南インド サバイバルゴルフゲーム 2 Guindy編 | patrickのブログ

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ゴルフから帰ったら、まずはウイスキーオンザロックを片手にシャワーだ。幸せの瞬間だ、グビグビ。


私は滅茶苦茶熱いシャワーを耐えながら浴びるのが好きだ。アッチチアチーーと郷ひろみのステップ踏みながら耐える。特に熱いシャワーを高圧で、腹筋周りにガンガン当てるんだけど、それが変に気持ち良い。イカーーン、今日のブログは出足から変になってしまった。


南インドサバイバルゴルフ2をお届けしたい。信じてもらう為に、次回ゴルフシリーズ3までに写真を集めて置きますね、だって、信用してもらえないかもしれないから。


今日はチェンナイ市内のゴルフ場、Guindyを紹介。前回私が’’馬糞コース’’と紹介した競馬場の

トラックのど真ん中に有るコースなんだ。


競馬場のど真ん中?って言っても誰も信じないけど、それは事実で、驚くことに、まともに18ホール有る。

しかも思いっきりドライバー振り回し、思いっきりフェアウエーウッド打ちまくっても、届かないほどに距離が有る。それくらい大きいんだ。


まず、Guindyでゴルフラウンドする場合、私の平均的な一日の流れを説明したい。


(1)前日夜までにキャデイを確保する。電話するが相手は英語がまともに通じない。何言ってもOK Sir。


(2)朝4時半起床、もちろんゴルフウエア、バッグとクラブ一式、ボール多目、万一腹痛で草むらに走り     

  込む為のテイッシュ(茶店やトイレなんて期待しちゃ駄目)、飲み水何本か(まともに売ってないし)、

  帽子と傘をセットにいざ出陣。


  もう、映画のシルベスタースタローン演じるランボーかシュワちゃんが今から大暴れする直前。


(3)アパート前にきているハズの車を探すが、早朝だけに、運転手が遅れると焦る。

  それが定期的に遅れて来るから厄介。そうなると鯖呼んで、15分とか20分とか早めに時間を

  伝えなければならない。人間不信となる。


(4)そしてゴルフバッグとトローリー(バッグを積んで手で引っ張るのだ。電動カートなど有りえない)

