寒い時期も峠を越し、そこそこ暖かくなってきた。
そろそろロードバイクでそこらへんフラフラする季節だ。
車もそうだけど稼働しない時期は埃をかぶせておくんじゃなく、メンテナンスやチューンナップに手間をかけたいところ。
今回はそんなお話。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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鮮やかみどり色が好き
 
バーテープ巻き直した(完成の写真)。
 
寒い時期(MTBで移動していた時期)のうちにやればよかったんだけど。
作業場が屋外なので寒い日や雨の日は億劫で…。
結局この日まで延び延びになってしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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まずはメンテナンス台へ
 
 
そもそも18連勤なんて病み上がり復帰にやるもんじゃないシフト組みだったもので、仕事明けの2連休も1日目はただゴロゴロしてた。
連休2日目、やっとやる気出すわけで。
 
オーバーホール、と言っても全分解するほど時間もないので 今回はこれまで手をつけられなかった箇所をメンテナンスする。
ターゲットは「ヘッドベアリング(ヘッドパーツ)のガタ解消」。
1年ほど前に分解・グリスアップしたものの、ダメージあるヘッドベアリングでは根本的な解決には至らなかった。
また、ヘッドベアリングを交換するにはフレームからフロントフォークを抜き取ることになるのでついでに
・リターンスプリングがおバカになったSTIレバーの交換
・変速が渋いのでシフトワイヤー、アウターケーブル一新
・バーテープの巻き換え
も同時に行う。
それぞれを別に作業すると非効率で、一緒に作業した方が手間も時間も節約になる(と思う)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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それにしてもスギ花粉すごい
 
 
立派なガレージや作業場があればいいけれど。
いつも作業するのは自宅庭先。
春先のこの時期はスギ花粉がこれでもかと飛散していて目も鼻も悲惨なことに…。
一晩外に置くだけでフレームもこの有様。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ヘッドベアリングゴリゴリ
 
車体を前下がりに吊り下げた場合、ハンドルの自重でまっすぐ正面を向くはず。
ところがヘッドベアリングにゴリつき感があり向きが変わらない…。
平坦路走行中はそれほど影響はないけれど ダンシング時やトルクとかけるとヘッド付近からパキパキ音がする。
 
※ワイヤー取り回しが悪く引っかかりや突っ張りがあると同様に動きを阻害されることもある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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フォークを抜いてベアリング交換
左:ステムを外せばフォークはストンと落ちてしまうので注意
右:ヘッドパーツやBBは外した順番を忘れないように並べておくといい
 
 
1年ほど前に分解・グリスアップした箇所ではあるけれど走行中のパキパキ音が気になって気になって夜もぐっすり眠れない。
得意の「同じ寸法」のベアリングを調達すれば安価で済むだろうけど いかんせん情報が少なすぎて確実なものにたどり着けなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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純正ヘッドベアリング
左:品番
右上:キャン純正箱
右下:付属のトップスペーサー(ヘッドキャップ)はカーボン製
 
キャノンデール純正品を取り寄せると中身はTANGE SEIKIだった。
公式スペックでは「Tangeseiki integrated, 25mm top cap」としか紹介されておらず 代用品を探すのも一手間ふた手間かかりそう。
次回交換するときの参考になるかも、てことでベアリング側面の刻印を明記しておく。
 
TANGE SEIKI
4T5-5 BEARING
41.8/30.2/45° SUJ-2
 
スタックハイト8.1mm
アンギュラ角45°
 
 
TANGE SEIKIのHPを見るとIS24というベアリングがそれなのだと思う。
別のところでは「#1538」という品番も出てきた。
共に同じ寸法なので多分、たぶん大丈夫…。
(確証は持てないので参考にする人は自己責任で)
 
トップスペーサー(キャップ)はカーボン製で良さげだったんだけど、裾野の径がやや小さかった。
フレーム側と段差ができてしまうので今回は使用を断念した。
 
この他にCリングやパッキンなども付属しているので取り付けの順番をミスらないように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ヘッドチューブ受け側
 
 
フレームの受け側はスチーム洗浄などで侵入した水分が原因で赤さびが出ていた。
綺麗に掃除して水分や埃侵入防止のためにグリス湿布してから封印する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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レバーも交換する
左:上側が交換前、下が交換するレバー
右上:小レバーのリターンスプリングが伸びて最後まで戻りきらない
右下:交換するレバーは内部がジャリジャリしてた
 
