今月初めにホーチミン市へ行き、市内をぶらぶら歩いたり、レンタルバイクで近郊のエリアを観に行きました。昨年末にもホーチミン市へ行ったことがあり、その時はで主にガイドツアーに参加したため、自身で市内探索はあまりできなかったため、それも兼ねて訪れてみました。

 

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今回はレンタルバイクで市内を回ってきましたが、ハノイ市との交通状況の違いを感じました。もとよりホーチミン市の運転マナーや交通状況がハノイ市とは異なると聞いており、ホーチミン市の景色も観つつそれを体感してみたいと考えていました。実際にホーチミン市では、交通ルールがより浸透しており、ハノイ市よりは運転がしやすいという印象でした。

 

今回訪れたところは、戦争証跡博物館、チョーロン、スウェンティン公園、市内の観光スポット(オペラハウス、ベンタイン市場周辺等)です。

 

まず、ホーチミン市に訪れたら行くべきところの一つは、ベトナム戦争にまつわる「戦争証跡博物館」です。ベトナム戦争は、アメリカが唯一敗北した戦争であり、17年間2ヶ月ほどという長期的な戦争でした。

 

博物館では、戦闘機、戦争に巻き込まれて亡くなった人や枯葉剤の影響を受けて生まれた赤ちゃんの写真、戦争の影響でベトナムとアメリカ双方で精神病になった人のストーリーなどが保管されています。

 

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かなり生々しい展示物が多かったですが、戦争について多くのことを学べる貴重な博物館です。

 

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そして、ハノイ市とホーチミン市のマーケットにおける違いも注目すべき点です。ベトナムと聞くとどこも同じだと想像するかもしれませんが、街によってだいぶ文化や風習が異なります。

 

前提として、ベトナム北部にあるハノイ市は、(中国からの)儒教の影響を受けています。儒教は家族や祖先の尊重を重んじており、家族が中心となる価値観が強調されています。ハノイの人は家族や友達との関係を重要視する傾向にあり、やや保守的な人が多いと言われています。

 

一方でベトナム南部に位置するホーチミン市は、フランスの植民地やベトナム戦争の影響もあり、欧米の文化が根付いています。性格はオープンな人が多く、何か新しいモノ・サービスに対しても、積極的に試す傾向にあります。

 

以前ハノイでヘアサロンを運営している方と、ハノイ市とホーチミン市でのマーケティングについてお話ししたことがありました。その方は新規の店舗出店した時に、同じ広告やプロモーションを出してもそれぞれの都市でリアクションに違いがあると言っていました。

 

ホーチミン市の方が新しいもの対して敏感なため、早い段階で試す傾向にあるそうです。ただ、ハノイ市では実際に来店してもらうまでの時間が長い一方で、一度サロンへ通って良かったらリピーターになりやすいとのことです。


※こちらについて個体差はあるため、あくまで一般的な傾向として捉えてください。

マーケットの実態を知るためには、実際に足を運んでみて、リアルな市場を見る意味はこういったところにあるのでしょう。とはいえ、いずれの都市のベトナムのZ世代は流行り物や新しいモノに敏感であったりするので、10年単位でのタームで見るとこれらの傾向は少しずつ変化していくかもしれません。

 

また、ホーチミン市には、チョーロンという中華街、日本人街や韓国人街、ブイビエン通り(Bui Vien)欧米など、多民族が融合していることも特徴です。ハノイ市にも日本人街や韓国人街がありますが、ホーチミン市の規模感の方が優っています。

 

ホーチミン市はどこがシンガポールとも似ているグローバル都市に共通する空気感も感じられました。

 

私は20代前半の時は英語学習に重点を置いた生活をしていました。具体的には、2015年半ばから1年間のシドニーへの語学留学、2017年初頭から3年間のジェイムズクック大学での海外大学生活となります。それから、新卒でシンガポールに約3年間働き、ベトナムのハノイに移住してから1年ほどが経過しました。

 

もともと海外に興味を持ち始めたきっかけは、高校を卒業して半年後にフィリピンのセブ島留学に参加したことが関係しています。セブ島自体には大きな関心を持てなかったですが、初めての海外生活を経験して海外意識が高まりました。

 

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その半年後からオーストラリアに長期移住を検討してました。主な理由は長期的に海外に住みたい、英語習得をしたいことでした。短期的な海外移住、もしくは若いうちの海外移住ならそれでも問題ないかと思います。

 

実際に住んでないと分からないことが多いし、色々やりたいことを掲げても現地に適応できなかったら元も子もないですし。

 

