あの日の約束。10 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←



ドラマ、良かったですねー

はぁ、しょーさん

可愛いかった( ๑˃̵͈̑ᴗ˂̵͈̑ )ง*。











゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚




青くなった顔が、すぐに紅くなり。
いろいろ忙しそうなしょーちゃん。

「え?」
「あっ」

しまった!っていう顔して、慌てて写真を俺に返す。

「ごめん!」
「え?いいけど?」

誰が見ても、しょーちゃんの態度はおかしくて。

「どーしたの?」

って聞けば、いやその…しか返ってこなくて。
どう考えてもおかしいと思うんだけど、なんか聞かない方がいいのかな?って思って。
俺は、写真を見ながら。

「この子ね、俺が小さい頃、よく遊んでた子みたいでさ。可愛いでしょ?」

って聞いたんだけど、しょーちゃんはちょっと困った顔してる。

「でね。この子の事、俺すげー好きだったみたいでさ。よくあるじゃん。何何ちゃん、好きだから結婚するぅ!みたいな。でも、俺、覚えてないんだよね。だからね」
「え?」

「しょーちゃん、知ってる?」

同じ苗字。名前も似てる。しかも顔も似てるんだけど。この子は女の子だし、しょーちゃんは男。
同じ人物じゃないと思うから。

しょーちゃんは俺に聞かれて、唇を軽く噛み目を閉じる。そして、すぐに俺を見て。

「覚えてないんだね…」

すごく寂しそうに呟いてから。

「その子、オレのイトコ」
「え?」

「雅紀、小さい頃、こっちに引っ越して来たんでしょ?その子も雅紀と同じとこにいたんだけど、親の都合で引っ越したんだ。その子さ、今も雅紀の事覚えてるよ。だって、今でも大好きだもん」

しょーちゃんは、そう言いながら寂しそうに笑う。

なんで?
なんで、しょーちゃんがそんなに寂しそうなの?

俺はゆっくりしょーちゃんに近付く。
そして、抱きしめる。

「ごめんね」
「え?」

「覚えてなくて、ごめんって、その子に言っといてくれる?」
「…伝えておく」
「うん。でね」
「何?」

「小さい頃の約束なんだけど守れないって言ってて」

俺の言葉にしょーちゃんが息を飲む。

「な…で…」
「その子に俺との思い出に捕らわれてないで、良い人が周りにいっぱいいるからって」
「ホンキで?」

「うん。俺、ホントに悪いんだけど、覚えてないし。それに今さ、気になる子がいるし」

そう言いながら、しょーちゃんを見るんだけど、しょーちゃんは目を瞑って俯いてる。


優しんだな、しょーちゃんは


俺はしょーちゃんをぎゅっと抱きしめる。

「しょーちゃん」
「な…に」
「あのね…」


「あああーーー!何やってんの?!」

タイミング悪すぎんじゃね?二宮さん。
ニノは、俺としょーちゃんを引き離すと。

「翔さん!このバカの相手してくれって言いましたけど、抱きしめ…え?」

ニノは、しょーちゃんの顔を見て驚いてる。

え?どーしたの?

そう思いながら、俺もしょーちゃんを見れば。

「なんで、泣いてるの?こいつ、なんかした?」

泣いてるしょーちゃんを抱きしめると、俺の方を見て。

「あなた、何、うちの翔さんを泣かしたの?コトによっては、ここ出入り禁止にするからね!」
「ニノ、違うって。雅紀は何もしてない」
「でも!」

ホントに違うんだってしょーちゃんは言って、ニノから離れる。

「ちょっと、オレ疲れたのかもしれないからさ。外、行ってくるわ」

しょーちゃんは、ムリして笑って事務所を逃げるように出て行った。




つづく