分ける必要なんてないんだけどw
オレが楽しいだけのやつですww
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もきゅもきゅと頬一杯にして、潤のオムライスを食べるオレ。
そんなオレを、愛おしそうに見る潤。
「みるな」
「なんで?」
「くいずらい」
「気にしないで」
潤は、いつも以上にかいがいしく、オレの世話をしてくれる。
確かに今まで一人で出来ることが出来ないのは事実。
子供仕様になんてなってるから、いちいち潤の手を借りるしかなくて。
「ごめん」
「何が?」
「だってさ、オレ、こんなんで」
自分がこうなって理由なんて、一つも思い当たらなくて。
いつも通り、2人が休みを合わせて、仕事が終わって潤の部屋に帰ってきて。軽く飲んで、2人でベットに入って。
目が覚めたらこの状態で…
「これじゃ、なんもできないだろ?」
せっかくの休みだから、いろいろ計画立ててたのに、オレのせいで全部キャンセルになった。
「ごめん」
スプーンを持ったまま謝れば。
「なんか、しょおくんが悪いことして俺に怒られてるみたいじゃん」
「だって!」
潤はふっと笑うと、オレの頭を撫でて。
「しょおくんの計画は、また今度にしよう?でさ、これ、食べたらどっか行かない?」
「え?」
「この姿なら、誰にもバレないと思うだよね。誰かが言ってたけど、子供と一緒なら誰も声掛けないって」
「そのまえに、オレがだれだよってことになるだろ?じゅんのかくしごって、のるぞ」
「大丈夫だよ。ねぇちゃんの子供ってことにするから。だから、どこか行こうよ。遊園地?動物園?」
「どっちもこどもっぽくね?」
「しょおくん、今の姿分かってる?」
「そうだな…じゃ、どうぶつえん!」
「うん!お弁当、持ってく?」
「いらない。どこかでくおうぜ」
潤はオレの言葉に頷いた。
「おおっ!ぞう、でけぇー!!」
子供の背丈だと、いろんなものがデカく見える。
「おい、じゅん!ほら!」
「しょおくん、1人で行っちゃダメだって!」
潤の言う通り、オレらに気が付いてる子たちは確実にいるが、誰も微笑ましく見守ってくれて声を掛けてこない。
それがいい事なのか悪いことなのか…
「しょおくん?」
「なに?」
「アイス食べる?」
「うん!」
潤は、ちょっとのオレの変化を見逃さない。
だから、こうやっていつも優しくしてくれる。
いい男だよ、お前は
「ちょっと、待っててね」
潤は、オレをベンチに座らせると売店まで走って行った。
オレは足をぶらぶらさせながら、その後ろ姿を見送った。
「はい!」
そう言って渡されたバニラのソフトクリーム。
「でかくないか?」
「え?普通でしょ?あっそっか、しょおくんは今小さいからそう見えるんだよ」
「そうだったな。なんか、とくしたきぶんだ」
笑いながら、ソフトクリームを一口食べる。
そんなオレを潤は、なぜか分からないがすまなそうにオレを見て。
「しょおくんは、こんな姿になったとこ、どう思ってるの?」
「おれ?」
「うん。心配とか不安とか無いの?」
「そういうことか。まぁ、ないわけではないが、したかないだろ」
「え?」
「だってさ。なったもんはなったんだし。そのうちもとにもどれるんじゃないか?だったら、いまをたのしむだけ。こんなふうに、じゅんといっしょにいられるんだから、たのしまなきゃそんだろ」
そう言って潤を見れば、潤は泣きそうな顔でオレを抱きしめた。
「どうした?」
「俺、しょおくんを好きになって良かった」
「なにをいまさら」
「本当に、良かったって思ってんだ。ありがとう」
「どういたしまして。てか、じゅん」
「何?」
「あいすがくえない!とける!!」
潤は、ごめんって笑いながら、オレを離すと。
「全部食べれる?」
「これくらい、くえる!」
「小さくても食い意地はそのままだね」
「おう!」
オレは笑いながら食べはじめたんだけど、口の周りに付けるほうが多かった。
また、切ります…次で終わらせる!←