2日目の7月15日は、午前が座学、午後現地視察。


座学では、甲府盆地の地形を学習した。


甲府盆地は、西側が南北に糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)が走り、

南側に東西に曽根丘陵という、二つの大きな活断層に囲まれる。


西側には中央構造体に沿って、流れが急な釜無川流れ、

北東から南西に向かって、流れの穏やかな笛吹川が流れる。


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写真の左側が釜無川、右が笛吹川。

流れが急な川は、水がたまらず砂利面が多い。

緩やかだと、川一面に水がたまっている。

この写真は、それが一目瞭然。

このすぐ下流で、二つの川が合流すると、富士川となる。
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釜無川(富士川)の急流河川のデータは、下図の通り。
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甲府盆地は古来長年の間、洪水に悩まされてきた。

そこに登場するのが、武田信玄の治水工事だ。

右岸から流れ込む御勅使川が、釜無川の土手を崩すことを防ちぐため、

信玄が、信玄堤・将棋頭・十六石・霞堤などの数々の治水工事を進めた。


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しかし、武田信玄が信玄堤を作ったとしても、

全体の地形が変わるわけではなく、

釜無川は、相変わらず急流で、年々土砂がたまり、天井川になっており、

被災のリスクの高い地域であることに変わりはない。


午後は、いよいよ現地視察だ。

40名を超える受講生が大型バスでのツアー。


まずは、曽根丘陵。

ここは丘陵中腹の“ありあんす”だが、

ここから前方の膨らんだ部分がすべて断層面。
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次に向かったのが、櫛形地区の市之瀬台地。

台地上に飛び出ているところが、活断層で隆起したところ。
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この一帯を逆側からみても、明らかに飛び出ている。
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この台地に、なんと100所帯近くの集落がある。

そして講師の今泉先生は、山梨大学勤務時代に、

なんとここに住んでいたとの事。

活断層があるのは判っていたのだが、

ロケーションが気に入ってここに決めたそうだ。


この市之瀬台地の、構成メカニズムは下図の通り。
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逆断層が進行すると、典型的な市之瀬台地が出来上がる。

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このような活断層の調査は、

下図のようなボーリングとトレンチ調査によって行われる。

膨大な作業量の調査研究だ。
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最後の見学地は、信玄堤。

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御勅使川の流れを高岩にぶつけて水流を弱めた治水の現場だ。
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普通では近づくこともできない高名な専門家である、

今泉俊文 東北大学教授から、

2日間にわたって、懇切丁寧な説明を受けることが出来た。

3.11以降、政治家や電力会社への不信感が、

柔らかい口調の中にも随所に伺われた。

充実の極みの二日間であった。

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1カ月以上前になるのですが、7月14日15日の2日間、

表題のテーマで、放送大学面接授業を受講しました。

内容が膨大ですが、要点をかいつまんで報告します。


講師は、東北大学大学院理学研究科・今泉俊文教授です。


先生は、押しも押されもしない、活断層研究の第一人者で、

阪神淡路大震災後制定された、地震調査研究推進本部の

メンバーでもあり、科学的事実に基づいたスタンスで一貫しています。


今は東北大だが、以前に15年間ほど、山梨大におられたことから、

今回の山梨学習センターでの講義が実現したようです。



過去の世界最大規模被害は、1556年に80万人の犠牲者が出た、

明の時代の華県(西安)の大地震。


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観測史上最大は、1960年のチリ地震のMw9.5


今はニュージーランドが危険との事


日本の地震は世界の1割との事


2012年8月27日の朝日新聞によると、

世界の地震の2割が日本という。


『日本の国土は地球の陸地のわずか0.25%だが、

世界の地震の2割が日本で起き、活火山は7%が集中。

20001年までの30年間の被害額は、世界の16%』

(『』内は、朝日新聞記事)



地震は、どのようにして起こるのか?

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活断層の種類

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日本は、ほとんどが逆断層。

その理由は、太平洋プレートが日本列島にもぐりこんでいるから。



日本の東北地方は、去年の3.11で東側に約50cm移動。

約1mの地盤沈下。
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活断層の定義

学会標準の、東大出版会の“日本の活断層”(35,000円)によると、

地質時代の区切りである第四期、つまり約200万年前から

現在までに動いたとみなされる断層を、活断層としている。


しかし、“活断層の上には、原子力発電所は設置しない”という

法律に対する設置基準が、これまでは5万年だったので、

12.5万年に変更するようだが、それでもまだ不十分との事。


仙台の市街地には、長町-利府断層という、巨大な活断層がある。

写真の右上から左下に斜めに(黄色の部分)通っている。
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丹那トンネル(静岡県)には、大きい活断層が通っており、

1930年の北伊豆地震が発生している。

この活断層は1000年間隔で地震発生している仮説があったが、

この間隔が証明されれば、今後1000年間は発生しない事になる。

その後の発掘調査でこのことが確認されたので、

新幹線のトンネルがここに掘られた。


緊急地震速報の原理。

P(プライマリー)波=7~8km/s

S(セカンダリー)波=2~3km/s

この速度の差を利用し、S波(本震)が来る前に、

P波(予震)段階で、緊急対処すること。


2日間の初日は、このほかの座学がすべてだったが、

2日目は、甲府盆地内の活断層の見学ツアーが待っている。



下記日程の体験航海をお勧めします。


朝8時集合だと思うので、

山梨から清水まで2時間で行けるので、

当日朝、山梨出発が可能です。


七ヶ浜ボランティア関係の方は、

我が家に前泊で、清水港までご案内します。


詳細は下記参照願います。

http://www.macf.jp/kaiwomaru/embark.html


航海区間:清水港~神戸港】(3泊4日)

日時

:平成24年10月16日(火)清水港(静岡県)

~10月19日(金)神戸港(兵庫県)

申込期間 :平成24年8月1日~平成24年9月7日
参加料 :30,000円