自身も初めはかなりフワッとした動機のみで海外生活を始めましたが、結果的に8年間で3カ国に住めました。現地に移住してみることで、興味関心やりたいことが見えてくることも多々あります。

 

しかし、30代以降の移住や長期的な移住であると、その考えでは少しずつ支障がでてくるケースがあります。

 

まず前提として、海外に住むのには、就労ビザが必要です。一般的に労働ビザは、特定の雇用主に結びついています。その移住した国から転職を変えたい場合は、新しい雇用主から新規で就労ビザをサポートしてもらう必要があります。

 

もし転職時にビザが降りなかったら、その国から出国しないといけないため、意外と海外転職は大変なことが多いです。日本ので転職をする際には、このような手続きは不要なので、その点が大きな違いになります。

 

なので、ただ海外で働きたいというだけで移住をしてしまったら、転職を試みた際に思っているよりも大変なことがあります。なので、それらの背景を理解した上で、海外移住をするか検討することが大事です。

 

コロナウイルス後に就労ビザが厳しくなってきており、それも上記に関係しています。ここではシンガポールの就労ビザを例に、見ていきます。

 

2023年9月1日よりシンガポールの就労ビザでは、「COMPASS」(Complementarity Assessment Framework)が導入された。

・構成項目:C1:給与、C2:学歴と、企業属性となるC3:国籍多様性、C4:ローカル雇用の促進
・シンガポール政府が定めている人材不足の職業リスト(Shortage Occupation List)であれば、ビザ取得をしやすい

 

Eligibility for Employment Pass|Ministry of Manpower

 

 

加えて、シンガポールで就労ビザを取得するのには、応募者の年齢や学歴に応じて最低給与額が定められています。現在の最低給与額は、$5,000(55万円程)です。

 

私がシンガポールに移住をした2020年3月は$3600でしたが、それから複数回要件が引き上がり今の水準に至ります。つまり、ここ数年でビザ取得の難易度が一気に上がりました。

 

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ポイントとして、自身のしたいことやプランを深掘りしていかないと、現地に行っても行き詰まりやすくなってしまいます。シンガポールほどの高水準の国は少ないにしろ、他の国でも同じことが言えます。

 

長期的な海外移住をするにも、単に英語ができるだけでも、仕事が続かなかったら、その実現が難しくなります。逆に仕事が上手くいっていても、現地に適応できく生活に行き詰まったら、長期移住が困難になることがあります。実際に私の周りでもどちらかのケースに当てはまる人を見かけました。

 

海外移住をする際に必要な軸は人によって異なりますが、基本的に今後のプラン、(特に英語)現地語の取得などを考えることが重要です。このように海外移住を実現するために、自身にとって重要な軸を見つけることが重要です。

 

初めての海外へ渡航する場合は、何が重要なのか分かりにくいことはあります。ただ、早い段階からこのマインドセットを意識することで、その後問題が発生するリスクを下げられ、スムーズな移住につなげられます。

「語学はいつから始めても遅くない」、「何歳から勉強しても話せるようになる」など巷で言われていますが、最近はこれらについて少し疑って考えています。このきっかけとして、ベトナムのハノイに移住をしたことが関係しています。

 

先に伝えたいことは、言語を勉強するなら早く始めた方がいいということです。これだけ聞いても当たり前すぎる内容ので、なぜそのように断言できるのかを経験ベースで深掘りしていきます。

 

現在、私はハノイに住んでおり、ちょうどここに移住してから1年が経過しました。それ以前はオーストラリアとシンガポールに計7年間ほど移住した経験がありまして、海外生活にはすでに慣れていました。

 

ベトナム移住がそれまでと大きく異なった点は、(現地語)言語への適応です。初めて海外移住をしたところはオーストラリアのシドニーで、時期は2015年半ばでした。当時から英語はほんの少しだけ話せたため、幸いにも現地に着いてからローカル語が全く分からないという事態には陥りませんでした。

 

しかし、ベトナム語の場合は話せるどころか、基礎単語もほぼ0の状態で移住をしました。現地の人たちとまともに会話をするどころか、買い物でもやり取りをすることが難しかったです。移住目的が言語習得でなかったため、そこまで言語にシビアになる必要はなかったですが。

 

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ベトナム語について勉強したことがない方に向けて、簡単にベトナム語について触れていきます。前提として、ベトナム語の文法・語順は英語とほぼ同じで、両方の言語ともアルファベットも使用します。英語に馴染みが深い場合は、初めの入りとしては比較的スムーズにいきやすいです。

