はぁー
ホント、鳴海校長が可愛くて仕方ない…
彼氏に抱きしめられる校長が見たい←
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
いきなりの電話なのに、対応してくれた園長さんらしき女の人は優しく俺の話を聞いて、すぐに診てくれるところを紹介してくれた
そして、そこに俺らの事情まで話を通してくれると
「ありがとうございます!」
『いえ、ご両親も心配ですね。すぐに伺ってくださいね』
「はい!」
何度も何度も、見えてないだろうけど頭を下げた
「しょーちゃん、診てくれるとこ見つかったよ!」
「ホント?!良かったな、空。すぐに楽になるからね」
キミは空を抱きしめると、すぐに空の物を準備をする
俺はその間に車の鍵と教えてもらった病院の住所を書いたメモを握りしめて、空の荷物を持つ
「行くよ」
「うん」
キミはしっかりと空を抱きしめて、俺の後についてきた
「風邪ですね」
優しそうな顔をした男性がキミに抱っこされている空の頭を撫でながら言う
「このくらいになると、赤ちゃんの持っている免疫力が弱くなって、風邪なんかをひきやすくなるんです。まだね、体温調節が完全に出来ないから、注意してくださいね」
「すみません」
「謝ることなんてないんですよ。事情はお聞きしてます。分からないとこがあって当然ですし、お二人で育てていくんでしょ。私で良ければ、いつでも声掛けてくださいね」
「ありがとうございます!」
「良かったね、空くん。いいパパとママがいて」
先生はにっこり笑って、俺らを見る
キミは驚いて俺の方を見るけど、そこまで話してはいない
「あの…」
「大丈夫ですよ。私のところには、いろんな方が来られるんです」
「はぁ…」
先生は、さらに優しい笑顔で俺らを見てる
「私みたいなところを知っておくと便利ですから」
「そんな」
「いえ、空くんのためにですから」
その言葉が、改めて自分たちが空を預かってる…いや、育てていくという気持ちを強くした
「こう言っては失礼かもしれませんが、空は私の子ではありません。けれど、今はというかこれからも大切な子です。いつ、本当の母親のところに戻るのかもわかりません。明日になるか、何年も先になるのか。でも、相葉と一緒に大切に育てていきたいと思います。よろしくお願いいたします」
キミはまっすぐ先生を見つめて、頭を下げた
俺も一緒の気持ち
だから、俺も一緒に頭を下げた
「空くんは、本当にいい人のところに来たね」
「あー」
空はにこりと笑って、先生に手を伸ばすと…
先生の前髪をぎゅっと握った
「いたっ」
「ああ!すみません!こら、空!」
「おい、空!ダメ!」
空がさっきまでの真面目な空気を一気に壊す
「ははは!元気になったね」
「ホントにすみません!」
「いやいや、元気が一番。一応、飲み薬は出しておきます。もし、朝になっても熱が下がらなかったり、症状が酷くなったらまた来てくださいね」
「はい。ありがとうございました」
「お大事に」
空の薬をもらい、俺らは先生に頭を下げて病院を出た
つづく