5月5日と6日の2日間、渡辺隆次ワークショップに参加した。
このワークショップは、キノコの胞子紋を暗い紙に写し取り、
この文様をもとに絵画作品を作るものだ。
渡辺さんは、30年くらい前から改良を続け、この手法を完成し、
この方法で作品を作る人は、他にはいないようだ。
今回使ったキノコは、シイタケ・ナメコ・エノキ・トキイロヒラタケの4種類。
今回のものは、すべてお店から買った食用のもの。
どのキノコから何色の胞子紋が出るかは、やってみないとわからない。
特に、トキイロヒラタケは、先生も初めてで、どうなるかわからない。
受講者は、小学校6年生から、最高齢の自分まで、合計6名。
これに八ヶ岳美術館の長田学芸員が、サポートをしてくれた。
作業の前に、出来上がっている作品の説明。
ここに写っている円形のものは、すべて胞子紋だ。
きのこの軸を取り去り、濃い色の紙に、思い思いのレイアウトでふせる。
自分は、黒と濃紺の2枚の紙に、このように乗せた。
トキ色(ピンク)のものが、極めて珍しい、トキイロヒラタケだ。
空気が流れないように、最後に新聞紙などで上を蔽い、
今日は終了で、一晩かけて胞子を積もらす。
翌日、静かに蔽いをとると、胞子紋が現れる。
4種類のうち、3種類のキノコから胞子紋がとれた。
シイタケとエノキタケからは、白い色の、
ナメコからは茶色の胞子紋だ。
初めてトライした、トキイロヒラタケからはとることが出来なかった。
フィクサチーフという定着スプレーを、上からそっと吹きかける。
スプレーの乾燥を10分ほど待って、3~4回吹きかけないと定着しない。
最後が、この胞子紋をもとに、思い思いの色を塗って作品にする。
まずは、毎日のように絵を描いているという、小6の子どもの作品。
次に、広島からわざわざ参加された、陶芸家窪川原さんの作品。
2日間にかけて、何とも言えない神秘的な貴重な体験をさせてもらった。
絵画創作という経験は何十年振りだろう、新鮮に集中できたひと時であった。
話は全く変わるが、この1年間の震災支援について、
“FM八ヶ岳”(82.2MH)から取材を受け、
14日(月)の午前11時から45分間、オンエアーされるそうです。
この放送局は出力が20wと少ないので、
小渕沢から甲斐市くらいまでしか、電波が届かないそうですが・・・
4月29日、八ヶ岳美術館の渡辺隆次ギャラリートークに参加してきた。
八ヶ岳美術館は、信州原村出身の彫刻家“清水多嘉示”作品の常設館として、
建築家“村野藤吾”の設計でつくられた、ユニークな連続ドーム型です。
美術館の案内と、現在開催中の企画展“渡辺隆次 生命曼荼羅”については、
http://www.lcv.ne.jp/~yatsubi1/ をご覧ください。
建物の展示壁が湾曲しているので、作品の見学がしやすくなっています。
さて、渡辺隆次画家のギャラリートークですが、午後2時から4時まで、
主に東京方面から来られた約40名のギャラリーに、
美術館の学芸員、長田さんからの質問に答える形で進められた。

空間恐怖の画家と称された若いころの話、
35年ほど前に東京から長坂町に移住して建てたアトリエに飽き足らず、
独自の空間を建て増したのが、関係者に好評なこと、
移住した環境の生命循環に関心が強くなり、
地域の生物、とりわけ細菌類(きのこ)に対象が移ってきたこと、
最近は、きのこの胞子紋を画材に取り入れていること、
後半の、武田神社の天井画の話、
今後は墨を取り入れた作品を構想していることなどなど、
あっという間の2時間だった。
トークでも紹介されたが、ここ八ヶ岳美術館の庭には、
赤いふきのとうが生えているという。
さっそく外に出て確認したところ、確かに普通のふきのとうに混じって、
赤いのが生えていた。
開花前の赤いふきのとう。
これは 、普通のふきのとう。
ギャラリートーク終了後、長坂町に戻り、関係者で反省会をした。
今回出品された100点近い作品の一部を紹介します。
本物は6月3日までの会場にて、生命曼荼羅の世界を堪能してください。




