  を搭載し、いざ戦場に向かう。


(5)到着すると、指定のキャデイが居ないと恐ろしい数のごろつきキャデイに囲まれて、もう大変。

  自分を使ってくれとぐいぐい迫ってくるしバッグやトローリーから彼らは手を離さない。


  自分のキャデイを見つけて一安心。他のを追い払って、そこからゴルフ場内に入る。

  まだ、そこは真っ暗。夜明けは6時20分くらいだから、夜明けまで20分前の出来事。





  そこでゴロツキキャデイの中には(一部だけだが)悪いのが居て、ボールや手袋や小物を

  盗まれる。だから手配したキャデイがすぐに来てくれて、周りのゴロツキを追い払う。

写真は私のキャデイで 盲目のラグークマール。

歩かないし、ボールは捜せないし、仕事はしないし、なまいき、だけど3年間付き合っている。

噛みたくはないが、噛むと美味しいスルメみたいな男だ(ぜったいに噛みたくない)。





これゴルフ場のチェックインするところ。いまだ真っ暗。

名前、ハンデイキャップ、サインする。ハンデイ24以上はプレイできないルールだけど、もう酷い

プレイヤーも中には見かける。その昔はハンデイキャップカードの提出がMUSTだった。


(6) お金を払いにオフィスに行くが、まずお釣りは期待出来ない。小額でもお釣りをもらえないと

  悔しいから、なるだけ細かく支払えるようにお金を準備していく。

  レシートをもらって置かないと、次のステップで問題となる、これ要注意。


(7) レシートを持ってスターターのところに出向き、再度名前とハンデイキャップを記載し、そこで

  お金を払っている旨の確証としてレシートを見せる。


(8) ここから本番、

  1番スタートが混んでいたら、7番か、9番か、12番かに走って行き、そこからドライバーぶちかまし

  ラウンドがスタートする。

  これはアメリカのショットガンスタイルとは異質で、空いているホールに早い者勝ちで駆け込んで、そこからすぐにスタートする。


(9) コースは、良く言えば英国調でリンクス、悪く言えば、草原そのまま。

   下手するとフェアウエイでもボールを見失う。深い草むらに入ると、視力4.0とか5.0有るインド人

   キャデイで無ければ見つからない。


(10)フェアウエイはでこぼこで、ショットは右左に跳ねるが、慣れてくるとそれを読めるようになる。





(11)とにかくコースは長く、ベンガル湾からの風が強いだけに向かい風の時などは打っても打っても

  届かないくらい大変。私は 二打目は 大概フェアウエーウッドとなるので、自称 タイガー(イ)ウッド。

  イッカーン、目茶くだならい事を言って、ブログの品格を落とした。


(12)グリーンは日本の1/4 , 1/5くらいの大きさ。両側をバンカー(英国はバンカーだからインドではバンカ  

  -と呼ばれる。アメリカならサンドトラップ)で囲まれており、アイアンは極めて高い精度が求められる。

  従い、集中力持ってアプローチする事となり、練習としては最適。

  ラウンドとして楽しめるかと言うと、辛いことが重なるが。。。それでも自虐的なゴルフを愛する者には

  楽しい。ゴルファーは自虐的だ。


(13) そのバンカーの中には何匹も犬が穴を掘って(結構大きな深い穴)身体を冷やしている。 

  私達がボールを放り込むと、’’下手糞’’と睨んでいる。

  こっちを見ていて、一発で出ないと、野良犬がニヤッと笑ってやがる、これも辛い瞬間。


6



(14) 馬が周りを走り回る。調教中の馬がコースの中を通り抜ける。従いショットは馬が歩きぬける

   合間を縫って打つことと鳴る。ちょっとした緊張の瞬間。

暴走する馬が駆け回る時はさすがに怖い。ここで馬に蹴られて死んだらちょっと恥ずかしい。


(15) 18ホール有って、それはもう信じられないくらい上手く出来たコースなのだが、コースの幅が狭いから右や左に曲げる人はもう戦争状態(交戦状態)となる。


   前から攻めてくる数人に向かって、応戦するようにショットを打たねばならない。これまた緊張の

   瞬間で、ヘルメット着用したほうが良いかなって思ったりするくらい。

   私は自慢では無いが、通常コースの真ん中を歩き続ける。

   一緒にラウンドする人は左右に消えてしまうが、グリーンでは同じタイミングで皆が又集まる。


(16)バンカーは砂が少なく、要するに土。グリーンはデコボコで朝はミミズが出てきた穴だらけとなる

   けれども、それも慣れると不思議と何が待ち受けるか読めるようになり、普通にプレイできるから

   そんな自分が怖い。


