運命は残酷 | 風してます!

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16歳の夏にCB250RS-Zから始まったオートバイ生活も、40年を超えました。
カワサキ最初の空冷4発であるZ1と、多分人生最後のオートバイになりそうなゴリパラ号・スーパーバイカーズ仕様のXLR250Rmd22でチープに楽しんでいます。

こんばんは。


夜風が身に染みる事があったと記していましたが、夜風だけじゃなくて日中の風も身に染みる今日この頃です。

神様も随分と残酷な事をされるものだと、肩を落としている風です。


さて、前々回アップの記事は秋月にて色付いた銀杏の撮影ができたところで止まっていました。

今回は、そのリベンジツーリングの落ちです。

以前アップしていた椎葉ツーリングまではファームロードなどでスポーツ走行を満喫させていただいていたので、その後の秋月ツーリングは制限速度を意識しながらのんびりまったりの走りに徹していました。

特に今回のツーリングでは先行車を抜く事は全く無く、遅い車が前に入っても車間距離を多めにとってそろ〜りそろ〜り着いて行きました。

いつもの様に小石原の泉窯さんでトイレ休憩をさせていただき、R500を彦山駅に向かって下っていきました。

もう直ぐ下り終わるという50〜45km/hで曲がっていたとあるコーナーで、突然、スッテ〜ン!

頭の中で、何で!?という大きな声が聞こえました。

スピードが出ていないのでそよ風号は10m程しか滑らず、ぼくはそよ風号の上を転がったのか後頭部と左肩を少し打ったみたいでした。

軽い脳震とうを起こしたみたいで立ち上がる時に少し目眩がしましたが直ぐに落ち着いて、止まってテキパキと事故の処理をしてくれた10人ほどの人達にお礼を言った時には反対車線側で止まっているものだと思っていました。

ぼくの身体のダメージが大きくはないと判断した止まってくれていた方々は、直ぐに現場を離れて行きました。

一先ず家族に電話をかけるも繋がらず、そこが圏外なのだと気付きました。

幸いエンジンは掛かりましたしギアは3速に入ったままでしたが4速でも発進できる様になっていたので走る事は出来ましたので、取り敢えず元の車線に戻そうとそよ風号を反対車線に押して行った後の画像が、1枚目の画像です。

圏外では誰にも連絡が取れないので彦山駅まで下る事にしてそよ風号を走らせましたが、なんだか流れる風景が上りの時の風景に似ています。

いくつかのコーナーを抜けたところで上っているのを確信したので、泉窯さんまで上れば圏外じゃないだろうと思い、泉窯さんに辿り着いた時の画像が2枚目の画像です。

泉窯さんに辿り着いたら、先ずは11時半に我が家で会う予定だったS坂君に連絡を入れ、今日の予定の中止と事故った事を告げ、ついでにレスキューもお願いしました。

その後、妻に連絡を入れ、ここで2時間待つ事になりました。

いつも休憩させて頂いている東屋の前を行き交うオートバイを眺めながら改めて転倒した場面を思い返してみても、全く理由が解りません。

路面にはそよ風号のハンドやグラブバーが擦った痕はあるものの、水やオイルの跡や砂が浮いている事もなく、更に片側1車線の中央線がある道路なので車線中央部に落葉や異物が落ちている事も考え難いです。

仮に何か落ちていれば目に入ったと思いますが、記憶にはありません。

考えても転倒した理由が解らないので、そよ風号のダメージをチェックする為に撮影をしました。

最初はフレームには大きなダメージは無いだろうと思っていましたが、撮影しているとリアフェンダーが右に寄っている事に気が付きました。

そよ風号のダメージは全て左側で、アルミのエンジンガードを着けていたので左側のクランクケースカバーには少し傷が付いてしまいました。

1時間ほど待った頃、泉窯さんの奥様が「見た事がある人が休憩しとると思うとったけど、中々行かんけどうかしたとかいな?と思って来てみたら、あら、どうかしたとね!?」と声を掛けてくれたので事故の事を告げたところ、「寒いけ、中で待っときんしゃい!」と言って作業場の中に入れてくれてバナナ2本とお茶を出してくれました。

作業場には、素焼きの後に絵付けまで終わった陶器が乾燥のために並べられていました。

小石原焼き(小石原焼きは、我が家の近くで始まった高取焼が分派したものです)の特徴といえば、跳び鉋です。

それから更に1時間後、S坂君のレスキューが到着しました。

S坂君が到着する少し前に東屋に休憩に入って来られたZ1000のオーナーが、脚を負傷したぼくの代わりに積み込みを手伝ってくれました。

泉窯の奥様とZ1000のオーナーにお礼を言って、S坂君のハイエースで帰宅しました。

帰宅後にそよ風号を降ろす時には、我が家の隣で自動車解体業を営む幼馴染が手伝ってくれて、物凄く人情を感じるツーリングになりました。


年金暮らしになっても払える様にと120回払いで購入したそよ風号ですが、2回しかローンを払っていない時点で廃車の危機に直面しています。