一年半の独学で新HSK6級合格 | Paint Your Life Indigo Blue...

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書きたいことを自由気ままに書いていきます。

僕が中国語を学び始めたのは一昨年の9月。

2013年4月23日現在、新HSK6級を取得しています。

約1年半でどの様に中国語を学び、

このレベルまで持って行ったかを自身の今後の語学学習に活かせるようここに記録します。

あくまで自分用です。
ご了承下さいませ。

まず中国語を学ぶ理由は3つ。

1.カナダで出会った素晴らしい中国人の友達と英語ではなく中国語で話したい。

2.自分の中国語を馬鹿にした中国人を見返したい。→のちに中国人に認められたいという気持ちに。

3.世界でビジネスをしたかったため英語だけてはいけない。人口が多く世界中にいる中国人の言語が最も必要と考えた。

以上です。

私が中国語にであったのは
在学中に交換留学で行ったカナダ。

カナダは第二の中国と言われるほど中国人が多い。

今思い返せば、中国人は他のアジア人とことなり、
彼ら独自のコミュニティを強く持ち始めは近づきずらい印象があった。

そんなある日、クラスに中国人が多かったこともあり

簡単な中国語を教えてもらった。

例えば、
你好吗?
最近怎么样?
你去哪儿?
などの初級中国語である。

中国人にすれ違うたびにこれらの質問を繰り返した。

ただ単に中国人と仲良くなりたいという気持ちで行った行為であった。

数日がたちある中国人が私にこう言った。

Why do you speak Chinese to me? You can speak only English, speak English. Do not talk to me Chinese!! It's so annoying for me.

つまりはじめから中国語ではなく英語で話して来いというものであった。

彼はすこし怒っていた。

今思えば毎回同じ質問しかできない自分の中国語に対して相手が怒るのは当たり前だが、

当時の私は怒りさえ覚えて
必ずあいつに中国語を話させようと心に誓った。

といっても1人本を片手に学んで話せるようにはならない。

中国語は特に発音が難しくネイティブなしには正しく発音することは困難とされている。


毎日授業後に図書館で中国語の新聞(人民日报)を読んでいた。
すると隣の中国人の女性が声をかけてきた。

May I help you? ...are you Chinese..?

見た目が中国人のようだかそれにしては中国語の新聞の読み方が不自然だったので声をかけてきたのである。
私は新聞の分からない単語や中国語にすべて読み方と意味を書いており、ネイティブからしたらかなりおかしな行動だった日がいない。

彼女はそのあと新聞を音読してくれ、さらに録音までさせてくれた。

一つの記事を読むのに1時間近くかかっていたがよる遅くまで読んでいた。

今思えば気の遠くなる作業だか、当時の私をやる気にさせたのは中国個に対する強い興味と、中国語を話せない自分に対する悔しさであった。
それ以外のなんでもない。

そして中国人の友達と中華レストランに行ったとき、1人の中国人にあった。

彼女はカナダにきたばかりで中国語訛りの英語を話していた。

私が中国語を話すとかなり驚いていた。

実はその頃カナダの大学で中国語を専攻していた私は多少の会話文を言えるようになっていた。

だが相手の言っている言葉は何も分からない…。

彼女ははじめて私のような中国に興味のある日本人と出会ったそうで、とても嬉しそうであった。

さらに私を中国語が話せるようにしてあげるとも言ってくれた。

このようなことを言ってくれる中国の友達は多いが、

彼女は違った。

その日から
学校へ行くと本当に毎日2時間中国語を教えてくれたのだ。

いくら宿題があっても、テスト前でも毎日中国語を教えてくれた。
彼女なしに私の中国語はない。

とはいうものの始めはつらかった。

まずは拼音を教えてもらった。
中国語の発音練習である。

一音を2時間やってもうまく発音できず、2日間に及ぶこともあった。
特にri, chung,anとenの区別はかなり時間がかかった。

2週間くらいで拼音を正しく発音できるようになった。

今思えばこの練習で基礎が固められた。
中国語を学ぶ上で中国語を正しく発音することがどれほど大事かのちのち思い知る。

発音ができるようになると、
音読練習をした。

始めは拼音の降ってある教科書を私が読み、彼女があとから正しい発音をするというものであった。

最初は拼音を読むことに必死すぎで毎単語ごとに修正が加えられたが1ヶ月、2ヶ月と続けるたびに徐々に中国語らしくなってきた。また語彙も増え、耳も鍛えられたのでこの2ヶ月で飛躍的に伸びた。

