ヘレンケラーを知らない子供達 | メガネ先生のブログ

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 当教室では「ことばの学校」という読み聞かせを行うコースが小学生向けに存在しています。毎週1回生徒は沢山ある本の中から自分の気になる本を読みに教室に来ます。長く通っている生徒はかなり沢山の本を読んで、ことわざやら、普段使わない語彙を習得しています。(選択式の確認テストのようなものがあります)私自身は小学生の頃には本を読むかテレビを見るかの二択しかなかったので(ファミコンが出るがもうすぐ登場する頃)、暇さえあれば図書館に本を借りに出掛けていました。自転車でも30分以上かかるような田舎でしたが、5冊くらい借りては往復していました。小学校の図書室の本はほとんど読みましたが、やはり江戸川乱歩やホームズ、ルパンシリーズから始まり、アガサクリスティー、赤川次郎の推理小説が大好きで、片っ端から乱読していました。内容はちっとも覚えていないのですが。

 先日それなりのレベルの大学に合格した高校3年生に教室にある偉人の漫画シリーズから何人の人間を知っているか聞いてみたのですが、ヘレンケラーも、ナイチンゲールも知りませんでした。中にはそれほど有名でない人物のものもあるのですが、さすがに小中学校のどこかでヘレンケラーやナイチンゲールには触れる機会があるだろうと思っていました。読書をしている小学生たちは私が読め読めと勧めるので余った時間で、エジソンやらライト兄弟といったスタンダードな偉人の伝記漫画を見て、同時に昔の世界の様子や、当時の状況などを自然と知っていくようになります。

ヘレンケラーに出てくるサリバン先生の辛抱強さはどんな時代でも学ぶものがあります。流行りの物語は新しく出てくるものですが、内容は正確に覚えていなくてもこんなに大変な状況を人間は克服できるものなのかと知って欲しいものです。