あもーれ 28 | 青いたんぽぽ

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準備がいる

 

相葉くんはそう言ってた

 

抱く側が準備するものって、たぶんこの前学習した動画で使ってたモノだろう

 

あんなもの、一人で買いに行くのかよ…

 

だったら、オレが用意した方がいいんじゃね?

 

そう思ったけど、とても二人で買いに行っても

 

オレらがこれから使いまぁーす♪


……みたいで

 

 

「んなの、無理だろ」

 

 

恥ずかしすぎる…

 

かと言って、全部相葉くんに任せるのも悪い

 

何かオレの方でも用意するものがあるんじゃないか?

 

そう思ったところで、何を準備すればいいのか分からない

 

それらしいサイトを開いたけど、相葉くんの方が準備してそうだし

 

だからといって、自分一人でで買いに行くのもどこに売ってるのか知らない

 

そもそも女の子に使うようなものばかりで、オレに使えるのかどうかだって怪しい

 

 

「どうしたらいいんだよ…」

 

 

 

「何が?」

 

 

頭の上から声がして、驚きながら見上げれば

 

 

「翔ちゃんの上目遣いって、最強だよね」

 

 

なんて訳の分からないことを笑いながら言ってるニノがいた

 

 

「いつから、居たんだよ」

 

「んなの、無理だろ。から?」

 

「最初からじゃねぇか」

 

「で。何が無理で、何をどうしたいの?」

 

 

ニノはオレの前に座り、オレの頭を優しく撫でる

 

 

「あのさ」

 

「ん?」

 

「ニノってさ…」

 

「何?」

 

 

聞いてもいいんだろうか…

 

智くんとニノは付き合ってるから、そういうことをしているらしい

 

どう見ても、ニノのほうがオレの立場だよね?

 

 

「あのさ」

 

「だから、何?」

 

「ニノって、その…さ…としくんと…その…」

 

「何?あの人とナニかをしてるって聞きた……えっえぇええええ!!!」

 

「なっなんだよっ」

 

「ダメだからね!やっぱり、ダメだからね!!」

 

「なんだよっ!何がダメなんだよ?」

 

「翔ちゃんはそういうことしちゃダメなの!つか、するなら俺とでしょ!」

 

「何、訳の分かんねぇこと言ってんだよ」

 

「やっぱり、あのバカに言わなきゃよかった」

 

「え?何か言ったの?」

 

「ああ、失敗したぁ!」

 

 

ニノは自分の頭を抱える

 

 

「二宮さん?」

 

「翔ちゃん」

 

「何?」

 

「場所変えようか?」

 

 

そう言われて気が付いた

 

 

「ここはまずいな」

 

「でしょ」

 

 

教室で騒いでる場合の内容じゃなかったな

 

お互いに顔を見合わせて、椅子から立ち上がった