(17)ショートホールは全て長い。170ヤードくらいが一番短く、205ヤードまで有る。guindyのショートは

   難しいと思う。特にグリーンが狭く、そのすぐ両側をバンカーが犬と共にガードしているから。


(18)競馬場の真ん中だけど、大自然がプレイヤーを待ち受けている。

   早朝は鷲や鷹、その後カラス、その後数え切れない種類の綺麗な鳥達が目を楽しませてくれる。


   前回書いたと思うけど、私には名前を付けた’’xxxxバード’’が居てくれて、私と一緒にラウンド

   してくれる。テイーグラウンドにアップすると前に止まって、首をかしげてこっちを見つめている。

   ナイスショットしたらボールのほうに笑顔で飛んでいくし、失敗するとケタケタ笑うように首振ってから

   飛び立つ。次のボールの位置にそいつは居てくれる。最後のパットが沈むまで一緒に居てくれる。

   とにかくその鳥を日本に連れて帰りたい、いつも一緒にラウンドしたい。


   野花の数は凄い。季節ごとに綺麗な野花(小さくて美しい色合いでとにかく繊細なんだ)。とっても

   素敵だと思うし、そこに無数の蝶が飛び交っている。


(19) 名物12番ホールは、ドライバーショットを馬糞を超えて打たねばならない。

   3年前は背丈の2倍ほどあろうかと思う馬糞が両側に溜められていた。オーストラリアの

   エアーズロックが目の前に有る。それをドライバーで200ヤードくらいか、飛ばないとボールは

   見事に馬糞にささる。

   (正しくは、女性は明らかに馬糞超えショットとなる。男性はスライスすると馬糞の餌食となる。)


   黙っているとキャデイがあなたのサンドウエッジを持って馬糞からボールを穿り出そうとするから

   留めねばならない。


   馬糞は自然発火するから、絶えず煙が立ち込める。朝もや?霧? いや違う、それは馬糞が

   燃えているのだ。馬糞の中にボールを捜しに入ったキャデイが劫火に包まれ大やけどしたと聞いた。

   馬糞だから匂いはそこまで酷くないけど(私は慣れた)、最初は息をせずに11番と12番ホールを

   プレイしたいと思っていた。


(20)終わったらチップを払い、ドライバーを呼ぶのだが、ドライバーは適当でどっかで食事したり、勝手に

   遠くで休んでおり、なかなか現れずにイライラする。どっちが主人かわからなくなったりする。


(21)その後は、だいたいが皆で韓国料理+(闇ビール)を楽しみに行く。

   私は生まれてこの方、こんなにも沢山の韓国料理を食べたことが無かった。事実ここで出逢う

   韓国人すら、若い世代は、韓国でもこんなに毎日韓国料理ばっかり食べないよと言うくらい。


ビールを飲みながらラウンドで失敗したショットの反省会。


時々警察が踏み込んでくる。闇ビール(ライセンス無いのにアルコール売っているから)の取り締まりだ。

そうなるとお店の人が飛んで来て、いろんなものをすぐに隠さねばならない。


警察の踏み込みが有ろう時は、ビールはペットボトル的な入れ物(日本だと夏の麦茶の入れ物)で

出てくる。韓国の甘い焼酎などは、ペットボトルに入って出てくる始末。全く雰囲気出ない。


韓国料理を食べ終わって、アパートに戻ると、このブログ記事の最初となる。

そうそう服を脱ぎ捨て、オンザロックにウイスキーなみなみ注ぎ込んで、シャワーへの飛び込む。

ビールのほうが爽快かと思うけど、韓国料理屋で飲んできただけに、より強いウイスキーとなってしまう。

冷えた白ワインの残りが有れば一番なんだけど。


これがGuinduyのゴルフ一日。

でも私は好きになった。

一緒にラウンドしてくれる仲間達が素晴らしい。知り合ってキャデイ達も(ついつい悪口言ってしまうが

私は好きになっている)いい奴らだ。


一緒にラウンドしてくれる(いつもお付き合いありがとう御座います)メンバーは、人柄はもちろんだが、

とにかく熱心、少しでも上達したいとゴルフに打ち込んでいる、だから一緒に時間を過ごして、とにかく楽しい。私は彼らに沢山のアドバイスをもらい、それを取り込もうと工夫する週末となっている。

でもね、なかなか上手く出来ない。。。。クッソーー悔しい。


このGuindyを一生忘れることは無いと思う。忘れたくとも悪夢のように夢に出てくると思う。

一方で、ここに一生戻ってくる事も無いと思う。

さようならいつか、の儚さが Guindyの魅力なのかもしれない。

また来週だな






後ろに見えるのは 競馬場のメインスタジアム。バックストレッチの後ろに巨大なスタジアムが有る。

すっごく広いんだ。

おいでよ、いっしょにラウンドしよう

馬糞コース、名前は酷いけど、このリンクス悪くないぜ。