日曜日の午後 16 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←





いい大人が手を繋いだままは、やっぱり人の目を引く

さすがにマズイだろ

明日、会社で変な噂が立つのは相葉くんに悪い


「手、離さない?」

「え?」

「さすがにマズイだろ」

「嫌ですか?」


相葉くんは寂しそうに言うから、可哀想だって思うけど


「相葉くんに変な噂がたつじゃん」

「それなら、櫻井さんも一緒ですよ」


そう言われて、ああそれもそうだって思うけど


「オレは、大丈夫じゃね?」

「何でですか?」

「相葉くんほど、有名ではないし。女の子からの好意も絶大よ?」

「それなら、櫻井さんもそうですよ」

「そんなことないよ。だってさ、智くんが相葉くんはすげーモテるって。オレさ、こういう格好してると、分かんないんだって」

「スーツで出来る男って感じですもんね」

「出来る男かどうかは知らないけど、スーツ姿以外見ないもんな」

「会社の人と出掛けたりしないんですか?」

「基本しないかな。智くんは別だけど」

「大野さんが羨ましいですよ」

「え?」

「櫻井さんって、大野さんは特別ですよね」

「まぁな。あの人からいろいろ教えてもらったし。上司とかじゃなくて…なんだろ、よくわかんねぇや」


なんて笑うと、相葉くんは切なそうな顔をする


「大野さんを越えなきゃな」


そうぽそりと言うから


「え?」

「なんでもないです。あっあそこ入りましょうか」


そう言って、近くのファミレスを指す


「あそこでいいの?もっと違うとこ…」

「いいんですよ。夜はリサーチ済みなんで」

「は?」

「今日は、ずっと一緒ですからね♪」


相葉くんは笑顔になって、繋いでる手を引いた