 

現状としては、現地のセンター(ZEN外国語センター)で週2回ほど、レッスンを受けています。社会人になって語学を勉強をするのも問題ないが、実際してみるとけっこうハードでした。

 

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ただ、これは個人の働き方や時間にも関係しています。例えば、時間にゆとりがある方で、この先2週間は語学学習のみにフルコミットする環境をすぐに作れるなどであれば話は別です。

 

自身が学生のときは、ほとんどの英語を勉強している大人の中でフルコミットしてる人が少ないと感じていました。実際に自分がしてみると確かにその大変さがわかりました(笑)。

 

一般的に大人になればなるほど、お金稼ぎや生活などにより時間を使う必要があったり、どうしても語学のみに多くの時間を割くのが難しくなってくるからでしょう。

 

しかし、週の限られた時間の中で短期的に習得できるほど、語学は簡単でないことは事実です。中には器用に短期間で数学語をマスターする人もいますが、そういった人たちは相当な語学センスや記憶力があると思います。

 

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冒頭でも触れましたが、やはり語学を始めるならできるだけ若いうちに開始することが大事です。この側面について、重要となる2つの要素があります。

 

1つ目は、その言語において単語の積み上げがあるかないかです。

 

英語であると、多くの人は小学校や中学校から勉強をしているので、単語の積み重ねはある程度あります。例えば、大学生になって英語にフルコミットしようとしても、積み重ねがあるからこそ半年や1年間ほどで十分に話せるようになります。

 

一方で新しい言語の場合、単語も一から勉強することになるため、言語習得のハードルはかなり高くなります。多くの人が義務教育過程で勉強をしていないベトナム語と積み重ねがある英語の場合、同じ時期に勉強をしても英語の習得の方が早いのは目に見えています。

 

もう一つの重要なことは、その言語をどのレベルまで仕上げる必要があるかです。英語学習をするといっても、日常会話とビジネス英語でそれぞれ費やすべき時間とエネルギーは大きく異なります。

 

逆に日常会話を前提とした語学学習ならいつ始めても、何とかなるケースがほとんどです。一方で大人になってからその言語をビジネスレベルまで習得するとなると、かなり大変です。

 

今回は語学学習をテーマとしていますが、別にこれは語学以外でも同じようなことが言えると思います。

 

私は今年で29歳ですが、もし10年時間を巻き戻せるなら、時間をかけて新しい言語や役立ちそうなスキル(プログラミングやAI関連)を勉強するでしょう。このような意識を何歳から持ち始めるのが一般的なのかはわかりませんが、今この記事を読まれている学生の方には、特に意識してほしいマインドセットです。

私は2020年初めから2023年半ばまでの3年ほどをシンガポールで過ごしました。それまではオーストラリアのタウンズビルにあるジェイムズクック大学(JCU)に通い、その後にシンガポールで就職をしました。

 

JCUにはシンガポールにもサブキャンパスがあり、その影響で多くのシンガポール人が本校に留学してきていました。当時、私が3年次(最終学年)に履修していた心理学のクラスにも何名かシンガポールからの留学生がいました。彼らとの交流を通じて、シンガポールの友人を作ることができました。

 

卒業を間近に控えたタイミングということもあり、卒業式前に自身でどこか海外旅行に行こうかと考えていました。また、卒業後に海外で働いてみたかったため、その機会を利用して他の国も訪れてみたいと思っていました。

 

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偶然、そのクラスメートがシンガポールに行ったら現地を案内してくれると言ってくれたので、私は旅行として現地に1週間ほど滞在しました。

 

実際にシンガポールへ行ってみると予想していたよりはるかに先進的な国で、みんな英語を話せてコミュニケーションがとてもスムーズでした。オーストラリアでも英語は通じるものの、周りがアジア人で英語が通じるシンガポールにより居心地の良さを感じました。

 

そんな流れで旅行目的で訪れたシンガポールを移住先と決めました。今回は、3年間シンガポールに移住してみて良かったことをピックアップしていきます。

 

1. 人的ネットワークづくり

海外移住をすることのメリットとして、そこでしか出会えない人に会えることです。特にシンガポールに集まる層として、ハイレベル人材や富裕層が多いことが特徴です。各国によって集まる層が違うので、海外移住前はこれを知っておくことで国選びをしやすくなるでしょう。

 

