ドラマ、良かったですねー
はぁ、しょーさん
可愛いかった( ๑˃̵͈̑ᴗ˂̵͈̑ )ง*。
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青くなった顔が、すぐに紅くなり。
いろいろ忙しそうなしょーちゃん。
「え?」
「あっ」
しまった!っていう顔して、慌てて写真を俺に返す。
「ごめん!」
「え?いいけど?」
誰が見ても、しょーちゃんの態度はおかしくて。
「どーしたの?」
って聞けば、いやその…しか返ってこなくて。
どう考えてもおかしいと思うんだけど、なんか聞かない方がいいのかな?って思って。
俺は、写真を見ながら。
「この子ね、俺が小さい頃、よく遊んでた子みたいでさ。可愛いでしょ?」
って聞いたんだけど、しょーちゃんはちょっと困った顔してる。
「でね。この子の事、俺すげー好きだったみたいでさ。よくあるじゃん。何何ちゃん、好きだから結婚するぅ!みたいな。でも、俺、覚えてないんだよね。だからね」
「え?」
「しょーちゃん、知ってる?」
同じ苗字。名前も似てる。しかも顔も似てるんだけど。この子は女の子だし、しょーちゃんは男。
同じ人物じゃないと思うから。
しょーちゃんは俺に聞かれて、唇を軽く噛み目を閉じる。そして、すぐに俺を見て。
「覚えてないんだね…」
すごく寂しそうに呟いてから。
「その子、オレのイトコ」
「え?」
「雅紀、小さい頃、こっちに引っ越して来たんでしょ?その子も雅紀と同じとこにいたんだけど、親の都合で引っ越したんだ。その子さ、今も雅紀の事覚えてるよ。だって、今でも大好きだもん」
しょーちゃんは、そう言いながら寂しそうに笑う。
なんで?
なんで、しょーちゃんがそんなに寂しそうなの?
俺はゆっくりしょーちゃんに近付く。
そして、抱きしめる。
「ごめんね」
「え?」
「覚えてなくて、ごめんって、その子に言っといてくれる?」
「…伝えておく」
「うん。でね」
「何?」
「小さい頃の約束なんだけど守れないって言ってて」
俺の言葉にしょーちゃんが息を飲む。
「な…で…」
「その子に俺との思い出に捕らわれてないで、良い人が周りにいっぱいいるからって」
「ホンキで?」
「うん。俺、ホントに悪いんだけど、覚えてないし。それに今さ、気になる子がいるし」
そう言いながら、しょーちゃんを見るんだけど、しょーちゃんは目を瞑って俯いてる。
優しんだな、しょーちゃんは
俺はしょーちゃんをぎゅっと抱きしめる。
「しょーちゃん」
「な…に」
「あのね…」
「あああーーー!何やってんの?!」
タイミング悪すぎんじゃね?二宮さん。
ニノは、俺としょーちゃんを引き離すと。
「翔さん!このバカの相手してくれって言いましたけど、抱きしめ…え?」
ニノは、しょーちゃんの顔を見て驚いてる。
え?どーしたの?
そう思いながら、俺もしょーちゃんを見れば。
「なんで、泣いてるの?こいつ、なんかした?」
泣いてるしょーちゃんを抱きしめると、俺の方を見て。
「あなた、何、うちの翔さんを泣かしたの?コトによっては、ここ出入り禁止にするからね!」
「ニノ、違うって。雅紀は何もしてない」
「でも!」
ホントに違うんだってしょーちゃんは言って、ニノから離れる。
「ちょっと、オレ疲れたのかもしれないからさ。外、行ってくるわ」
しょーちゃんは、ムリして笑って事務所を逃げるように出て行った。
つづく