ダウン症の生徒さんがレパートリーを持つまでの記録① | 福岡 鞍手町 ピアノ•エレクトーン•リトミック•障がい児対応レッスン 「みずま音楽教室」

福岡 鞍手町 ピアノ•エレクトーン•リトミック•障がい児対応レッスン 「みずま音楽教室」

福岡県鞍手町でピアノ•エレクトーン•リトミック教室の講師をしています!
レッスンのひとコマやPVなお話、マジメなお話から笑っちゃうお話…色々と綴っています♪HPもぜひご覧下さい♪ http://mizumamusicschoolforeb.jimdo.com



音符福岡県 鞍手郡 鞍手町の音楽教室音符

みずま音楽教室


長年、支援型リトミックレッスンに通って頂いているA君とお母さま


因みにA君はダウン症と最重度の知的障がいのある生徒さんです


約3年ほど前からリトミックレッスンの中に『鍵盤あそび』を盛り込んでいます(リトミック項目を2/3ほど残してレッスンバランスを図っています)


一昨年の発表会では私の伴奏に合わせて『ド』を弾くことにチャレンジ♪


A君は上手に弾くことができました!


しかし、一昨年の発表会後から今に至る迄のレッスンでは、“2つの黒鍵を打鍵する鍵盤あそび(黒鍵あそび)”に敢えて戻ることにしました


それには理由があります


①A君が鍵盤の中心と身体の中心軸を理解・実行する上で、私のサポートなし又は最低限のサポートで演奏準備に入れること(演奏姿勢とドを理解する上での基本となる為)←A君の場合鍵盤あそびは起立状態で演奏をするため


②『黒鍵あそび』のレパートリーを増やすことで曲のテンポ・等速感・リズム、曲想の変化を理解して演奏表現ができること(私は支援の有無を問わず、生徒さん方には『等速感』の習得を特に意識しています。『等速感』は音楽を演奏する上での基本。『等速感』は視覚化できるモノではないので、生徒さんの体感・実感を積み重ねることでしか習得できない感覚だと思います。そういった感覚の指導は非常に難しく、だからこそリトミックレッスンという素地が影響すると思います。)


それらが定着することによって『A君が自ら楽しんで弾ける鍵盤あそび』になってくれたら、という思いがありました


先生の「はい次はド、次は休み…」と、“講師の指示しか聞こえない演奏”では“一体誰の演奏なの?”になってしまいますから…それだけは講師として絶対に避けたいと私は思っています


ですが…


ダウン症と最重度の知的障がいがあるA君は、今のところイラストカードを見て物の名称や♩を見て「タン!」と言えるようになるなど『コレはなぁに?』といった問いに対する名称回答は随分とできるようになりましたが、2語文3語文を交え、自分の気持ちを自主的に言葉でに伝えることはまだまだ難しいところです


ですから彼の理解がどこまでのモノなのか?何が分からないのか?何が分かるのか?の詳細な確認がとれませんし、実際には彼の反応・表出の中から理解度をコチラがキャッチしていく形になります


例えばA君に「こっちにおいで〜♪」と言葉を掛け、手招きをすれば移動を認識して実行に移せますが、「今から〇〇を弾いてね!」や「この紙に◯を書いてね!」と言葉のみの指示やお手本などが無い場合、その言葉の理解とそれに伴う自発的行動・表出・表現は難しい状況です


そういったA君ですが…


なんと‼︎4曲の黒鍵あそびのレパートリーを持つことができました(私の伴奏付き)


曲によっては高低差をつけたオクターヴ奏の黒鍵あそびもできるようになりました‼︎(正直これには驚きました!お母さんと「すごーい!!!」と大興奮したことは、決して忘れられない彼の成長の証の一つです)←コレもちょっとした工夫で出来たのです!


そして今はそのレパートリーをメドレーとして弾けるまでになりました


「次は◯◯(曲名)だよ」なんて言葉掛けは一切なしです!


伴奏のイントロを聴いただけで何の曲か分かっちゃうんです!


凄いでしょ♪


A君のように最重度のお子さんとのレッスンが(最終的には)何の指示もなく、それぞれの曲の伴奏を聴いてリズムを変え、テンポや曲想の変化を理解して演奏ができるようになったのか?


当たり前のことだけれど


ただただ基本を大切にしてきました


ではその基本とは?


この続きはまた後ほど…






♪お知らせ♪

大変申し訳ございませんが
レッスン生の一般募集
又は体験レッスンの受付は
休止とさせて頂きます


募集の際は告知させて頂きます♪