結局、手を繋がれたまま近くのファミレスに入り、オレはオムライス、相葉くんは唐揚げ定食を食べて
それからは一応、手を繋がないようにして、雑貨屋さんを覗いたりして
ホントに普通のデートのような事をして
…こんなこと、オレとしたいのかな?
なんてずっと思っていた
「つまらないですか?」
手にしているスノードームの雪を手で振らせながら相葉くんが聞いてきた
「いや、そうじゃないんだけど」
「ん?」
なんて小首を傾げながら聞いてくる姿は、イケメンの彼氏っぽい
そうすると、オレは彼女?
って、またわけのわかんないことを考えそうになるから
「相葉くんは、それ好きなの?」
「え?」
「それ」
相葉くんが手にしているスノードームを指す
「これですか?」
「うん」
「いや、綺麗だなって」
「オレさ、結構それ好きでさ。たまに旅行とか行くと買ってくるんだよね。それ見るたびに、あそこに行ったなぁとか…って、ちょっと女の子みたいだけど」
オレはちょっと照れながら言えば、相葉くんは優しく微笑んで
「ふふふ。そんなことないよ」
そう言うと、同じ物をもう1つ手にするとそのままレジに向かった
「俺もこういうの好きですよ」
「え?買うの?」
相葉くんはにこって笑って、それを包んでもらってる
そして、会計をすますとオレに1つ渡す
「今日の記念です」
「え?」
「俺も女の子みたいなことしたいから」
なんて言うけど、それは彼氏が彼女にするとこだよ…
だけど、なんか嬉しくて両手でそれを包んだ