【東京都・日野市】百草八幡宮 | 鳥居の向こう側

鳥居の向こう側

埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県の神社を中心に巡り、ブログを書いています♪

2022年5月18日参拝。


今回の神社は式内社ではありませんおねがい



百草八幡宮神社


電車京王線・百草園駅南口より徒歩12分。


川崎街道を150mくらい進んだら、百草園通りへ入り、急勾配の坂を登ることになります。
この坂かなりキツかったです滝汗


百草園通りに面して境内への入口があります。石段を上ります。


一の鳥居両部鳥居です。

鳥居の台石の部分に、凝った彫刻が施されていました。


いったん踊り場に出て、さらに石段が続きます。


キツい~驚き


ここでまた踊り場。


振り返ってみると、かなりの急勾配であることがわかります。


ここからは女坂(スロープ)もあるみたい。


ここまで来たら、もちろん男坂(石段)を上りますよちょっと不満



 二の鳥居
何鳥居とも呼べない、細~い鳥居です。


やっと拝殿が見えました爆笑


「百草八幡宮」は、
日野市百草「京王百草園」に隣接する傾斜地に鎮座しています。


創建年代は不詳。
当地は、天平年間(729~749年)に真慈悲寺が建立されたという地で、古くは「古富八幡社」または「古八幡宮」と称されていました。
社宝の石造狛犬に奈良時代・天平年間の文字があるので、古い社であると推測されています。


拝殿手前、右手に手水舎アセアセアセアセ


平安時代の康平5年(1062年)、源頼義が奥州征討の折この地に立ち寄り、山城国の男山八幡宮(現・石清水八幡宮)の霊土を埋め、社を再建して戦勝祈願したとされています。
奥州平定後に、報賽として千手観音像および祭田500石を寄進したと伝わります。

鎌倉時代初期の建久3年(1192年)には、源頼朝が武運長久を祈願して太刀一振を奉納したとされます。


拝殿前には、珍しい狛犬犬

狛犬というより、普通の子犬ですほっこり



拝殿乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

【御祭神】
誉田別命
気長足姫命
武内宿禰
源義家




社殿自体は、街中の神社でよく見るタイプの、朱色の鉄筋コンクリート造りの社殿なのですが、
とにかく、鎮座地の気がとても良いのを感じます照れキラキラキラキラキラキラ



安土桃山時代の天正元年(1573年)に社殿が造営され、江戸時代の慶長15年(1610年)、寛永9年(1632年)、寛文6年(1666年)にも修築されました。

明治36年、秋葉山大権現社・御嶽神社・稲荷神社を合祀しています。


ご本殿キラキラキラキラキラキラ

下の道路が見えます。


ご本殿の裏は山林。


ご本殿の周囲を一周することは出来ませんが、真横までは行けるようなスペースがありました。



反対側も同様です。



石段上の鳥居と狛犬犬
やっぱり二の鳥居は変な鳥居ですキョロキョロ



社殿右手の石段の先に、鳥居が見えます。 


鳥居の向こうには、小さな境内社が並んでいました。



中でもいちばん大きいお社が、
稲荷神社🦊

【御祭神】宇迦之魂命


その左手が、
秋葉山大権現の石塔。


両脇に2つの小さな石祠がありましたが、
名称は不明です。



明治36年に、秋葉山大権現社・御嶽神社・稲荷神社を合祀したとのことでしたので、どちらかが御嶽神社ということかな??


百草のシイノキ群

日野市天然記念物に指定されています。
スダジイやシラカシ、アラカシ等で構成され、百草園裏山から百草八幡宮境内にかけて群生しています。
幹の周囲1m以上のスダジイが約60株繁茂し、多摩丘陵においても、このように群生しているのは非常に珍しいとのこと。

特に百草八幡宮境内には、樹齢300~400年と推定される巨木も含め、
スダジイが数10株茂っています。



小さな境内社のさらに右手に、
鮮やかな朱色の奉安殿

中には、銅造阿弥陀如来座像(国指定重要文化財・彫刻)が安置されています。

鎌倉時代の建長2年(1250年)、 幕府の御祈祷寺で百草にあったと伝えられている真慈悲寺(しんじひじ)の僧・慶祐が、施主源氏一門の願により、天皇をはじめ、幕府執権や地域の支配者の安穏泰平、子孫の平安を祈り造立しました。

青銅で鋳造された座高40.7cmの阿弥陀如来像は、定印を結び、素朴な表現の中に力強さや親しみやすさを感じさせる鎌倉時代の優品とのこと。
背面には造立の由緒を伝える銘文が刻まれている、大変貴重なものだそうです。

※日野市教育委員会掲示より。

真慈悲寺が廃寺になった後も、百草八幡宮の本地仏(=八幡神の本来の姿を示す仏像)として、この地に伝えられてきました。

9月の第3土曜・日曜に例祭が行われますが、年に1度、この例祭の時にのみ、銅造阿弥陀如来坐像が公開されるとのことです。


境内のいちばん北側に、京王百草園への入口(神社門)があります。


せっかくだから百草園も見学して行こうかなんて、向かいながら思っていたのですが、この日は水曜日でお休みでしたぼけー
「百草八幡宮」へも入れなかったらどうしようガーンと焦りましたが、別に入口があってよかったです。

「京王百草園」は、明治6年に廃寺となった別当・松連寺の旧跡を、百草出身の生糸貿易商・青木角蔵が明治19年に買収、翌年の明治20年に公開。
昭和32年に京王電鉄の所有となりました。

ちなみに入場料は300円です。
いつか機会があったら来てみたいです照れ





スダジイの実(どんぐり)は、縄文時代には有用な食糧の1つでした。
どんぐりの中でもシイはアクが少なく、茹でたり、軽く炒ったりして食べることが出来るそうです。

※画像はネットより。


「百草八幡宮」へ訪れたいと思ったきっかけは、元々は、小川糸さんの「ツバキ文具店」という小説でした。
舞台は鎌倉で、亡き祖母から「ツバキ文具店」を受け継いだ主人公が、文具店のかたわら「代書屋」もするという物語です。

とても感動した本で、多部未華子ちゃん主演で、NHKでドラマ化もされたのです。
そのドラマの中でロケ地として使われていて、雰囲気が良さそうだな、と以前からチェックしてありましたおねがい
全然鎌倉じゃなかったけど。


テレビ📺で見て雰囲気が良いと感じた神社は、実際に訪れてみると必ずそれ以上です乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ
画面からも伝わるほどなのだから、当たり前と言えば当たりですけどほっこり


帰りは女坂を下ってみます。




二の鳥居手前の踊り場に出ます。
この建物が社務所なのかな??

通常は不在です。
ネットによると、御朱印は、本務社である多摩市・小野神社の社務所で拝受可能との情報がありました。
多摩市・小野神社自体が無人社なので、どちらにしても事前連絡が必要ですね。


帰りは、行きと同じ、百草園通り→川崎街道のルートは通らず、山道みたいなところを行ってみました。



ここを抜けると、突然百草園駅前に出ましたびっくり



「百草八幡宮」は、山の中、スダジイの巨木に優しく包まれた、素晴らしく良い木の境内でした照れキラキラキラキラキラキラ
気分をリフレッシュするのに超おすすめですウインク


最後までお読みいただき、ありがとうございました爆笑ルンルンルンルンルンルン