シンガポールのマジョリティは華僑です。華僑の特徴として、ビジネスや趣味などを通してコミュニティ意識が高く、グループ内で様々な情報をスピーディーに伝達することを得意としていることです。ちなみに、シンガポールにいる日本人もその傾向が強めです。

 

私はシンガポール滞在時に、シンガポール和僑会というビジネスコミュニティに参加していました。このコミュニティを通し、シンガポールを軸で活躍されている起業家や投資家、さまざまな業界の出身の方と出会うことができました。

 

日本にいたら講演会やイベントを開催する側の人が多いため、そのような人たちと接しやすい点が強みかもしれません。

 

他の国にもそのようなコミュニティはありますが、コミュニティ意識の強さ、人材のレベルやユニークさを考えると、シンガポールが特に面白いと言えるでしょう。

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2.金融商品へのアクセス

最近、メディア上で円安(ドル高)がとても話題となっています。長期的には円高になるかはわからないものの、シンガポール自体は資産運用先として適しています。

 

海外での資産運用と聞くと、どうしてもお金持ち・富裕層にしか関係がないと思う方もいるはずです。しかし、一般の若い人でも早い段階に現地の銀行や金融商品へのアクセスを得ることは、大きなメリットだと思います。

 

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まず、私がシンガポールへ移住した2020年3月のレートは75円程でしたが、2024年8月現在のレートは110円です。為替レートだけでも46%程、ドル高です。

シンガポールの銀行も高金利であり、例としてシンガポールの地銀であるUOB Bankを見ていきます。

 

条件1:毎月カードで$500以上の出費があること
条件2:GIRO経由で給料が発生していること
(会社から給料を振り込まれる)


上記を満たした場合、例として$150,000以上の預金残高があれば、
6.0%の金利が発生する。

 

Building a Nation of Savers|UOB Singapore

 

昨年の金利は7.0%を超えていたので少し下落はしたものの、低リスクで6.0%越えの金利は大きな魅力です。

 

あと、シンガポールの金融商品も資産運用として利活用できるものが数多くあります。ちなみに、私が行っているものの一つとして、Prudential Singaporeという保険会社が運用しているSaving plan(ドル預金の投資信託)です。

 

預入額は一括または月払いで、個人の予算に応じて合計額を調整できて、その期間も同様です。結論として、大きな金額を一括で支払うことで、金利や諸々の条件も良くなります。

 

自身の場合、毎月定額の支払いでトータル3万ドル、10年間のプランを契約しました。このプランを開始して4年ほどが経過し、今の時価は約4万ドル程です。

 

正直、このプランから大きな利益を得ることは難しいですが、ドル建てで良い金利の条件で運用できているため、早い段階でアクセスすることはメリットです。

 

上記の金融商品はシンガポールでビザを取得した人であれば、基本的にアクセスが可能です。しかし、シンガポールのビザを取得していない人が海外からこれらにアクセスするのには、数億円の資産証明が必要となります。

 

もちろん、資産証明をせずに購入できる商品はあるのですが、基本的に好条件のものは上記の条件を満たしている必要があります。

3.他の東南アジアへ行きやすい

シンガポールは地理的に他の東南アジアへのアクセスが良いことが特徴です。

 

シンガポールからマレーシアのジョホールバルには市内から電車で1時間くらいで行けるほどの距離感です。ジョホールバルの物価はシンガポールの約3分の1のため、週末に多くのシンガポール人がショッピングに行っています。

 

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他の都市であると、飛行機でマレーシアのクアラルンプールまでは1時間程、タイのバンコクまでは2時間半程度になります。

 

また、シンガポールドルの為替レートでいうと、ほとんどの東南アジアの国に対してドル高なので、経済的にも旅行をしやすいこともメリットかもれません。

 

日本から東南アジアの国々に行こうとしても、どうしてもより多くの時間とお金が必要になってしまいます。シンガポールに限ったことではないですが、東南アジアに滞在した際は他の国々にも行ってみると良いでしょう。

 

私は20代前半の時は英語学習に重点を置いた生活をしていました。具体的には、2015年半ばから1年間のシドニーへの語学留学、2017年初頭から3年間のジェイムズクック大学での海外大学生活となります。

 

語学留学では基礎英語を強化できて、海外大学ではビジネス英語など、実用性の高い英語力を身につけられました。

 

当時、英語のライティングやスピーキングに困った際は、主にGoogle翻訳を使用していました。今ほどその精度は高くなく、文章生成の機能はなかったため、翻訳機能を使いつつ自身で文章作成をすることが一般的でした。

