今回は「親族経営の良い所悪い所」を書いていきたいと思います。
みなさんは親族経営の会社のイメージというとどういう風に捉えていますか?
ネットなどの意見だと大抵は親族経営の会社は避けろ!
などと書かれているのが多いです。
では実際はどうなのでしょうか。
そもそも日本の会社というのは親族経営まではいかなくても、会社の代表であったり大株主は創業者一族が務めていることが多いです。
これは当然と言えば当然です。
一昔前までは株式会社を設立する場合の条件というのは今と違いかなり厳しい条件が課されていました。
その中で成功を収めた会社の権利を赤の他人に譲渡するよりは、自分の子孫に残したい。
そう思うのはなにも間違っていないと思います。
ここでいう親族経営というのは今現在の会社の上層部が親族で固められている場合という状態で考えていきましょう。
まず会社側から考えた場合、今までのブログの中で触れた通り今の労働法というのは比較的労働者に有利に作られています。
簡単にここで説明しますと基本的な概念として、労働者も企業も辞めることなく辞めさせることもなく、お互いが精一杯会社と労働者の為に一生懸命頑張るという前提で作られているような法律です。
この前提の中で賃金や雇用の安定のため労働者が比較的有利にされています。
しかし今の世の中では転職も比較的簡単に出来ますし、ブラック企業と呼ばれる会社も増えています。この状況下の中労働法の前提条件がすでに崩れてしまっているので、労働者側のみの雇用の流動性が高まってしまい、会社側が雇用を生む場合どんどんと条件を下げていかないと一人当たりに採用から使える資金が減ってしまっているのです。
その中で企業側から見て一番の恐怖というのは、会社の上層部の人間が辞めてしまう事なのです。
会社の上層部ともなれば仕事のノウハウをきちんとマスターし、取引先などの関連企業からの信頼も厚くなり、会社同士の繋がりを越えての信頼関係も築いています。
そんな中上層部の人が抜けて独立をした場合、会社のノウハウや人間関係・社外秘の情報なども全て持って行ってしまうのです。
これに関してははっきり言って防ぎようがないのです。
どれだけ待遇を良くしても信頼関係を築いていても今の不安定な世の中では、何が起きるかわからないのです。
こうなってしまうと会社の上層部を親族で固めてしまうほか自衛策がなくなってしまうのです。
こういう風に書くと「会社がそう言う風に思い込んでるだけで、実際は待遇が悪い」「見抜けなかった会社が悪い」と言う方が出てきますが、そういう意見が出てくる時点で会社としては上層部を親族以外の方に任せることがあり得なくなってきます。
昔みたいに終身雇用と一つの企業で定年まで勤め上げるというお互いの信頼関係がないという事です。
ここまでが前提条件で、では親族経営の良い所って自衛の観点だけなのか。
そうではないのです。
まず会社というのは足並みを揃えなければなりません。
一つの目標が出来た時に社員一同一丸となってその目標に進んでいかなければなりません。
その目標というのは会社としての方針であったり、技術であったりと様々です。
その中で親族で経営をしている場合、途中で180度方向転換をしたり当初の目的と変わっていくという事が起こりにくくなります。
また上層部が親族で固められているので、お金や方針の違いと言った些細な理由での会社の分裂が起きにくくなりますし、2代目・3代目以降になってきますと幼少の時からその業界の情報に触れていますのでスタートや予備知識などが他の人たちと違ってきます。
先ほど挙げたようにノウハウを盗んで自分で独立というようなことも起こりにくくなります。
そして規模にもよりますが、若い親族の人が会社の中にいるとその会社の中の若い人の意見を上にあげる時の橋渡しにもなれますし、会社の上層部が暴走したときにも諦めずにストッパーとなることも多いです。
悪い所は次のような良く聞くような例です。
親族だからという理由でその状況に甘え全く仕事をせず、親族であるという理由だけで立場を利用したパワハラや職権乱用を繰り返したりという状況です。
また親族だからどんなに横暴にふるまっていてもクビに出来ないというような状況にもなったりします。
他には親族が多いので職場の環境がゆるくなってしまい、仲良しこよしになって仕事の生産性が落ちてしまうなどもあります。
簡単にまとめると良い所は安定性が上がりやすい、悪い所は職場の風紀が乱れやすい。
と言ったところでしょうか。
私の勝手な考えかもしれませんが、ここまで書いておきながらアレですがどっちの理由も親族経営でなくても起こります。
良い方の例も親族経営でない会社でもたくさん知っていますし、悪い例の会社もたくさん知っています。
私の考えの中で悪い例が親族経営だから多いというのははっきり言って気のせいレベルですし、日本の中で大企業と言われている会社のほとんどのトップが創業者一族です。
どういった業界であっても守られなければならないノウハウや技術というのが存在するのです。
むやみやたらに情報をすべての人に伝えるというのは、良い部分も確かにあるのですが悪い部分も少なからずあるという事を頭の中に入れておかなければなりません。
それを既得権益だというのは簡単ですが、その中でも守らなければならない物、みんなが知っておくべき情報というのをしっかり別けて守らなかった結果、日本の技術が他国に流出して日本がトップを走っていた分野においても劣化コピーにすら負ける状況になっているのです。
会社が安定するという事は労働者にとってもメリットしかありません。
会社が安定していなければ満足に給与を渡すことも出来ませんし、待遇を良くすることも出来ません。
ちなみに今更ですが私が書いているブログはあくまでも企業がホワイトであるという大前提で書いています。
中にはとんでもないブラック企業や、従業員をいかに低賃金で長時間労働をさせようかと考えている企業があるのも事実です。
あくまでも私が書いている内容は企業がホワイトである。
という前提のもとで書いているという事を理解してください。
イイネ!ボタンを押してくれる方も励みになっています。
ありがとうございます。
コメントなどで
「労働者側から見たらこうなんだけど企業側から見たらどうなの?」
というようなコメントや
「私の働いている企業でこういうところを理解できない!」
「なんで~するだけで良いのにそれをしてくれないの!」
などのコメントを残していただけると、それについてもわかる範囲であれば企業側はこういう考えですよとお答えしたり、それを題材に記事を書こうかなと思います。
次回は「情報化社会」について書いていきたいと思います。
ではまたの機会に!