「心の働き」理解が促す他者理解 7-2 | シリーズ~心の彩り -1

シリーズ~心の彩り -1

日々の暮らしに垣間見える様々な心の彩りをミニ・シナリオ交え「えっ!そうなの…なるほど!」をミッションに、時に心和む季節の彩りも挟みながら綴ってゆきます。
子育てや介護疲れなどを感じている方々がお訪ね頂いたことで、多少でも解消の糸口に繋がれば幸いです。

 

 

 

    テーマに掲げた「心の働き」と言うフレーズについて、皆さんはどの様な捉え方を

   されるでしょうか。

    当ブログでは既稿で何度か触れて来ましたが、「交流分析理論」を唱導したエリッ

   ク・バーン博士に沿えば、「人には、誰しも心の内なる三人の私がいる」と説いたそ

   の「三人の私」とは

     私たちがママの胎内から生まれ出た瞬間、外界の現象に本能的に反応する

                                「子どもの心の私」 

     生まれ出て後、時間経過と共にママ、パパ(或いは養育的立場にある方)からの様

      々なメッセージをひたすら受けることで自らママ・パパの言動を身につける

                                「親の心の私」

     私たちの出生から幼少年期を経て家族を始め近隣、学校、社会との関りが増

      える中で身に付くことになる周囲の状況などに判断思考が形成されて行く

                                「大人の心の私」

   と言うことになります。

    この我が内なる「三人の私」のウエイトの大きさは人それぞれに対人関係の様々

   な場面や状況によって何れに比重が掛かるかは異なります。

    例えば 桜桜桜桜桜桜 桜の花見に連れ立って訪れた三人、それぞれに満開の

   花を見上げながら

 

      浜名さん:「(笑顔一杯で見上げ)わ~ぁ!きれい!」→「子ども心の私」

      田山さん:「(諭すように)ダメよ、枝折っちゃ。」 →「親の心の私」

      柳原さん:「(無表情に)週明けには散るかもね。」→「大人の心の私」

 

   と、三者三様ですね。でも、これが

 

      浜名さん:「(笑顔一杯で見上げ)わ~ぁ!きれい!」→「子どもの心の私」

      田山さん:「(笑顔で頷き)ほんと!凄いきれい!」 →「子どもの心の私

      柳原さん:「(笑顔で指さし)あそこもきれいよ!」 →「子どもの心の私」 

   

   と三人のトーンが一致していれば、即ち三人とも内なる「子ども心の私」から言葉

   を発していればもっと花見が楽しめている様子に窺えるのではないでしょうか。

    このことからお気づきの様に、そこには三人それぞれの「心の働き」が読み取れ

   そして時にそれが一致した場合にはお互いの「いま・ここ」に対する状況の理解、

   更に言えば共感度が高くなっていることを表わしていることになります。俗に言う

   大盛り上がりの状態と言うことでもあります。

    ところで今年桜を観に行かれた皆さんの場合は、いかがでしたでしょうか。

 

            桜桜桜桜桜桜お団子お団子お団子桜桜桜 さくらんぼさくらんぼさくらんぼ