今度は、俺から 13 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

まぁーくんは、激しさと優しさと


しょーさんを見ながらスルと思うんだよねー←なにそれw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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5人での収録。

 

楽屋での雰囲気は、傍から見たらいつも通り。

ただ違うのは、いつもならニノの隣に座っているのは、大野さんなんだけど。

 

「それ、どういうことなの?」

「これはさ…」

 

隣には、しょーちゃんが座ってて。

仲良く新聞を読んでいる。

そんな2人を見ていられなくて、ソファに腰掛けて雑誌を読んでいる松潤の隣に座った。 

 

「逃げてきたの?」

 

松潤は、雑誌から目を離さずに俺に言う。

 

「そんなんじゃないよ」

「じゃ、前みたいに入って行ったら?」

「マジで言ってんの?」

「行かないなら、俺が行くよ?」

「なんで?」

 

「俺ね、前のしょおくんの笑顔の方が好きだから。今の笑顔は好きじゃない。そういうこと」

 

松潤は、雑誌からこっちに視線をやるとニヤリと笑う。

そして、顔を俺の耳に寄せて。

 

「しょおくんの方を見て」

 

囁くように言われて、ちらりと言われた方を見れば、しょーちゃんが慌ててこっちの方から顔を背けた。

 

え?見てたの?

 

「俺の言った通りでしょ?」

「で…でも、たまたまだったのかも…」

「今はそれでいいんじゃない?」

 

松潤は俺から離れると、また雑誌に目をやる。

俺はもう一度、しょーちゃんの方を見たが、それから一度もこちらの方は見なかった。

 

 

いつも通りに番組の収録が進む。

俺の隣には、しょーちゃんがいて。

笑顔で接してくれてるはずなのに、見えない距離がある。

触れてくることはない。

セットチェンジの合間は、すぐにしょーちゃんのそばにはニノがいて。

楽しそうに話したり、肩を組んだり。

みんなから見れば、いつも通りの仲の良いメンバーに見えるのかもしれない。

 

ニノは必死だよ

 

松潤の言葉が頭の中で繰り返される。

 

もし、しょーちゃんの記憶が戻ったら?

 

どうなる?

 

俺を好きだったしょーちゃんは、もう俺のことなんてなんとも思わなくなる?

 

 

「調子が良すぎんだろ、俺」

「何が?」

 

思わず出た言葉に、近くにいた大野さんが聞いた。

 

「え?」

「どういう意味なの?」

「え…いや…」

 

真っ直ぐ見つめられて焦る。

大野さんもしょーちゃんのことを想ってる。

でも、大野さんはニノにしょーちゃんを託している。

 

「まさかと思うけど、相葉ちゃん、翔くんのことを」

「そ…そんなこと!」

 

大野さんは、真顔のまま。

 

「ニノに任せてくれって、俺、言ったよね?」

「うん」

 

「それ、出来なくなってんじゃない?」

 

なんで、みんなは俺の気持ちが分かるんだろう。

 

「もしさ」

「え?」

 

「もしそうなら、早くそれをニノに言ってあげて。俺、これ以上苦しむやつを見たくないから。みんなが笑ってる姿を見たいよ」

 

「大野さん…」

 

「ニノのことは、俺らに任せとけ。好きなゲームでも買ってやるよ、あいつに」

 

大野さんは、優しく笑うと俺の肩をぽんぽんと叩いた。

 

「ごめん」

「何が?」

「大野さんもしょーちゃんのこと」

「翔くんはさ、笑ってるのが一番なんだよ。それが出来んのは、俺らじゃない。相葉ちゃんの隣で笑ってる翔くんが一番可愛いんだからさ」

「ごめ…」

「だから、謝んなって」

 

大野さんは、俺の肩から手を頭に持っていき、優しく撫でる。

 

「次のゲームで、翔くんに良いとこ見せてやんな」

「うん」

「ホントに手のかかる弟たちだよ、まったく」

 

撫でられてる手がすごく温かくて、俺は泣きそうになるのをぐっと堪えた。

 

 

 

 

つづく