 

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しかし、近年ではAIの発展により、英文の翻訳と生成が容易化されました。具体例として、英語力の有無に関わらず、レポートの主題や構成を出力するのみで精度の高い英文を生成できるようになりました。

 

注意点として、AIが発展した現在であっても、依然として英語学習は重要になります。

むしろ、これから重要となることは、AIを活用した英語学習を実践するかどうかです。特に英語学習における自習の効率が一気に高まったことは、それを利活用した人とそうでない人にどんどん差が開いていくことを意味しています。

 

前提として、従来型の学習法では、一律的な教材や情報を使用していることが多く、パーソナライズした学習に適していないです。そこでAIを活用した学習法を取り入れることで、自分に最も適した方法で効率的に学ぶことが可能になります。

 

そこで、例として自身が行なっていた英語ライティングの練習法を2つ共有します。

 

1つ目は、紙のノートに毎日日記を書くことを習慣としていました。その日にあった出来事、関心のあるテーマについての感想などです。後にそのノートに書いていた内容をNoteなどのブログ媒体に移した形となります。

 

この習慣を行なったことでライティングのスピード向上やさまざまなテーマに対しての論述が鍛えられました。しかし、自身で書いた英文が正しいのかや直すべき傾向などが分からないことが当時の懸念点でした。

 

そこで第三者に自身の英文を見てもらうことを習慣としました。シドニーのEFという語学学校に通っている際に、アントニーという年配の先生がおりました。行なったことは、その方に週一で英語のエッセイを書いたものを添削してもらい、傾向などを分析してもらったことがもう一つの習慣でした。

 

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今こちらを実践することは、英語力を伸ばすために効果的であることは間違いないです。英語学習以外にも誰かに自身の傾向や課題を指摘してもらうことは有効でしょう。

 

しかし、仮に今から自身で英語学習をゼロから行うとしたら、AIツールを取り入れた学習法を取り入れます。最近は数多くのAI学習ツールがあり、どれを選択するかが難しい状況ともいえます。

 

そこでふと思ったことは、私が英語力を伸ばせた時期として、幾つもの参考書や新しいものばかりを実践している時ではなかったことです。むしろ、自身のやり方を見つけて、それが効果が出そうであったと分かったなら、継続的に行なった際に効果が出ました。

 

AIツールの選択についても、同じようなことがいえます。初めは複数のツールを試しつつ、自身にあったものを見つけることが重要です。

 

個人的に分かりやすいツールは、Chat Gptを活用した勉強法です。ここでは細かいプロンプトの内容は割愛しますが、これを活用することで下記のことができます。

 

・英文に対する文法や言い回しのチェック
・指定した単語(duration:期間)に対する例文の作成
・特定のテーマに対しての例文やレポート形式での文章作成

 

先述の日記を書く習慣に対しては、書いた英文への文法ミスがないかをチェックをしたり、自身の英文で修正すべき傾向を把握できます。これまでは第三者に頼まないと、自身の英語の癖などを理解することは容易ではなかったです。

 

これらを自習レベルで理解できるようになった時代だからこそ、これを活用した人とそうでない人との間に生まれる差は大きくなっていくでしょう。

 

しかし、依然として対面での英語の使用は重要となることは、ぜひ覚えておいて下さい。結果論としては、英語を実践で使えることが重要なので、AIをどう活用してそこに早く近づけるかを見出すかが問われていきます。

Henley & Partnersの「The Henley Passport Index」によると、日本のパスポートでビザ申請なしで入国できる国は世界193カ国で、この数値は世界第2位です。

 

2023年度の日本人のパスポート保有率は17%であり、特にコロナウイルスが終息した現在であっても低水準となっています。

 

日本人のパスポート保有率、23年は横ばいの17% 再取得の予想に反し 女性の取得割合増加

 

もともと低かった日本のパスポート保有率が、さらに円安と重なり低下。最近は国内外のフライトの値段も上がってきており、経済的に海外旅行のハードルが上がりました。

 

このパスポート保有率17%をより掘り下げて考えていきます。

 

総務省統計局の「人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)」では、同年度の人口は1億2435万2千人と公表されています。つまり、パスポートを持っていない又は期限切れの人の総数は、1億人以上いる(1億2435万2千人×0.83)と言えます。

 

ちなみに、私が海外に関心を持ち始めた時期は、今から約10年ほど前です。当時は北海道の北星学園に通っており、大学生協でたまたまフィリピンのセブ島留学のチラシを見かけ、説明会に参加してみました。

