あの日の約束。4 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

なんだかんだと言って出すw



 

何度も言いたいから、言わせてね


相葉くん、おめでとー!!

 

相葉くんにとって、良い一年でありますよーに♪

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

しょーちゃんと別れてから、部屋にあるアルバムを全部ひっくり返す。

一つ一つ、見落とさないように見てるんだけど、しょーちゃんの名前も顔も一つも乗ってなくて。

小さい頃のアルバムも見ようと思ったんだけど、学校に行く前にここに引っ越してきたから、その当時のものはどこにない。


「かぁーちゃん!俺の小さい頃のアルバムは?」

「無いわよ」

「は?」

「おばあちゃん家においてきたわよ、重たいから」


重たいからとかじゃねぇし!


「ばあちゃん家には、あるの?」

「捨ててなければね」


捨てねぇだろ…


なんとなく、気になるから今度の休みにでも行こうと思った。




そして、俺の誕生日当日。

両親は、一応気を使って夜の仕事を休みにしてくれ、仲間が予約してくれた店に向かう。

自分が主役だから、何もしなくていいんだけど、しょーちゃんが来てくれると思ったらなんだか、ドキドキして。いつもなら、あいつらだし、何でもいいやとか思ってあるのを着ていくんだけど、ちょっとだけカッコつけたくて。

クローゼットの中を引っ掻き回して、よくね?って思うやつを着て。

まるで好きな人に会いに行くみたいで、ちょっとだけ笑える。

まだ、1回しか会ったことないのに。

なんだか、前からの知ってるみたいで。


なんだろう、この感覚は?


分からないけど、早く会いたくて時間前に着いた。


「主役が早く来てどーすんだよっ」


なんて言われても気にしない。

そわそわしながら、店の入り口をじっと見つめる。


「誰、待ち?」


今日の主催者の松潤が、俺の肩を叩きながら聞いてきた。


「ちょっとね」

「彼女出来たの?」

「分かりやすい嫌味止めろよ」

「だってさ、今日の相葉くん、気合入ってんじゃん」

「そう?」


松潤は、笑いながら俺を見る。


「気合入ってんの、わかる?」

「わかる」

「そっかぁ」


自分の服装を見直す。


そんなじゃないんだけどなぁ。


と、思いたい。

けど、カッコイイとも思われたいし。

相手は男なのに。。



そんなことを思いながら、待つが全然来なくって。

みんな集まり始めたから、しょーちゃんだけを待ってるわけにいかなくて。

松潤の始まりの声に、俺の誕生日が始まった。


次々とお祝いの言葉とプレゼントをもらって。

俺の好きな料理やアルコールがテーブルの上に並んで。

すごい楽しいのに、入り口に気持ちだけは向いてて。


「翔さん、もうすぐで来るから」


ニノににやにやされながら言われる。


「なんで、一緒に来ないんだよ」

「なんかさ、翔さん、先に行ってくれって言うからさ」

「また、捕まったの?」

「そうじゃない。一緒に終わったし」

「じゃあ…」


ニノが悪いわけないんだけど、やっぱり来て欲しかったから、責めるみたいに言ってしまって後悔。

そんなことを思ってると、店の入り口から待ち人来る。


青いダッフルコートを着た、めっちゃ天使のしょーちゃんが急いだように入って来て。


「すみません!遅れました!」


律儀に頭を下げて謝るから、みんな驚いてる。

そんなことするやつなんて、ここにはいないからw


「大丈夫よ、翔さんw」


ニノが笑いを堪えながら、しょーちゃんの頭を撫でる。


あっ、羨ましい


俺もしたいと思うけど、まだそこまで仲良くないし。

早く仲良くなろ!って思って。

しょーちゃんの側に駆け寄る。

しょーちゃんは、俺を見つけると。


「ごめんね、遅くなって」


急いで来てくれたのか、ちょっと髪が乱れてて。

ニノはそれをさり気なく直したんだろうけど、まだ直ってなくて。それがめちゃめちゃ可愛くて。


「そんなことないよ。来てくれてありがとう!」


めいっぱいの笑顔で言えば、しょーちゃんもにこってして。


「お誕生日おめでとう。何がいいか分からなくて、遅くなっちゃった」


そう言って差し出したのは、緑と赤の包みのプレゼント。


まさか、これのために?


「気にいるか、わかんないけど、受け取ってもらえるとうれしいな」


誰が受け取らないもんか!


俺は受け取ると、開けていい?って聞いて、しょーちゃんは頷いてくれたから、包装紙を慎重に開けて中身を見る。

入ってたのは、緑のマフラー。


「ま…雅紀、カッコいいしおしゃれだから、何がいいかわからなくて。でも、似合うかなって」


しょーちゃんは、ちょっと照れたようにマフラーを手に取ると俺にふわっと掛けてくれて。


「似合う!って、自画自賛…」 


俺はしょーちゃんが言い終わる前に抱きしめた。


「すげー嬉しい!こんなに嬉しいプレゼントもらったの初めて!」

「え?マフラー、もらった事ないの?」

「違うよ」

「じゃ、気にいってくれたんだ」

「もちろん!」


俺のテンションがすげー上って。

腕の中でニコって笑うしょーちゃんがたまらなく可愛くて。


「ありがとう」


そう言って、思わずしょーちゃんの額にキスしちゃったんだ。



つづく