先日、私がスタッフをしている摂食障害(拒食症・過食症)自助グループの学習会が開催されましたニコニコ

前回も今回も回復者の方のお話です。病と真剣に向き合ってきたからこそ紡ぎ出される言葉たち。
それは本当に重みがあって、聞く側の心に響いてきますおねがい

今回も心に響くお話を沢山聞かせて貰いました。中でも私は「当事者への周囲の対応」について語られた言葉がとても印象的でした。

周囲の人は「無力でいてください」「何かをしてあげようと手を差し伸べないでください」という言葉。
これは決して「放置して良い」ということではありません。

周囲が「辛そう」「苦しそう」と感情を先取りして、手を差し伸べないで欲しいということ。
そういう感覚で接すると「上から支える」という上下関係を生み出し、余計にこじれることがあるというお話です。
症状があっても「変わらず側に居続けること」。
これが当事者には「ありのままの自分が受け入れられた」という安心感に繋がります。
当事者側も、「見ていたら分かるだろう」「気付いてくれよ」というスタンスでは無く、「今の自分に出来ること、出来ないこと」「どんな配慮を求めているのか(「ただ聞いて欲しい」「食事の時は〇〇して欲しい」など具体的に)」を言語化する努力が必要だと話されました。

事前に言葉にして伝えておくと、上手く出来なかったと落ち込まなくて済むし、相手も何を求められているのかが分かり、お互いにとって良いからです。


本当だな。もっともだな…と感じさせられる事ばかりでした。

そして当事者さんが症状に振り回されて、言語化するのが難しい時そのお手伝いをするのが我々心理士に求められる役割なのだと思いました。

今回お話しくださった竹口和香さんは、ピアサポート活動をしておられ、HPやTwitterでも発信しておられます。

下記にそのアドレスを転記しておきますので、興味を持たれた方は是非、アクセスしてみてくださいクローバー


(HP)https://www.wakasan-ed.com/
(Twitter)https://twitter.com/wakasan1592

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