あもーれ 29 | 青いたんぽぽ

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部活のことで河原崎に呼びだれて、教室に帰ってきたときにはもうしょーちゃんの姿は無かった

 

クラスの斗真に声を掛ければ

 

 

「ニノと帰ったよ。なんかさ、あの2人、仲いいよな」

 

 

なんて呑気に言われて、ちょっとだけニノにやきもちを焼いたのは気のせいにしておこう

 

それに、今日はちょっと話したいやつがいる

 

 

「ねぇ、松本は?」

 

「今度は松潤かよ。ああ、あいつなら…」

 

 

そう言って教室のドアの方を2人で見れば

 

 

「何?」

 

 

どんな時もイケメンな松本は不思議そうにこっちを見た

 

俺は、さっと松本の前に立ち

 

 

「今日、暇?」

 

「は?」

 

「俺に付き合って!!」

 

 

驚いてる松本の腕を掴むと、そのまま教室を飛び出した

 

 

 

 






 

「で。大野さんに振られたから、俺に来たんだ」

 

 

目の前のテーブルに置かれている、ケーキやプリンを指しながら冷ややかな目で俺を松本が見る

 

 

「バレるよね?」

 

「バレバレだね」

 

「おーちゃんに相談しようと思ったんだけど、ダメだったからさ」

 

「しょおくんのこと?」

 

「うん」

 

「それはそうでしょ。あの人、しょおくんとニノのこと好きすぎるからね」

 

「分かってるけどさ…」

 

「で、俺に来たってことは分からなくもないけど。でも、俺もしょおくんのこと好きだからね」

 

「知ってるし。でも、松本には年上の恋人がいるじゃん」

 

「可愛い人だよ」

 

「松本くらいだよ。あの人のこと、そんな風に言えんの」

 

「でも、ライバルはいっぱいいるからね。しょおくんもそうだけど、あの人もなかなかの鈍感さんだから」

 

「そうなの?」

 

「うん。自分がすっげーモテること分かってないし。一番のライバルは、さおりんとちひろちゃんだな」

 

「大変だな」

 

「まぁ、あの人と居れることを思えばこれくらいの苦労は大したことじゃない」

 

 

そう言い切る松本は大人の男の顔で、やっぱりカッコいい

 

 

「それで、相葉くんは俺に何が聞きたいの?」

 

 

松本はプリンの蓋を開けながら、聞いてきた

 

 

「うん、あのさ…」