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~TAKARAMONN~

場所は四国! 幼い頃から触れ続けていたお遍路さんという文化。 そんな僕は、大人になり、気がつけばその文化の真ん中にいた。 一期一会・お接待・仲間・自然・そして東北。 いろんなものが詰まった49日間の日々を改めて綴ろうと思ってます♪



「冗談じゃない。」


こう言い放った瞬間がお遍路中に一度だけあった。




あれは4月の中旬、高知県の高知市を過ぎ、次の町を目指し歩いているところだった。

天気予報では、夕方頃。
雨が上がると言っていたのに…。
(もう4時だ…。まだあがらないか)

あいにくの空模様の中、今日の宿
宇佐大橋の下の砂浜の横の芝生を目当てに歩いていた。
(あと4キロほどだ!)




35番札所 清滝寺を越えたのが、午後2時。それから南に10キロほど下れば今日は休めるな。そう思っていた。

よーく地図を見れば、1キロほどのトンネルがあることが判明! 行くまでの道中も少し上りのある車道みちであった。


歩いているときに考えていることは、よく覚えていない。笑

でも出会った人や、出来事なんかは割りと覚えてるものだ。


小雨の降る中。
眼鏡をかけている、少し頬が痩せている女性が話しかけてきた。

「こんにちは。大変だね。
今日は、雨が降っているからね宿に泊まったほうがいいよ」


第一声は、そんな具合だった。

わざわざ、向こうの方から走ってきて大きな声を出して呼び止めたわけだから。 ねぎらいの言葉で入ってきた。


とにかく、僕の体を心配した。
「雨に濡れて大丈夫か?」
「本当に、宿に泊まったほうがいい」

しかし、そのやさしい言葉っていうのはただの表向きで、徐々に本領を現し始めた。


「どうして、歩き遍路なんてしようと思ったの?」

歩いていると、必ずといっていいほど質問されること。

この質問は暗黙の了解でしないのが普通だろうが。

22歳の男が。
オレンジの服を着て、リュック背負って歩いているわけだから。

質問するのが普通かもしれない。  


質問を受けて。
丁寧に一つ一つ答えた。

すると、どうだろう。

「この歩き遍路というものを親御さんは許してくれたの?」と新たな質問が返ってきた。

それにも答え。
ズルズルと、女性が本当に僕に聞きたかった質問の内容へと移っていく。

それから、「親御さんが信仰している宗教は何?」→「空海の宗教って私は嫌い。」→「日蓮が唱えている宗教は良いと思うんよ(A宗教)!」

「一緒にA宗教を始めない?もう遍路なんか辞めて、地元に帰ってお経を唱えなさい!」


さすがに腹が立ってきて。笑

「冗談じゃない。」


こう言い放ち。足早に今日のゴールへと向かった。


辺りは、もう暗くなり始めていて本当に困ったなという思いが先行していたのですが。

女性には、それを悟られまいと大股でドシドシと歩いて行きました。笑


テント設営完了9時。
ヘトヘトなとある1日の出来事でした。