"REALIVE"雑感
※”Prequel”より大部前に注文していた雑誌『仙台経済界』の臨時増刊号が昨日届き、4月に現地観戦した"REALIVE"を懐かしく思い出した。雑誌の巻頭を飾るグラビアページには羽生選手の美麗演技写真が盛り沢山で、公演後の囲み取材「一問一答」の内容も詳しく掲載されている。特に嬉しかったのは"from Editors"「編集後記」に羽生選手のライブが地元経済界に多大な貢献をしていることが明記されていたことだ。※編集後記より一部抜粋羽生選手のスケーターとしての功績を讃える記事は数多いが、経済効果についての分析は意外と少ないので、ご当地仙台はもっとアピールしても良いのではないかと思う。2年前の"RE_PRAY"佐賀公演では羽生選手の経済波及効果が4億8,210万円に達したと佐賀新聞が詳しく報道し、世間を驚かせた。羽生選手の場合"notte"や単独公演が毎年利府町で開催されるが、その度に仙台では宿泊ホテル争奪戦、お土産の爆買い、地元飲食店や観光地の賑わい、タクシー利用客爆増などの現象を引き起こす。仙台市の羽生経済効果波及率は、多分佐賀市の比ではないだろう。かくいう自分も今回仙台の経済波及効果には0.001%くらいは貢献できたかもしれないと考えている。「笹かま」は仙台土産の定番であるが、今回初めてシーラカンスモナカが買えた。ちょうど夕方の閉店間際の時間帯であまり並ばずに済んだ。自分の前にいた青い"RE_PRAY"パーカーを着た外国人女性2人がこれを爆買いしていたが、もはや国際的な人気スイーツになった感がある。ゆづ味モナカが予想以上においしかった。今回の仙台旅行で一番満足した味は「ホヤ」、宿泊したホテルの地下に日本料理店があり新鮮な魚介類も堪能できた。羽生選手は確か苦手だったと思うが、東北のホヤは肉厚でジューシー、最高である。"REALIVE"は公演発表の段階からどことなくミステリアスだった。公式イラストが何を意味しているのか、SNS上ではファンの謎解きが行われたが、制作者からの詳しい説明がないので未だによくわからない。単純に考えると3つの輪の重なりは羽生選手のスケートで、過去、未来、現在を現しているようであり、時間軸の緩やかな移動のようにも見える。MIKIKO先生によれば本公演は、「アスリートとしても、表現者としても、進化し成熟していく羽生選手が---この先、表現者としてどのような境地へ向かって行くのか、その可能性を想像する時間---」だそうだ。※"REALIVE"公式HPより抜粋確かに自分はアップグレードされた「とりヘビ様」や、「UTAI様」たちに感動し、「White~なんちゃら」の前日譚(PREQUEL)に少し戸惑いながらも強く惹かれた。初日の公演後に羽生選手が観客に語ったように、"PREQUEL"は初見者には少し難しくても、噛めば噛むほど味のある「するめプロ」というか、「するめストーリー」である。従って、マゼンダとか、イエローとか、記号として表現される象徴的な演技を楽しみ、角くんとゼロくんの出会いと別れを考察し、あーでもない、こーでもないと妄想、いや想像力を働かせて観るのが一番の楽しみ方であろう。早くアイスストーリー4thのお知らせが来ないかと首を長くして待っている。今回のストーリーとは全く関係がないのだが、"REALIVE"公式イラストに何だか既視感があると思ったらこの写真だった。※"YUZU'LL BE BACK Ⅳ"写真集より北京五輪のエキシ、『春よ、来い』のリハーサル、どこか儚げでミステリアスなこの一枚が好きだ。小海途カメラマンはやっぱり神だと思う。8つのゼロの輪を潜り抜けて現れた黒い影のような羽生選手、それは未来のタイムトンネルから「再生」という希望を届けに来たNovaくんのようでもあり、絶望を抱えながら満身創痍で最後の戦いに挑む"HAPPY END"の青年のようでもある。その時の心理状態によって希望にも絶望にも見える不思議な写真だ。世界中の人々に希望を与えた北京の春ちゃんに、何だか無性に会いたくなった。