昨日は小学校のスクールカウンセラー勤務でした。
音楽室からは卒業式に歌う曲が流れてきます。
卒業と入学。節目の季節が近づいてきました。
本日は、こういった「おめでとう」が飛び交う、一般的に「喜ばしい」とされる出来事でも、ストレスは無縁ではないというお話をしたいと思います。
下記の表はホームズとレイによる、日常生活(ライフイベント)の中でストレッサー(ストレスの原因)となりうる43項目選定し、その強度を数量化したもので、社会的再適応評定尺度と呼ばれているものです。
「配偶者の死」を最大値100とした場合、「離婚」「別居」「親族の死」などが高得点で続いていきます。
これらがストレッサーだと言われても、皆さん納得だと思います。
しかし次に続く、「結婚」が50点で「妊娠」だって40点。どちらもかなり高得点です
昇進などによる「仕事上の責任変化」は29点。先ほどお話した「入学(就学)・卒業」は26点です。
「みんなが祝福してくれているのに、しんどいなんて変だ」と思わないでください。「変化」は全てストレス要因となりうるのです。
これは半世紀以上前のアメリカでの調査なので、現在の日本にそのまま当てはめる事は出来ません(実際、「配偶者の死」は高得点ではあるが、日本の、特に女性は100も無いという調査結果もありますので…
)。とはいえ、通用する部分も多いと思うのです。
コップの水が満タンに近い状態では、わずかな水(変化)でも、水は溢れてしまいます。
得点の高いストレッサーである程、あるいは複数のストレッサーが重なる程、コップの容量に余裕がなければ、水は溢れてしまいます。
水を溢れさせない為には、前回お話した、ストレス耐性を高めておく事が大事です。
そうしてストレスを上手く対処した経験が、新たなストレス耐性となります。
ストレスはストレス耐性を高めてくれるチャンスでもあるのです。
特にみんなが祝福してくれる事を楽しめない自分は辛いですよね
でも楽しめなくても、変じゃないんです❗
だけど出来れば、心の余裕を持って、その変化、楽しめる方が良いですよね
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