ごにのひ 2 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

分ける必要なんてないんだけどw

 

オレが楽しいだけのやつですww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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もきゅもきゅと頬一杯にして、潤のオムライスを食べるオレ。

そんなオレを、愛おしそうに見る潤。

 

「みるな」

「なんで?」

「くいずらい」

「気にしないで」

 

潤は、いつも以上にかいがいしく、オレの世話をしてくれる。

確かに今まで一人で出来ることが出来ないのは事実。

子供仕様になんてなってるから、いちいち潤の手を借りるしかなくて。

 

「ごめん」

「何が?」

「だってさ、オレ、こんなんで」

 

自分がこうなって理由なんて、一つも思い当たらなくて。

 

いつも通り、2人が休みを合わせて、仕事が終わって潤の部屋に帰ってきて。軽く飲んで、2人でベットに入って。

目が覚めたらこの状態で…

 

「これじゃ、なんもできないだろ?」

 

せっかくの休みだから、いろいろ計画立ててたのに、オレのせいで全部キャンセルになった。

 

「ごめん」

 

スプーンを持ったまま謝れば。

 

「なんか、しょおくんが悪いことして俺に怒られてるみたいじゃん」

「だって!」

 

潤はふっと笑うと、オレの頭を撫でて。

 

「しょおくんの計画は、また今度にしよう?でさ、これ、食べたらどっか行かない?」

「え?」

「この姿なら、誰にもバレないと思うだよね。誰かが言ってたけど、子供と一緒なら誰も声掛けないって」

「そのまえに、オレがだれだよってことになるだろ?じゅんのかくしごって、のるぞ」

「大丈夫だよ。ねぇちゃんの子供ってことにするから。だから、どこか行こうよ。遊園地?動物園?」

「どっちもこどもっぽくね?」

「しょおくん、今の姿分かってる?」

「そうだな…じゃ、どうぶつえん!」

「うん!お弁当、持ってく?」

「いらない。どこかでくおうぜ」


潤はオレの言葉に頷いた。



「おおっ!ぞう、でけぇー!!」


子供の背丈だと、いろんなものがデカく見える。


「おい、じゅん!ほら!」

「しょおくん、1人で行っちゃダメだって!」


潤の言う通り、オレらに気が付いてる子たちは確実にいるが、誰も微笑ましく見守ってくれて声を掛けてこない。

それがいい事なのか悪いことなのか…


「しょおくん?」

「なに?」

「アイス食べる?」

「うん!」


潤は、ちょっとのオレの変化を見逃さない。

だから、こうやっていつも優しくしてくれる。


いい男だよ、お前は


「ちょっと、待っててね」


潤は、オレをベンチに座らせると売店まで走って行った。

オレは足をぶらぶらさせながら、その後ろ姿を見送った。


「はい!」


そう言って渡されたバニラのソフトクリーム。


「でかくないか?」

「え?普通でしょ?あっそっか、しょおくんは今小さいからそう見えるんだよ」

「そうだったな。なんか、とくしたきぶんだ」


笑いながら、ソフトクリームを一口食べる。

そんなオレを潤は、なぜか分からないがすまなそうにオレを見て。


「しょおくんは、こんな姿になったとこ、どう思ってるの?」

「おれ?」

「うん。心配とか不安とか無いの?」

「そういうことか。まぁ、ないわけではないが、したかないだろ」

「え?」

「だってさ。なったもんはなったんだし。そのうちもとにもどれるんじゃないか?だったら、いまをたのしむだけ。こんなふうに、じゅんといっしょにいられるんだから、たのしまなきゃそんだろ」


そう言って潤を見れば、潤は泣きそうな顔でオレを抱きしめた。


「どうした?」

「俺、しょおくんを好きになって良かった」

「なにをいまさら」

「本当に、良かったって思ってんだ。ありがとう」

「どういたしまして。てか、じゅん」

「何?」

「あいすがくえない!とける!!」


潤は、ごめんって笑いながら、オレを離すと。


「全部食べれる?」

「これくらい、くえる!」

「小さくても食い意地はそのままだね」

「おう!」


オレは笑いながら食べはじめたんだけど、口の周りに付けるほうが多かった。



また、切ります…次で終わらせる!←