 

当時はセブ島に関心が高かったというよりは、何となく海外にも行ってみたいなという気持ちから、2週間のセブ島留学に行きました。

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そこから、海外思考が強まり、その後はオーストラリアの語学留学と大学への正規留学、シンガポールとベトナムでの海外就労に至りました。

 

今では海外滞在歴が8年ほどですが、高校卒業時までは海外に行ってみたいと考えいませんでした。偶然のきっかけで、結果的に複数の国へ海外移住をしたという言い方が正しい気がします。

 

先述の日本のパスポート保有率の話に戻ります。これについて以前から認知していたものの、その意味について気づきがあったのはごく最近のことです。

 

昨年からベトナムのハノイに移住をしまして、若いベトナム人は日本やシンガポールなどの先進国に関心を持っている人が多いことに肌間で感じました。例えば、シンガポールとベトナムは共にASEANの加盟国のため、お互いビザ申請なしで入国が可能です。

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しかし、ベトナム国籍の人が日本へ旅行に行く際には短期滞在ビザを申請する必要があります。その際に、パスポートやビザ申請書などの基本情報に加えて、銀行残高証明書や雇用証明書などの経済能力を証明する書類が求められます。

 

また、非正規雇用などで社会保険に加入していないベトナム人は、社会的信用などの理由でより審査に通りにくくなる事も事実です。

 

ハノイに移住してからこのような事が発生していることを知り、日本のパスポートの有り難みを感じました。

 

例えば、私は2022年半ばから年末までにかけて、毎月どこかの東南アジアの国や都市を旅行していました。その頃は、コロナウイルスが落ち着き始め、さまざまな東南アジアの国へ行ってみたかったためです。訪れた国は、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムなどです。

 

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いずれの国に渡航した際にも事前のビザ申請は必要なく、むしろそれが当たり前すぎる状態でした。正直、わざわざ事前に面倒な手続きはしたくないので、もしそれが必要なら旅行を躊躇していました(笑)。

 

下記の記事で述べられているように、日本のパスポート保有率が低いことは、旅行業界には負の側面も大きいのは事実です。

 

日本旅行業協会、若者の海外旅行離れは「国の競争力に関わる問題」、国に補助・支援策を要望

 

特に円安や物価高の影響で、23年度以降はさらに海外旅行へ行き来にくくなりました。しかし、物価高や円安になる前から、海外旅行へ関心がある人は旅行へ行っていたし、関心がない人は行かなかったでしょう。

 

海外旅行へ関心が高い人は、経済的な負担が高まった現在であっても旅行へ行くと思います。

 

個人的に日本国内のみの観光でも十分に面白いので、海外旅行へ関心を持った方がいいとも思わないです。

 

しかし、日本のパスポートを所持しているだけで、ビザ申請なしで入国できる国は世界193カ国もある意味についてはもっと考えるべきでしょう。先ほどのベトナムと日本間の例のように、世界では日本のようにほとんどの国にビザなしで入国するのが一般的でない方が多いです。

英語学習に関してよくある誤解として、とりあえず英語を勉強しておけば役に立つことや将来海外で活躍できるというものです。現在は、英語学習をすれば海外で活躍できるなどのキャッチフレーズが流布している状態です。

 

約10年前となる私が大学生の学生生協では、英語学習の宣伝をするサービスや短期留学が多く見受けられました。また、周りの学生たちは、就職活動で役立ちそうという理由でTOEICなどのテストを勉強し始めている人もいました。

 

当時の私は、それについてあまり疑問を感じずに自身もとりあえず英語学習をしてました。しかし、その後オーストラリアの語学留学や海外大学、シンガポールでの海外就職を経て、そのマインドセットが大きく変化しました。

 

前提として英語学習において日本で勉強するよりも、英語圏で学んだ方が習得は明らかに早いでしょう。とはいえ、英語を身につけること自体にかなりの時間と労力がかかります。

 

もし今あなたが小学生や中高生であるなら、英語学習をしておくことに間違いないです。ただ、大人になるほど、どれくらい英語学習をするべきかを注意して考えることが重要です。

 

まず、先述のように海外で働くことと英語を使うは必ずしも一致するとは限りません。自身の経験を基にしても、海外に住んでいても日本語がメインの仕事やChat GPTなどのAIを活用した英語で事が足りる仕事も多々あります。

 

正直、私は海外に8年間ほど住んでいますが、英語なら日常会話ができれば意外と生活と仕事をしていけるとも感じています。

 

