マナブの相葉くん、可愛かったねー
紅白の大トリ!
幸せな一年の締めくくりになりそーです❤
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冷やかしと、腕の中からしょーちゃんをひっぱり出されて。
気が付けば、みんながこっちを見ていて。
「うちの翔さんに何してんの!?」
ニノの腕の中で、真っ赤な顔をしているしょーちゃん。
めっちゃ可愛い
じゃなかった!!
「ごっごめん!!」
変な気を起こす奴から守ってやる、なんて言ってた俺が変な気を起こしてどうするんだ!
「変な気起こしなんじゃなくて!」
「起こしてるじゃんね」
「そうじゃなくて!しょーちゃんのプレゼントが嬉しくて!」
「嬉しいとキスしちゃの?相葉くんは?」
松潤がにやにやしながら、俺の方を見ている。
「そうじゃなくて」
可愛かったんだよ、ホントに。
男なのに、あんな可愛い顔して俺の方を見てくれたから、嬉しくなって。
自分を抑えきれなかったんだ。
って、言えるわけもなく。
ニノが、めっちゃ怖い顔して、睨みつけてる。
「あのね、うちの翔さんはこんな野蛮な人の側にはおけません」
「野蛮って。てか、ニノもしょーちゃんのこと抱きしめてんじゃん」
「俺はいいの!うちのですから!!」
そんな理由ねぇだろ
「あっあのさ…」
しょーちゃんがニノの腕から離れると。
「オレさ、一応大人の男なわけよ。だから、女の子みたいな扱いされると恥ずかしいんだけど」
みんなの視線を一斉に集めてて。それは恥ずかしいわけで。
紅い顔をしたまま、俺の方をちらりとみるから。
たまんねぇ!!!
と、悶えるのを我慢して。
「ごっごめん!」
「別に海外なら、こんなことは普通だろ。まぁ、ここは日本だけど。それに今日は、雅紀の誕生日なんだから、雅紀の自由にしていいんじゃね?」
にこって笑って言ってくれるから。
俺、どーしたらいいんでしょ?!
「そっそうだよね!さっ、しょーちゃんも来てくれたことだし。始めようぜ!」
俺はグラスを持ち、しょーちゃんに渡す。
「はい、皆さんグラスもってぇー!いくよー!はい、俺、おめでとー!!」
変なテンションのまま、そう叫べば、みんな笑いながら、乾杯をした。
それから、主役の俺をそっちのけで、しょーちゃんの周りは人だかり。
俺、今日、誕生日だよね?!って言いたくなるくらいで。
「あの飲み会の再来だよ」
隣でニノが引きつった笑いをしながら、しょーちゃんを見てる。
「まさに、その通り」
「翔さん、分かってないからな」
「何が?」
「あの人、人を引き寄せる魅力に気が付いてないからね」
「確かに」
「で、相葉さん」
「何?」
なんで、あなたと翔さん、「雅紀、しょーちゃん、」呼びなのよ?
ニノが不思議そうに聞いてきた。
まぁ、そう思うでしょうね・・・
「あの飲み会の後、二人で帰ってさ。その時、お友達になったんだ。だから」
「なんだ、それ」
「だってさ、友達になりたかったんだもん」
「子供かっ」
あの日、自分の名前に聞き憶えがないか?って言われて。
デジャヴのようなものを感じて。
憶えていけないことを、俺は忘れてる。
そんな感じが、しょーちゃんを思い出すたびにそう思えて。
いつ?
どこで?
何を忘れてる?
ずっと、それに捕らわれてる。
「何?」
ぼーっとしているような俺をニノがじっと見つめて。
「あのさ」
「何?」
翔さんとどこかで会ってる?
ニノが静かに聞いてきた。
つづく