先日、「母性愛神話」の話をした時に、「マターナルデプリベーション」という用語を紹介しました。
マターナルデプリベーションという言葉は、戦災孤児達の発育を調査研究したボウルビィ(1951)の言葉ですが、これが前回の投稿と同日に開催されたウィニコット研究会でも取り上げられました。何という偶然
ウィニコットも乳幼児期における母性的養育者(マターナル)の剥奪体験(デプリベーション)は、本来受け取るべき母の愛を十分に享受出来なかった事への反動として、盗みや嘘、攻撃などの問題行動が出現すると述べていました。
己を振り返れば…登校渋りに、盗み食い、嘘つきに暴言。問題行動山積の息子達
「やはり私が悪いのかぁ~」とモヤモヤしていたところに、長男からのキツ〜い一言が飛んできました。
スマホですっかり視力が落ちた私が「今日はメガネを買いに行こうかな」と話したら…。
「頭悪いのに、目も悪いん❓」って❗❗❗
皆さん、これ、どう思います❓
①「腹立つわー」と感情的になる。
②翌日から定期試験が始まるというのに全く勉強しない息子に対し、「ちっとは勉強したら、どないやねん」と朝から小言を言われた事への反撃だったのだろうと解釈する。
③「マターナルデプリベーション」だと解釈する。
長男にとっての剥奪体験は、次男が産まれて愛情を独占出来なくなった時。あるいは、母親の認知症発症により、子ども達は二の次となった時期…他にも私が自覚してないだけで、何かあるのかもしれません
私の反応はまず①でした。そして②までは解釈しました。しかし③には、抵抗があるのです。
③を否定したい私だから、息子達の問題行動が解決しないのだ…と言われちゃうかもですが…
それでもやはり、「そんなん、母親が重荷やわ…」と思ってしまいます。
やはり児童精神分析家達の考えは苦手だなぁ~
でも、だからこそ❗次回のウィニコット研究会にも参加しよう❗
向き合う事で、何か自分なりの納得いく答えが見つかるかもしれない…。
そんな事を考える週末でした