実家に帰った時には、施設の母に会いに行って、友達に会って、弟達と食事をして、、、というのがいつものパターンなのだが
今回は、前から気になっていた遠方の母の実家の墓参りに行きたいと弟に頼んだ。
子どもの頃は毎年お盆に墓参りをしていたが、結婚してからはすっかり遠のいていた。
すでに、祖父母も叔父叔母もいとこの1人も亡くなってお墓に眠っている。
意外なことに、弟は1人でときどき墓参りに来ているらしい。
何か悩んだり辛い時にお墓に来ると心が落ち着くのだそうだ。
兄弟でも母への対応などで価値観が違うと感じていた弟だが、そんなことをしていたのかと驚くとともに、少し嬉しくなった。
歳を重ねていくと、いろいろと思うところがあるのだろう。
私と同じように繊細で傷つきやすい面があるのだと改めて気づく。
母の実家の墓は、何代も前からのものがたくさん並んでいる。
子どもの時は、ひとつひとつに手を合わせ時間をかけて拝んで回っていた。
この度は、墓石に刻まれた名前を確認しながら母や祖母から聞いていたそれぞれの人のエピソードを弟夫婦に話した。
まるでファミリーヒストリーみたいだ。
戦争や病気で若くして亡くなった人もいる。
私達の命は、先人達が生き抜いてきたからこそ繋がっているとしみじみ思う。
ご先祖様に手を合わせながら、『どうか母を守ってください』とお願いした。
残念なことに、母の育った実家は今はダムの底に沈んでいる。
いとこ達と遊んだ川や野山など、見慣れた懐かしい風景は無くなってしまった。
久しぶりの墓参りで私は清々しい気持ちになった。
弟と来てよかったと思った。
