想像力不足は世界を苦境に陥れる。昨今の闇バイトなども、事件後に自分はどのようになるか想像ができないから簡単に加担するわけで、寝不足で車を運転したり、飲酒して運転したり、どう考えても安全でない方法を選べば、時に破滅的な結果を生むことは容易に想像できるはずです。それでもそうした事件や事故が後を絶たない。仕組みとして呼気を測らなければ運転できないようにするしかないように思うほど。
一方で子供は当たり前を知らないから、ジブリ映画を見て傘を差せば空を飛べると思って高層マンションから傘を持って飛び降りてしまうといった信じられないような悲劇が起きるわけで、親御さんは細心の注意をして子育てをしなければならない。先日もマンションから子どもの転落事故が起きたが、小さいと思って油断をすると結構な高さをよじ登ってしまうのが子供であり、我々の想像力が足りていないと、そうした危険を見逃すことになる。想像力が足りないのは何も子供だけとは限らない。もちろん悪い事ばかり想像して不安になりすぎるとノイローゼになってしまうので、程度の問題はあるが子育てにおいて注意をして損をすることはない。一方で過干渉も過ぎたるは及ばざるがごとしなので、バランスは重要ですが。
過去には、中学3年生でお母さんの名前を書けない生徒がいましたし、住所が書けない生徒もいます。我々の想像を超えて知らないことが多いので、侮ってはいけません。常識というものが自分の中にある程度あるにしても、それが通用する世界はかなり狭いのだという認識はあった方がいいでしょう。今それは国語と英語の授業でまざまざと見せつけられます。英語の単語の意味を解説して、その日本語の意味をまた簡単な言葉に言い換えないといけないのです。人は言葉がなければ理解できないからこそ言葉を正しく分かりやすく自身の中で咀嚼できなければならない。教えるということはお互いの想像力を広げることでもあるのでしょう。