長男、小学校2年生は
今は嫌なことがあっても
特に気にならないから
続けたいと言った、その後。
高学年のSくんは
相変わらずのいじめっ子ぶり。
いつもは家に帰ってきてから
愚痴をこぼしていた長男が
限界がきた日がありました。
この日は旦那ひとりで迎えに言ったので
後から聞いた話しです。
練習終わりに明らかに不機嫌な表情をして
「どうした?」と旦那が聞くと
とても怒りながら
「今日のSは本当に許せない」
と、愚痴を我慢できない様子。
旦那も、Sに対して文句を言うのを
ギリギリのところまで我慢していたのもあって
とりあえず車の中で話しを聞いて
場合によってはその場ですぐ
親に事実確認をしに行こうと
思ったらしいです。
その際、いつもと長男の様子が違うことに
Sくんも気付いたようで、
ずっーーと長男と旦那の方を
見ていたらしく、
旦那は車に乗り込んだあとも、
Sくんの目をずっと見ながら
長男の話しを聞いたそう。
そして旦那は、
「今、Sくんが
こっちを気にしてるのわかる?」
「多分、お前の異変に気付いたんだろうな。」
「俺はこのままSくんから目を離さない。」
「だから、次の練習で
様子をみるのを最後にしよう。」
「次の練習次第でどうしたいか、
長男が決めなさい。」
と言って、
帰ってきたそう。
その流れを聞いた私は、
「例えばそれで、
Sくんの態度が変わりました。
…それでいいのか?」
という疑問がうまれました。
「標的にされなくなれば
確かに長男は今よりは
居心地の悪さはなくなるかもしれないけど
なんか、根本的なものが
解決されていないような…?」
と言うと、旦那は、
「1番の目的は長男への攻撃が
なくなること。
俺の予想だけど、
多分あの子はもうすでに
問題児扱いはされているはず。
でも主力メンバーの1人だし、
仲間同士で競い合うのがこのチームの
やり方だってAが言ってたんだよね?
ならSくんは、
このチームのやり方にあってる子だし
むしろ必要とされてると思うよ。
しかも、ムカつけど
すごく上手だし(笑)」
と言っていました。
次の練習
「Sくん、何も言ってこなかったし、
朝、「長男♪おはよー!」って
話しかけてきたよ
」
…
これでいいのかな?
w
「え、そう…ならよかった?のかな?」
と、ちょっと困るわたし。
その次の練習も、
その次の練習も何も無く
むしろどんどん優しくなり、
どんどん仲良くなり、
次男くんの面倒もみてくれるように
なりました
w
きっかけは絶対に、
旦那の睨みですが
話していくうちに、Sくんが
長男に当たりがキツかった理由も
わかるような気がしてきました。
Sくん「次男〜!」
「お前は本当に、長男と違って
なつっこくて可愛いな!
」
周りにいた高学年
「長男もこのくらいニコニコしたら
可愛いのにな 笑」
「顔は似てるのに性格全然違うもんな笑」
長男「うるせー笑」
(旦那が敬語をつかえ!と
頭を引っぱたいてました。笑)
やっぱり相当生意気な
態度だったのでしょう。
「ダメだよ、高学年相手に
生意気な態度をとったら!」
と言ったら、
高学年の子たちから、
「あ、でもね、うちのチームは
これくらいじゃなきゃ無理だよ!」
「うちは上下関係はあまりないよ。
低学年より下手だったら
それは高学年が悪いって怒られるし、
低学年は低学年で、
高学年についていこうとしなかったら
やる気ねーのか!って言われるし、
練習以外ではみんな仲いいし、
先輩扱いされるのは無理だから!笑」
と言っていました。
そう言われてみればみんな、
コーチと役員さんには敬語でも、
子供たとはみんなタメ口でフランクだなー
と、そのとき気付きました。
ものすごく厳しいで有名なチームだけど、
言葉遣いにはこだわらないチームらしい。
これでようやく長男は
お弁当をみんなで食べれるように
なりました。![]()
朝、練習場所まで送っても
ひとりで身支度するのではなく
みんなに挨拶をして
みんなと話しながら
じゃれ合いながら
身支度をするようになりました。
一安心!
…かと思いきや。
Aが登場。
「前にぶたこさ、
Sくんが口悪いとかで
相談してきたことあったじゃん?」
「あれ、本当かもしれない…。」
「Sくんに言われて、
Sくんのことが怖くて
辞めてる子、結構いるらしい。」
「うちも知らなくてさ、
だから長男がやられてるのも
気付かなくて…ごめん。」
と言われました。
でも、その時のわたしには
もう、時すでに遅しというか
Aにも言われたように、
子供たち同士の罵りあいも
このチームには必要だと、
実際練習をしている高学年たちが
言っているわけで。
Sの口の悪さに問題はあれど、
うちの長男に関しては
言われても仕方ない理由が
はっきりとあるので、
睨みをきかせてしまったことも
申しわけないと思うほど
次男くんに対しての面倒見もよくて、
だから、
「もう解決したから大丈夫だよ!
心配かけてごめんね
」
と、言いました。
Aは、
「ならよかったけど…
長男は大丈夫?」
と心配してくれました。
「大丈夫だよ!
それに、高学年のみんなも、
長男の生意気さは多少必要だよ、
じゃなきゃやってけないよって
言ってくれて。
わたしはいまだに悩むけど、
Aが色々教えてくれたこと、
長男がこのチームにいたいって言うかぎりは
慣れていかなきゃいけないんだよね。」
というようなことを言いました。
すると…
A「そうなんだけどさ…」
「Sくんの場合は
ちょっと違うかも…」
と言うのです。
このとき「?」とは思ったけど
わたしは、Aの根本的な考えは
変わらないと思っていたし、
このチームにいる限りは
Aに教えてもらったことが全てだから
少しずつでも受け入れていかなきゃな。
という気持ちになっていました。
続きます。