 
車体からハンドル一式を外す際にSTIレバー(複合レバー)の交換もやっておく。
交換と言っても同じ品番(ST-6800)で中古品だけど。
 
右レバーなのでリアの変速に使うレバー、Bレバー(小レバー)のリターンスプリング不良でニュートラル位置に戻りきらずプラプララしていた。
ブラケットから分解してスモールパーツで交換・組み上げすればいいんだろうけど ちょっとリスキー。
同じような価格で中古のレバー見つけてきたのでそれを試すことにした。
 
交換相手はリールやラチェット部まで砂利や埃が侵入していて動きもゴリゴリしていた。
カバーだけ外したらしっかり洗浄し各所グリスアップ。
 
転倒時についた傷はあるけれど 変速動作、ブレーキ、各レバー位置など問題なし。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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アジャスタースクリュー
左:左交換前、右交換後
右:2mmアレンキーで回せるイモネジへ変更
 
 
大レバー(主にブレーキ)のニュートラル位置はアジャストスクリューで調整できる。
以前ここの樹脂製ネジがダメになっていたのでイモネジへ交換したことがある。
今回も同様の処置をしておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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やっとシフトアウターケーブル交換する
 
もちろん緑色に。
先のレバー交換は右レバー(RD変速用)だったけど、左レバー(FD変速用)の動きも渋い。
これまで幾度かワイヤー交換を施してきたがどうにもレバー操作が重い。
ワイヤー留めを解放して操作するぶんには問題ない。
ということはシフトワイヤーとアウターケーブル(ケーシング、アウターワイヤー)に問題あり、かもしれないので一新する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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工具はこんな感じ
 
 
アウターを切断すると大抵は楕円にひしゃげて(潰れて)しまうと思う。
そのままではワイヤーの動きを阻害してしまうので千枚通しや細めのピンポンチなどで穴を丸く整形・拡張する。
また外殻のワイヤーも潰れて尖っていると思うのでグラインダーやベルトサンダーなどでバリを落としておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
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付属のキャップ
左:ストローが出てるのが2個
右:STIレバーのワイヤー受けに溝(切り欠き)がある
 
 
シマノ純正ワイヤーセットには専用のキャップが付属する。
どこにつけてもいい訳じゃなくてちゃんと場所に応じた形をしている。
2つだけストローみたいものがついているキャップがある。
これはSTIレバー受け側につけるもので、側面にはSTI受け側の溝に合わせるための突起がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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切れてた
 
 
RDのアジャスタについているノーズカバー。
RD-R8000に交換してから約4ヶ月が経過したけどすでに裂けるチーズになっていた。
以前RD-6800も同様の現象が出ていてショップでノーズカバーを数個まとめ買いしたら「そんなに頻繁にだめにならない」と鼻で笑われてしまった。
使い方が悪いのかな?変速回数が多いのかな?
少なくとも僕の使用する限りでは3〜4ヶ月ほどで裂けてしまう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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フレーム傷防止に
 
シフトアウターを交換するときくらいしか取り付けできない部品も一緒につけておく。
フレームの形状によってはシフトワイヤーが擦れて細かい傷になってしまうものもある(すでになっているけど)。
数百円レベルで同等効果のあるものが販売されているけど ダイソーで見つけたこのシリコンチューブでも同じような効果は得られるんじゃないかな。
 
途中から取り付けはできないのでシフトワイヤー交換時やバーテープ巻き直しの作業のついでにやると手間が1回ですむ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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スパカズは左右あったらしい
 
以前も使ったことのあるスパカズのバーテープ
やや肉厚でクッション性も高い。
ネオンカラーが目を引くが、最近はツートーンカラーモデルが人気出てきているみたい。
 
色の切り替えはテープの途中で斜めに変更するのは他者も同じ。
左右の区別はないのかと思っていたらL・Rのシールがついていた。
エンドは黒なのか、緑なのかどっちにしようか迷うところ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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エンドはグリーンにしました
 
 
結局エンドはグリーンにしました。
完成。
FDの変速も軽いし、ステアリング操舵も引っかかりもなく軽くなった。
ワイヤー初期伸びが安定するまでは微調整が必要かな。
 
 
作業時積算走行距離  9,345.8km
 

2018/03/29   記