一方で自身がジェイムズクック大学(JCU)というオーストラリア国内の大学で勉強していたときは、アカデミックな英語力が必要とされました。具体例として、(月に数回)3,000字越えの英文レポート、教授や周りのネイティブスピーカとの英語での会話、英文のみでのテストなどが挙げられます。

 

これらをこなすには流石に大学レベルとなると英語の基礎力を習得しないと、AI翻訳機をいくら活用しても無理です(笑)。

 

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また、私はJCUの在学時にタウンズビルのことを日本人に観光目的でもっと認知してもらうことを目的として、当時のタウンズビル市長(Jenny Hill氏)へ訪問したことがありました。そこでも自身の英語力には問題がなかったため、翻訳機なしで伝えたいことを言い切れました。

 

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自身の場合、長期的に海外に住んでいても、英語を日常的に使う時期とそうでない時期がありました。つまり、ビジネス英語レベルまで仕上げても、結局使う機会がなかったらもったいないです。

 

今後の仕事や習慣をベースとして、どこまでの英語力が必要となりそうかを考えることが大事です。

 

これは英語のみならず、他の言語でも同じことが言えます。例えば、知り合いのハノイ在住のベトナム人は大学で日本語を専攻して、日本語能力試験(JLPT)の2級を取得しました。2級のレベルとしては、日本語の日常会話は流暢に話せる程です。

 

しかし、ハノイで日本と関わりのある仕事に就いたものの、仕事で初歩的な日本語のみしか使う機会がない状態です。少しずつ大学で勉強した日本語を忘れてしまうこともあり、もっと高度な日本語を使いたいと言っていました。

 

ビジネスレベルの外国語を勉強することは、実際にそれを使用する環境設定を作ることは同じくらい重要なマインドセットです。

 

もちろん、高校生や大学生のうちから先を見通すのは、難しいことがあります。そのような場合においても、早いうちからその外国語をどれくらい使う機会を持てるかのシミュレーションをしておくだけでも見通しが良くなります。

私は2015年半ばから1年間、シドニーにあるEF Sydneyという語学学校に通いながら、大学進学に向けた英語の準備を行いました。その後、2017年2月から2020年初めまでタウンズビルにあるジェイムズクック大学に進学をしました。

 

当時から多くの周りの人たちは、オーストラリアに魅力を感じ、永住権取得を希望している人たちも数多くいました。

 

オーストラリアならではの自然やのびのびした雰囲気に魅力を感じる人が数多くいるのでしょう。実際に私もその一人であったため、さまざまな都市にも旅行をしました。行ったところは、ケアンズ、ブリズベン、ゴールドコースト、メルボルンです。

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オーストラリア人自体もフレンドリーで気さくな性格であるので、そこも個人的には好きなところでした。

 

ところで最近は、日本人によるオーストラリアでのワーホリがニュースになっています。ワーホリ(ワーキングホリデー)とは、18歳から30歳までの人たちを対象に休暇目的の入国を許可し、就労や就学を行わせる制度を指します。

 

豪ワーホリに日本の若者殺到 工場で月50万円稼ぎ描く夢

 

シドニー滞在時で出会った日本人の中にもワーホリをしている人は多く、当時からオーストラリアは人気の渡航先でした。

 

しかし、急速に進み円安がフックとなり、そのニーズは一気に加速した模様です。正確には、オーストラリアドルの価値が高まっているため、現地で働くことでより稼げる状態となりました。

 

例えば、私がオーストラリアを離れた2020年1月では1オーストラリアドルは76円ほどでしたが、2024年7月現在には108円まで上昇しました。4年半で42.1%(108÷76)ほどドル高となっています。

 

例えば、私が大学時代にしていた日本食レストランでのアルバイトの時給は20ドルほどでした。前者のレートで円換算をすると1,520円ですが、現在のレートでは2,160円となるため、640円ほど多くなっています。

 

加えて、現地の給与相場も上昇しているなら、より差額が大きくなります。このような円高が進んでいる国は、オーストラリアのみならず、シンガポールやアメリカなども挙げられます。

 

現状からすると日本でアルバイトや正社員をするよりも、オーストラリアなど給与相場が高い国で働く方が魅力的に映るのでしょう。もちろん、以前からこのトレンドはあったのですが、最近のメディアによる円安ネタが増えたこともあり、それが後押しになっている気がします。。

 

しかし、個人的に長めの海外移住(半年以上)をするなら、その国へ関心があることや語学勉強などしたいことも持ち合わせることが重要だと思います。

 

