今日を、迎えられたことに、感謝。
昨日は、沢山のご訪問やいいね!を頂き、ありがとうございました。
アメトピでの記事の掲載は多分終わったので、
もう驚異的なアクセス数にはならないかと、、
ちょっとほっとしました。
メンタルヘルスランキング6位とかってあり得ない〜![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
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素敵な数日に、心から感謝です。
さてさて。
ゆっくりと過去を振り返るという覚悟を決められたので、まだ色々とありそうですが振り返ってみようと思います。
ご興味のある方は、読んでみてください。
2011年12月〜2012年1月頃の話。
続きです。
(33)
……意識が、飛びそうになる……
あの時の電話の事故とは別に……
その示談金を用意するため、母はキャッシングをしたのだと話しました。
でも………
借りてるのは1社だけではない。
その事がきっかけで、借りたお金を返済するために、また違うところから借りる……
聞いた事はあるこの悪循環……
返すために、また、そしてまた………
父が事故を起こしたせいで……
いっそ服役したほうが本人の為だったのではないかと思いました。
だって、懲りずに何度も……
弁護士さんは、黙って、時々頷きながら母の話を聞いていました。
その光景が何重にも見えてきた自分……
父は、昔。
まだ自分と妹が幼い頃。
母に車の免許を取れと言いながら。
畑道のど真ん中で突然、母に運転するよう強要したのです。
当時、母は免許を持っておらず……
それなのに、ここで練習しろと……
とにかく、その態度が恐ろしかった。
車が何処かに突っ込んだら死ぬかと思った……
やめて‼と叫んでも怒鳴られるだけ。
叩かれるだけ………
父は、悪い事をしているのに、威張っている!!
その事が、許せなかった。恐ろしかった。
母は涙目でハンドルを握りながら、当然のように思うように進まない車を……隣で父に怒鳴られながら……
そんな事をさせる理由が、
『俺が飲みに行って帰ってこれない時に迎えに来い。』
……………………
こんな夫が、親がいていいのか……
高校生になると同じ台詞を子供にもうるさいほど言っていた父。
そのたびに思い出すあの時の事。
なんなんだ、本当に、なんなんだ…
母は免許を取って、行動範囲が広がった。
結果的には良かった部分もあるけれど。
散々父に利用された。
その父は、当て逃げ事故を起こして、家族に迷惑ばかりかけているのだ………
なんなんだ、なんなんだ‼
『お父さんにお金を借りている事がバレないように、いつも車で離れた場所まで行って返済していたんです…』
と、母。
車で。
どれだけ必死だったのか。
そして、今、こんな状態になって………
なんてひどい父。
どんなに恨んでも恨んでも足りない。
お金だけ返して消えてほしい。
『わかりました。大丈夫ですよ。
わたくしにお任せください。
きっと、取り戻せるお金はあります。』
弁護士さんのその言葉に、引き戻されました。
『………本当………ですか?』
母が、信じられないという表情で尋ねる。
『ええ。もう返済の必要はありません。
必ず、いちばんいい方法を見つけます。
ですから、今はお体の事だけを考えてください。』
『ありがとう……ございます……
ありがとう……ございます……』
首がうまく動かないのに、一生懸命お礼をしようとする母……
この苦しみを知らなかったという父……
どれ程罪を重ねるのか………
ここまでひどい事になっているなんて、
考えたくもなかった………
これが、父の、そして両親のしてきた事の………
ほんのきっかけにすぎず……
これから後に更にどんどんくるツケが………
自分も背負わされる事になるなんて………
このときは考える余裕もなかった……
(34)
母が複数の会社からキャッシングをしていた理由が判明しました。
それは、妹とずっと母に問いただしては否定されてきた事……。
そう。
決して、予想出来ない事ではなかった。
父がそれを知らないというのは、罪だ。
父は、黙ってる。
弁護士さんを見送り、しばらく呆けるように過ごし、病院をあとにしました。
父と顔を合わせたくない。
言いたい事が、責めたい事が、恨みが。
山程口から出てきそうで……
だけど。
母は、倒れた事によってこの事がわかった。
もう返済はしなくていいと、弁護士さんが言っていた。
おそらくは、任意整理になると思います…と残して。
母にとっては、複雑だけど、この件に関しては良かったのかも知れない…
このまま誰にも言わないまま、同じことを繰り返していたら……
