両親がサ高住(サービス付き高齢者住宅)に入居して1年が経とうという頃。父は癌の検査や手術で入退院を繰り返し、当時はまだ車椅子への移乗も自力で出来ていましたが、少しずつ、時間がかかるようになっていました。
母は記憶の問題だけでなく、奇怪な行動が目立ち始めました。
サ高住では食事を全てお願いし、部屋へ運んで貰っていたのですが(父が社交的でなく、食堂に行くのを拒んだため)、母の食事にかかる時間がどんどん長くなっていきました
母はこんがらがる頭を整理したかったのかもしれません。野菜炒めが出た日には、人参、ピーマン、玉ねぎ…といった具合に、食材一つ一つを皿に並べる奇行が見られるようになりました。
そんな状態だから。1時間経っても食事は終わらず食べた食器を引き揚げに来られた時にはまだ食事が終わってない事もしばしばで。父が「もう片付けてください」と言って、母の分も施設の方が片付けようとすると母が怒る💢
そんなやり取りが何度かあったようです。
他にも…
トイレに1時間以上引きこもり、何度も水を流す。
トイレロールを抜き取って、自室に持ち込み、全部30cmぐらいに切ってしまい、きれいに折りたたんで積み上げる。
絆創膏は全て袋から取り出し、角を全てハサミで切り、形を整える…などなど。
奇行が増えてきて。入退院で弱ってきつつあった父では、いくらサ高住で様々なサービスを受けながらでも、抱えきれなくなってきました。
そこで父と相談して。母には認知症専門の施設に入居して貰おうという事になり。私のグループホーム*探しが始まりました。
その当時。ティッシュペーパーを使って母が折っていた鶴です。よほど手持ち無沙汰だったんでしょう。この頃(診断を受けて2年と少し)はまだ、鶴の折り方、覚えていたんですよね❗
スゴイ❗と思って今も捨てずに保管しています。

※グループホーム
認知症の高齢者向けの小規模介護施設
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