紅雅様が! | シークレット歌劇團0931 ~秘密の夜会へようこそ~

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紅雅様は喘息持ち。




定期的に病院へ。



診察室でのやり取り。



この日少し体調がすぐれなかったらしく
席に着くなり医者に向かって
紅雅様はこう伝えた。



風邪なのだよ。




紅雅様が断定的に伝えると
医師は







勝手に病気を決めないで下さい。決めるのはこっちの仕事です。





と、厳しく注意され






今度は小声で
「鼻炎がもしれない、なあ。」
と紅雅様が呟いたせいで



火に油。








医師はピリッと言った。



あなたは病状を私に言う。私があなたの病気を判断する。

「勝手に病名を主張しないように!昨日来た男性もそうでしたが、皆さんわかりもしないのに勝手に断定しないで頂けますか?わかります?あのねえ、」




この後しばらく具合が悪い中、貴族は怒られ続けた。






医者はここ数日何人もそういう患者が続き黙って耐えてきたのだろう。


それなのに。



とどめを刺した紅雅様の
「小声で鼻炎かも」発言。





50過ぎると一言多くなる。今回はそれが命取りに。






平民も貴族も、
50過ぎたら注意だぞ。




ダメ元で聞こえるように
呟く方法は慎むように。




漏らすな。
飲み込め。









50過ぎて怒られると
かなり凹むらしいぞ。





病院では、
病状を詳しく
伝えること。


勝手に病名を言わない事。






「余計な一言を呟く癖」
に効く薬があったらいいのに。








結論は
貴族も平民も老いると余計な一言が増える。

ということ。






笑ってる場合ではない。