きっといずれ倒れてしまっただろう……
問題は、父だ。
どう思っているのか、これからどうしようとしているのか…
変わってもらわなくてはならない。
これ以上、母を、自分達を苦しめないでほしい。
もう、たくさんだ。
こんな親に関わらなくていいと言われたら、自分は喜んで絶縁しただろう。
しかし、陰湿という程の親戚達。
そんな事をしたら、後生責め立てられるのは明らか……
『ちょっと帰り、100円ショップに付き合って。』
なんでもいい。
思い付いた途端、すぐにそうしたくなった。
父を強引に100円ショップに連れていき。
買ったのは。
『間に合わせでもいいから、今日からこれを食費専用として使って。』
そう。小銭入れ。
お札も半分に折れば余裕で入る大きめの。
父は、きょとんとしている。
『これに、2000円か3000円位だけ入れて。これからスーパーに寄る。
冷蔵庫空でしょ?』
『ああ………だけど……少なくないか?』
『少なくない!!』
そして、最寄りのスーパーへ。
父と行くのは生まれてはじめて。
というか、父がひとりでスーパーに行く事自体、つい最近までなかった。
『少しは料理するんだから、よく考えて買うんだよ。』
父は緊張気味に、かごに食品を入れていく。
隣で、睨むかのように、いやきっと睨み付けて見ていただろう自分に。
まずは、ここからだ。
買い物は、収入にみあった金額を設定を決めて、それ以上は買わない。
主婦の最低限のやりくり方法。
食費も、光熱費も、父自身が無駄に使ってきた飲み代やタクシー代も。
なにも把握していないのだから。
その無神経に過ごしてきた身体に、神経に、刷り込ませるように叩き込んでやる。
恨み言や憎しみを口に出す事にエネルギーを費やす位なら。
そのほうが、ずっと合理的。
そして、父には最も必要な事…
これからは…
母にはやってもらえないのだから。
出来ない身体になってしまったのだから…
(35)
母のキャッシングの件は、弁護士さんに任せよう。
着手金は、当然のように自分が支払うことに……。
家族で働いているのは自分だけ。
だから、なんとでもなるだろう?
その父の言い分に、心の底から怒りと呆れが込み上げました。
そんなだから、そんな風にいい加減で勝手ばかりしてきたから。
母が倒れたんだ。
倒れた原因は色々ある。
けれど、間違いなく、父がいちばんの原因。
本当に、この手に負えないどうしようもない父を。
仕方がない。自分がある程度は誘導していくしか………
父には、金銭管理、食事、その他手続きなど。
ある程度は自炊経験はあるし、掃除は得意だ。
ひとりで暮らす分には不自由はないはず。
とにかく、暴飲暴食と外に飲みに行かない。
それだけは徹底して守ってもらう。
父にも、きつく言い聞かせ、普通なら出来る事を知らないという事を、ひとつひとつ教えました。
寂しいから、年末は帰ってきてほしい。
そういう父の申し入れを断ることが出来ず。
年越しは父と過ごしました。
それは、あとにもさきにもない。
たった一度の二人きりで過ごした年越しに…。
母は、順調にリハビリをこなしていました。
週末は、実家と病院を行き来する日々は変わりませんでしたが、
母の変化には目を見張るものがありました。
入院から数ヵ月。
頭は真っ白になり、痩せてしまった。
人って、短期間でここまで変わるのか…。
それはショックでしかなかったけれど、
リハビリに励む姿に、応援するように見守っていました。
妹家族も顔を出し、相方も来て。
病院でみんなで顔を合わす事も何回かありました。
『姉ちゃん。』
妹に声かけられ、ちょっと二人で話がしたいと言うことなので、離れたスペースへ。
『母ちゃんが退院したら、家で暮らせるのかな?』
『……それね。もうそろそろ考えないとまずい。』
実家で母が暮らすには、あまりにも心配。
その頃、父には何度か話をしていました。
『どこかもっと安全に暮らせる所に引っ越すとか考えないと…。
あの家だよ?エアコンもない。狭いからベッドだって置けない。
どうするの?』
『おまえ、どこか別の場所になんて言うなら、生活費も家賃も払えよな。
あそこでいいんだ‼』
その一点張り……。
平気で子供にそんな事を言う。
その辺は、まったく成長がない父。
一難去ってまた一難。
家の問題。
それは、父と取っ組み合いの喧嘩になるくらい、言い争うことに……。
父にも、プライドがあったのかも知れない。
父の手で、出来る事を考えていたのかも知れない。
ただ、自分には実家が居心地のいい場所ではなかったから。
こころ休まる場所ではなかったから。
母が退院するまでに。
何とかしてもらわなくては。
とても父の気持ちなど考える余裕はなかったんだ………。
(続く)