最近、闘技の興行で計量オーバーまたは体調不良による欠場のニュースが増えてきた気がします。
よく『短期間減量法』をブログ・SNSで発信しているせいか、
お前のせいだ!
なんて事も言われます

業界の為に発信しているのにとんだとばっちりです(笑)
この『短期間減量法』、
その内訳はほとんど水分によるものなので、
『水抜き減量法』とほとんど同じです。
これは米国MMA業界から輸入されてきたような気がします。
以前からブログで何度も言っていますが、
筋肉はダムである。
脂肪と違い多くの水分を含んでいます。
MMAの選手は打撃系の選手に比べ、概して筋肉量が多いです。
それは競技性による違いです。
打撃というのは一瞬一瞬力を入れて放つ爆発動作の繰り返しです。
筋肉の緊張時間は長くはありません。
それに比べMMAは組合の中で引っ張り合い、押し合いという筋肉の緊張時間が長いのです。
ウエイトトレーニングを取り入れていない選手でも、
筋肉がモリモリしやすいです。
それゆえ水抜き減量法は打撃系の選手よりMMA選手の方が向いていると言えます。
あくまで一般論です。
打撃系の選手でも内胚葉型の筋肉マッチョマンタイプや、
ウエイトトレーニング取り組んで筋量が多い選手はいますし、
MMA選手でも筋量少ないスリム型ももちろんいます。
当然の事ながら体型、体質は各々違うのです。
僕が1週間で7kg落としたからといって、
その数字をそのまま当てはめてはダメです。
試合から遠ざかっているオフ期にラーメン食べて体脂肪蓄えてしまい、
且つトレーニングを疎かに筋量を減らしてまったら、
その体脂肪を短期間で燃やすことは容易でなく、
筋肉が乏しければ水分も抜けづらい。
よく、プロ格闘家でもお腹出てポチャポチャした状態の時に、
「こんな身体だからすぐ落ちるよ!」
なんて言う人がいますが、
確かに落とすことろはたくさんありますが、
短期間では身体に無理が生じます。
体脂肪を燃やすのにエネルギーが枯渇した状態で長時間運動をしなくてはならず、
まさにみんなが経験する大っ嫌いな辛い地獄の減量が待っているのです。
僕は減量の内訳を体脂肪に依存していないので、
比較的簡単に減量が出来て、
減量のストレスが少ないので連戦出来るというのもあると思います。
先日、試合を控えるうちの選手に減量順調か尋ねたところ、
「計量前までに残り2kgまで落として、後は一気に水抜きで落とします。」 と言った。
2kg?
その2kgはいったい何を根拠に導き出された数値なの?
彼は返答に窮していた。
確かに2kgなんて僕からしたら屁の河童であるが、
人によって導き出される数字の根拠は当然違う。
そもそも今まで水抜きで落とした経験はあるのか?
ないという。
~選手が~kg、一気に落としていたとか、
SNSで知り得たものから、
だったら自分も~kgぐらいなら落とせるだろう。
こんな容易な考えで水抜きしている選手も結構多いのではないか。
これは典型的に失敗するパティーンであるからやめた方がいい。
しかも選手は自分の減量を誇大に言う人が多い。
10kgの減量をした!
とか言う人でも、その実態は自分の平均値の体重(普段の体重)からではなく、
大食いして一番増えた最大値からリミットまでの数字を言っている人がいるので注意だ。
僕も昔は計量の数日前にはほとんどリミット体重に落としていた。
その減量法を出稽古先のMMA選手に笑われた。
彼らは5~6kgくらい2日間で落とすという。
僕は試しに900gだけサウナで落としてみた。
めっちゃ楽だった。
それから少しずつ水抜きによる減量の数値を伸ばした。
そしてその数値をずっと記録している。
どのくらいの期間で何kg落としたのか、
サウナにどのくらい入ったか、
何℃の半身浴で、何℃の全身浴でどのくらい入ったのか?
辛かったか楽だったか、
コンディションはどうだったか。
試合に勝った負けたか、
それは全部データベースにしてある。
(アナログだけど笑)
よくブログにも公開している。
https://ameblo.jp/08kenta/entry-12352073438.html
記録に残るし。
ただ無駄に試合を重ねているのではない。
1戦1戦学び、より強くならなければ続ける意味がない。
特異なものがない僕にとって、
経験がこそが最大の財産であり、武器である。
その経験はコンディショニングに関しても同じ。
減量が始まれば、起床時だけでなく食事前に必ず体重を量って記録する。

体重を一番落とせるのは運動量ではなく、食事量であるから。
詳しくはこちらに書いてあります。
http://www.87kick.com/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%8a%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%88%e5%81%a5%e5%a4%aa%e3%81%ae%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81/879/
今年3月に中国・海南島で開催された試合、
計量前日は1日フライトで、中国では水抜き出来る環境がない事が多いので、水抜きしてから向かった。
計量まで残り21時間をきって家を出発した。
リミットより600gオーバー、あとは移動で落ちると経験則から予想した。
実際には水抜きした状態で、飲み食い一切しないで向かったら、
14時間で1.3kgも落ちていて、
700gも余裕が出来たので、
就寝時に500ccペットボトル1本とアミノバイタルゼリー100gを飲んだ。
それを記録してあるのがこのブログだ。
今回も同じ場所、同じフライト、同じ体重で行うので、
1kgくらいリミットオーバーまで落としてから出発しようと思う。
数字の根拠とはこのようにして導き出されるのでなかろうか。
自分の身体は自分が一番よく知っているだろうし、知る必要がある。
コンディショングトレーナーをもちろん否定する訳ではないが、
任せて鵜呑みはどうかと思う。
化学反応は机上で起きているのではない!
自身の身体の中で起きている!!
(古ネタ注意!)
基礎的な栄養学の大原則を抑えるのはもちろんだが、
同じ食べ物を同じ量、同じタイミングで摂取しても、
それで太る人と痩せる人が存在する。
代謝は人それぞれなのだ。
減量期でなくても普段から最低毎日体重を量って記録する。
僕はもう10年間くらいデータとして残っている。(アナログの笑)
伊達に77戦もしてきた訳ではない。
このデータは僕の資産だ。
(まぁキャリアの最初の内の記録ないけど)
~日前に~kgだったら大丈夫!やばい!ってのがわかる。
階級制のプロアスリートならば、
まずは自己管理のプロフェッショナルになろう!
僕の具体的な実践法はまた今度紹介します
そしてこれだけ偉そうにブログで書いて、
明後日の計量失敗したらカッコ悪すぎるのでそのまま旅に出ます。
探さないで下さい。