あの日の約束。6 | 青いたんぽぽ

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うちのニノは、しょーさんに対して過保護ですw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

翔さんとどこかで会ってる?

 

そう言われて、驚いてニノを見る。

 

「あるの?」

「え…うーん、わかんない」

「そっか」

「でもさ、なんで?」

 

「うん。翔さん、前の会社、リストラされて。ほら、俺の知り合いに岡田くんいるでしょ。その岡田さんと翔さんが知り合いだったらしくてさ、岡田さんがこっちに呼んだのよ。けど、うまくいかなくてさ、俺、講師探してたのを思い出してくれて、話されたのよ。翔さんに会って、この人なら大丈夫って思ったから引き受けて入ってもらったんだけど。まぁ、翔さん、入った瞬間から人気がすごくてさ。俺も嬉しい限りなんだよね。可愛いしイケメンだし」

「最後はいらなくね?」

「いや、いる。可愛いしイケメンだし仕事出来るし。目の保養にさいこーなわけ。で。この前、ヨコに誘われて、ちょっと自慢したくて誘ったのよ。誰が来るの?って聞かれたから、お前の写真見せたらさ。驚いて。知ってるの?って聞いたんだけど、否定するからさ。でも、おかしいなって思ってさ」

 

そう言うとニノはお代わりを頼む。俺も一緒に頼みながら、みんなに捕まってるしょーちゃんを見た。

 

「俺もさ、実はどこかで会ってたような気がするんだ。それがいつなのか、どこなのかさっぱり思い出せなくてさ。アルバム見てもいないし」

「確か、小さいころ、こっちに引っ越してきたんだっけ?」

「うん。小学校入る前かな。こっちで商売するって親が言ってさ。その前の記憶、あんまねぇし」

「まぁ、覚えてないのが普通だしね」

「だろ。で、そのときのアルバムを探してたんだけど、ばぁちゃんちにあるみたいでさ。今度、行ってこうかと思ってんだ」

「そう。分かったら教えてよ」

「わかった」

 

ニノとそんな話をしているなんて、全然気が付かないしょーちゃんが、疲れた顔してこっちに来た。

 

「雅紀、主役だよね」

「そうだよ」

「だったら、あっちに行って。オレが祝われてるみたいで」

 

ニノの隣に座ると、ニノがよしよしってしょーちゃんの頭を撫でる。

だから、それ、羨ましい。

 

「お疲れ様。あとはこいつが祝われるから。早く行けよ」

「お前さ、俺としょーちゃんの扱い、違うくない?」

「あたりまえだろ」

 

ニノはそう言うと、しょーちゃんに飲み物や食べ物を渡してる。

 

こいつのこんな姿みたことねぇよっ

 

「早く行けよ。俺は翔さんとここにいるから」

「いってらっしゃい」

 

しょーちゃんは、可愛く手を振り、俺を送り出そうとしてる。

 

「しょーちゃん」

「何?」

「こいつに変なことされたら、大声で叫んでね」

「馬鹿かお前は!」

「馬鹿っていうやつがバカなんですぅー」

 

俺はニノにそう言うと、みんなのところに行く。

振り向けば、ニノとしょーちゃんが楽しそうに話してて。

 

やっぱ、止めようかな

 

なんて思ったけど、松潤に捕まって、そのままみんなのところに連れてかれた。

 

 

 

つづく