インフルエンザ確定となってしまってやることもない日は考えだけが頭の中を駆け巡る。
10個中8個は役に立たないもの、1個は下調べをして不採用のもの、のこり1個は実際にトライしてみるもの。
トライしても使い物にならない案もある訳で。

ミニのセッティングでもあれやこれやと試してきたけど夜中に思い付いて実践するためにいろは坂まで試しに走り出したことも多々ある。


そんな中で自転車(特にロードバイクなどの外装多段式変速機搭載車)のディレーラー(変速機のこと)の調整について 小学生の頃からやってきた自分なりの調整の仕方について記しておく。

(この調整の方法は正しい方法ではないと思います。やるかやらないかは自己責任です)





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ディレーラーの取り付け位置が「正しく取り付けられている」という事が前提ですよ。
リアはともかく フロントは最大ギア(アウターギア)に対して1~2mmの隙間ができるよう、かつ平行になるようにバンドの締め付け位置を決める。
直付けの場合も若干の遊びがあるのでコンパクトクランクかノーマルクランクかで取り付け位置が変わってくる。

※2016/02/13 追記
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ここで言う「最大ギアに対しての隙間」というのは ディレーラーがアウターギア側に最大限振った時のアウターギアとディレーラーの三日月みたいな銀色のやつの上辺との『横から見た時の』隙間のこと。
(もちろんチェーン分のクリアランスも考慮のこと)
と、いうことはこの時点で最大振り幅を決定するわけで ここでしくじるとこの先どんなに調整しても上手くいかない。
逆にいえばディレーラーの位置決めがしっかり出来てさえいれば調整次第でナイスバイクに仕上がるということ。
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リアディレーラーのストロークは真ん中に見える2つのプラスネジで最大・最小ギアの位置決めを調整する。
ワイヤーの生えてるところのアジャスタースクリューは最大限詰めて(締めて)おくとのちのちやりやすい。
画像ではチェーンが張ってあるけど僕はチェーンを張る前にディレーラーの調整(振り幅調整)をやってしまう。
合ってるかどうかはわからないけど その方がやりやすいと感じたから。







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フロントアウター、リアハイ。
2つのプラスネジのうち画像右下側がハイ側調整ネジ。
締めると中央寄りに、緩めると外側へ調整できる。
よくある「ハイギアに入れるとフレームとスプロケットの間にチェーンが噛み込む」場合はハイ側調整ネジを締めて調整する。
画像ではチェーンもワイヤーも張ってあるが 新規組み立ての際はまだ張らない。






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フロントインナー、リアハイの参考画像。
先程の画像と較べてチェーンの蛇行角度が大きいことがわかる。
いわゆる「たすき掛け」の状態で駆動力の伝達効率も悪く チェーンに横方向の負荷がかかりあまりよろしくない。








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フロントアウター、リアインナー。
チェーンやワイヤーを張っていない状態ではリアスプロケット(ギア=歯車、のカタマリ)最大ギアとリアディレーラーのガイドプーリー(2枚付いてる小さな歯車のうち上側の歯車)が干渉するので手で動かして調整位置決めをする。
よくある「ローギアに入れるとスポークとスプロケットの間にチェーンが噛み込む」場合はロー側の調整ネジを締めて調整する。
また、リアスプロケットに「11-32T」などのワイドレシオギア(所謂乙女ギア)を組み込むと先程のプーリーが当たってしまうことがある。
(Tは歯車の山の数、ギザギザの数のこと)
その場合は画像の緑色のフレームの下にちょこんと見えるテンションアジャストボルトを締めて調整する。
そのへんは新規組み立ての際に自分の使用用途に合わせたリアスプロケットのギア構成を選定し、それに合ったケージの長さのディレーラーにする必要がある。
ケージの長さ、とは先の2つのプーリーの芯間距離を表す。
シマノのロードバイク用ならSS、GSがあり画像のTiagraはGSのロングケージ。
SSの最大キャパシティは29T以外らしいけどブルホーンのリアスプロケットは「11-32T」。
イチマルゴのSSショートケージディレーラーを使っているが問題なく使えている。
カタログ表記のキャパシティは安全な使用用途に沿った数値で多少のマージンがあると思われる。
使うか使わないかは自己責任。









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話逸れた。
先程の「アウター&ロー」の画像は所謂「たすき掛け」状態なので僕は極力使わない。
リアをローギアにするならばフロントもインナーにしたほうがいいと思う。

こうしてリアディレーラーのストローク調整を
済ませたら次はワイヤーを張る。









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リアディレーラーの調整が済んだらここで初めてワイヤーを張る。
張る場合はシフトレバー、ディレーラー共に「ハイ側」になるようにしてからワイヤーを留める。
どのくらいの張り具合か、といえばハイ側というのはテンション無しの状態とはいえダルダルのプランプランではダメ。
かといって親のかたきをとったかのようなガチガチのテンションでもだめ。
ギターの弦の様な、指で軽く弾くことの出来るくらいがいい。






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ワイヤーの貼り具合は車体やコンポーネンツのグレードにもよるけどここにもアジャスターがあるので調整可能。
ここも最大限詰めて(締めて)おけばチカラのない人でもあとから張り調整ができる。

だから最初からアジャスターは「詰めて」おき、ワイヤーを張れば面倒なディレーラー調整も「張り側の調整」のみになるのでラクになる。







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シマノからはこんなパーツも出ている。
走行中でもワイヤーテンションの微調整ができるアジャスター。
これは高グレードモデルなどの「内蔵型」用のパーツで ST-4600のようなシフトワイヤーが外に向かって生えてる「触角型」のグレード用ではない。
触角型モデルにはグレードによりレバー直後にスマートに取り付けられるパーツがある。







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フロントディレーラーも同様の手順でチェーン、ワイヤーを張る前に予めストローク調整をしておく。
画像はアウターギア側。
あまり外側を攻めるとチェーンがペタル側に脱落しクランクを傷付け後悔で1週間くらい自転車をみるのが嫌になるので注意する。
アウター側のストローク調整は画像の2つのプラスネジのうち下側がハイ側調整ネジになる。
シマノさんは高グレードになるとここに「Hi Lo」の表記がない。
低グレードやモデルナンバーのみの廉価モデルには表記がある。











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ローギア、インナー側でのストローク調整。
ここもあまり内側を攻めるとチェーンが脱落しBB付近に噛み込んでしまい10日間くらい晩御飯が美味しくなくなってしまうので注意する。
ロー側の調整ネジは画像上側のプラスネジ。

この状態(インナー側)でワイヤーを張る。
張り具合はリアと同様。

キチンと調整すればエントリーグレードでもビシバシシフトが決まるし 変速がスムーズになると走行中の脚への負担を軽減できる。

どんなに高グレードのバイクでも走行中カチャカチャと無駄な音鳴りがしてると残念な気持ちになる。
きちんとセッティングを出して、愉しいライドになるための1つの手掛かりになれば、と思う。

もちろん自分の力量や必要工具、経験と釣り合わなり場合はショップさんに出したほうが絶対いいです。
自転車…特にロードバイクは全ての部品が安全走行に直結する重要部品ばかり。
自信がない場合は迷わず 専門知識と豊かな経験をもったショップのメカニックさんにお任せしましょう。

事故やトラブルが起こってからでは遅いですからねぇ。








やるのも勇気、
そこで退くのもまた勇気。




2016/02/13   記