクジャ様の空虚な美しさは特筆もの。クジャ様が憑依した羽生選手がこのまま”FFⅨ”の世界に降臨しても違和感なし。"RE_PRAY"の再演を強く強く願っている。来春までの砂漠期は辛いが、みんなそれぞれ楽しみを見つけながら乗り越えていけたらいいなと思っている。