3ヶ月目は会話の大部分を中国語で、分からない箇所は英語で解説をお願いしていた。

彼女と出会ったのが自身の留学の最後であったため、
彼女と学んだのはほんの4ヶ月であった。しかしこの時期の学習が一番ためになった。

中国人の友達につれられ、たくさんのパーティーやイベントに参加した。

帰国する頃には私の中国語を馬鹿にした中国人と英語を交えつつも中国語を話せるようになっていた。

最初の4ヶ月で行った学習は

正しい発音を体で覚える
語彙を増やす
日常会話をネイティブに学びネイティブと話してアウトプット
中国語検定2級程度の文法を覚える

である。

語彙はリーディングで、
文法は暗記で、
後は中国人と話すことで学んだ。

ついに帰国し、
唯一の不安は英語よりも中国語を忘れることだった。

そこで、帰国後私がまず起こしたアクションは
大学の留学生寮に行き
日本で中国語を学べる環境を作ることだった。つまり中国人の友達、先生を探したのだ。

そして私は運良く大学にいる全ての中国人と友達になった。

主な学習相手は北京外国語大学と西安外国語大学といった優秀な院生2人であった。

彼らの日本語はレベルが高く、同じ言語学者として頭が上がらなかったが
胸を借りるつもりで週2回相互学習を行った。3時間中、半分を日本語を教える時間、残りを中国語を教えてもらう時間とし、おたがいにメリットのある学習を行った。

当時、友達や大学の教授には
日本で中国語を学ぶのは不可能同然との意見を言われたがそれは真実ではなかった。
今は、自分の意思決定が正解だったと自信を持って言える。

学習法はカナダにいたときとほぼ同じ。
文のレベルをすこしあげ、発音矯正、日常会話フレーズの増強を行った。
時には外へ出て日中で会話したりもした。

そして中国語を学びはじめて半年後。
新HSK4級を受けようと問題集をみたが簡単すぎたので学習をせず、いざ試験へ。

と思ったらなんと当日寝坊して不合格。

この辺りから好きで学びはじめた中国語が必要に迫られて学ぶ中国語になりはじめ
多少の違和感を抱いていた。

同時にモチベーションも下がりつつ
中国語に対する興味も正直低下しつつあった。

2012年4月、ある女性に合う。
彼女は流暢に中国語を話せた。私が今まであった日本人の中で一番中国語を話せる人物であった。

彼女から指摘を受けた。

あなた中国語はなせるけど資格ないね。

確かにそうだ。好きで学びはじめた中国語を自力で身につけつつも、資格は避けてきた。
自分が英語と中国語を話せることを武器にしていた私は、資格に落ちたらそれか崩れ落ちるようで恐れていたのだ。

だが負けず嫌いな私は
新HSK5級を受けることを決意。

模試ではリスニングはなかなかできたが読解ができない。合格点にはとうてい届かなかった。

この日から中国語の座学がはじまる。毎日5時間ほどを1ヶ月で詰め込んだ。

この時が
学習をはじめておよそ1年経つくらいであった。

ネイティブから学んだ中国語は、発音に重点をおき文法や筆記に弱かったのである。しかし、私はラッキーだった。なぜなら筆記は個人でも問題を解くことで伸ばすことができるからだ。

作文問題が一番苦労した。
幸いにも中国人の友達が短にいた私は、作文を添削してもらい紙面上で中国語を理解するようにした。

その結果8割越えで新HSK5級に合格した。

そのあとはじめて中国に行くこととなる。これが私を変えた。

資格もとりすこしは自分の中国語に自信を持っていた。
上海に行ったのだが、現状はなかなか聞けないし伝わらない。

2週間滞在したが1週間目の夜
私の中国語学習史上最大の挫折を経験した。

その夜道に迷った私は地下鉄の場所をおじさんに聞いた。

地铁在哪儿?

通じない。2回言ってようやく伝わる。
しかし口調が早すぎて聞き取れない。

こんなことが1週間も続いていたこともあり私のプライドはボロボロにされた。

帰国後、私はカルチャーショックに襲われ、
中国語から逃げるようになっていた。

しかしこの頃私の中国語を学ぶ理由は当初のそれとはことなっていた。
それは2つ。

1.中国語をおしえてくれた中国人に中国で中国語で会話すること。

2.将来中国に住み、中国人とビジネスをすること。


…逃げている時間ではない。

そう考え、最高級である新HSK6級を受けることを決意。5級とは全くレベルが違う。

単純で浅はかな考えだが
これを取れば自信がすこし取り戻せると思った。中国に留学した人たちに並べるとおもった。

ただ、6級の学習を開始したとき
全く歯が立たなかった。

本気でやらなきゃ全然ダメだと思った私は
就職前の貴重な時間を全てつぎ込むことを決めた。
バイトをやめ、卒業旅行やイベントも断りHSKに集中した。
要約はかなりの対策が必要でやった分だけ上達すると思っていたので、中国人に添削を依頼した。毎日要約をし、提出、添削、修正を繰り返した。
最後の2週間は問題を全て通しで行った。だいたい15回分以上は解いたと思う。
語彙も5000個全てを暗記した。

本番当日
感触としてはかなり難しかったが
自分は受かるんだという気持ちを持ち結果を待った。

1ヶ月後、無事新HSK6級合格。


ここまでのまとめとして

語学は常に貪欲に飢餓感持って学び、
孤独に身につけるものである。

イヤイヤながらの学習は非効率だ。また本当に核の部分は中国人と一緒にいるだけでは身につかない。
なぜなら私はあくまで非ネイティブだからだ。中国語を外国語として学ぶ以上文法的知識、語彙は必須だ。しかもそれはネイティブには説明できない場合が多い。彼らにとっては理屈でなく自然と理解できるものであるから。


長々とご精読いただきありがとうございました。

ご意見や質問がある方は何でもおっしゃってください。お答え致します。


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