円安だから海外で働くべきと安易に考えすぎると、後で生活が大変になりがちだからです。この原体験として、私はシドニー渡航前に2週間フィリピンのセブ島に語学留学へ行ったことです。

 

当時は、セブ島留学が流行っている時期で、周りから現地に行けば楽しく英語の勉強ができると乗せられて、あまりマーケット情報を調べずに行きました。

 

結果として、当時のセブ島はあまり治安が良くなく、街の雰囲気なども自分好みではなかったです。そこで、自身で住みごこちや周辺環境などをちゃんとリサーチをした上で、行くべきということを学びました。

 

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一方で、月給50万でここまで話題になること自体にも少し不思議な感覚があります。例えば、シンガポールのように右肩上がりで給与が伸びている国であると、これが大きな話題になることはないからです。

 

 

シンガポールの正規雇用者における平均月収の中央値
2018年:4,437SGD(51万7,449円)
2019年:4,567SGD(53万2,610円)
2020年:4,534SGD(52万8,761円)
2021年:4,680SGD(54万5,788円)
2022年:5,070SGD(59万1,270円)
2023年:5,197SGD(60万6,081円)

*1シンガポールドルは116円計算

 

Summary Table: Income|Ministry of Manpower

 

 

一旦は税金や為替レートを無視したとしても、上記のトレンドからも景気が良い国に人が流れ込むのは自然の流れということが読み解けます。日本の企業にとって、自社のPR・宣伝をいかに上手くするか云々よりも、まず一定の給与を提示できるかが根本的な課題です。

 

そうでないとこの流れがさらに加速して、さらに労働力不足や優秀な人材の海外流失なども引き起こしかねません。

AIの発展により、最近は英語と日本語間の翻訳レベルが一気に高まりました。この進展度合いからして、A言語の壁がなくなっていくとも感じてしまうほどです。

ここ10年で見てもその精度は肌間でもかなり高まりました。私が初めて海外に渡航したフィリピンのセブ島で、今から約10年ほど前となる2014年9月の頃でした。

 

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当時は、Google翻訳の質(日本語から英語)はあまり良くなく、現地の人たちと翻訳機を通した会話は難しいことがありました。翌年(2015年)からオーストラリアのシドニーにある語学学校に通い、2017年2月からはタウンズビルにある大学へ入学しました。

 

年々その翻訳の精度は高まっていくのを肌間でも分かりましたが、特に2023年当初から始まったAIブームによりそれが一層加速しました。

 

自身は英語運用では特別大きな問題を抱えたことはなく、スムーズに習得できた方だと思います。なので、翻訳ツールに頼った期間は主に海外移住当初が中心で、その後は特にITツールなしでも会話は可能でした。

 

しかし、2023年半ばからベトナムのハノイに移住してから、日常生活で再び翻訳機を欠かすことができなくなりました。現地に移住した時はベトナム語力はほぼゼロから始まったため、翻訳機なしで現地の人たちと会話するのは困難でした。

 

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翻訳機や自動音声アプリを使用することで、簡単なやり取りはできるものの、込み入った話となると上手くコミュニケーションが取れていない気がしました。また、翻訳機を通して会話をしていると、お互いのニュアンスがどうしてもずれてしまうことがあります。

 

一方でベトナム語で重要なやり取りをするときに、信頼できるネイティブスピーカーに仲介となってもらうと安心感がありました。

 

相手側にとってもやはり話の通じるヒトを通した方が、やり取りがスムーズにできる点があるからでしょう。もちろん、これは簡単な日常会話ではなく、何かの契約など内容が複雑な場合を対象としています。

 

ここで重要な問いは、「該当の言語力がない人がAI翻訳機のみで言語の壁を乗り越えることができるか」です。

個人的にこの溝をAI翻訳機のみで埋められるかというと少し難しい気がします。

そこで私が注目しているAIを活かした自動翻訳サービスは、各分野の専門家をリアルタイムで翻訳作業を行えるOyraa(オイラ)です。Oyraaを使用することで、利用者は該当言語の専門家とすぐに電話やチャットにつなぐことができます。

このようなサービスであれば、現状AIではなかなか埋められない課題をカバーすることができるでしょう。厳密には、オイラでも利用者データを蓄積してサービス向上に活かしているため、AIを活用していることには変わらないですが。

AI翻訳機では埋められない対ヒトの領域について、今後はオイラのようなヒトとAIを組み合わせたサービスが求められてくると思います。