ああーホントに申し訳ない( ;∀;)
良く知らないことを書くからわかんなくなる←いつものこと
☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜
目の前に出されたカクテルが綺麗だ。
「椿姫です」
「オペラの?」
「櫻井さんのイメージがそんな感じなんで」
「オレ、そんな風に見えます?」
「たぶん、なんですけどね。一途な感じ」
マスターは微笑んでオレを見る。
「マスターは経験豊富なんですね」
オレは笑いながら、その赤いカクテルを飲み干すと。
「では、次は蒼い月のイメージのをお願いできますか?」
マスターは、一瞬驚くと、相葉さんのほうを見る。
相葉さんは、ん?って顔をしてマスターの顔見てから、オレのほうを見る。
「何?」
「この人、意味が分かりませんよ?」
「いいんです」
オレはマスターにそう言って、オーダーを変えない。
マスターは、分かりました。と言って、静かに作りオレの前に差し出した。
「相葉さん」
「はい」
「相葉さんは、大切な人、居ます?」
「え?」
「一般的に言えば、彼女ですけど」
「え?あっ、今いません」
「そうですか。気になる人は?」
「何の話です?」
オレの質問に相葉さんは困惑しながら、オレの顔を見つめる。
「相葉さんは、オレのことどう思ってます?」
「え?どういう意味ですか?」
「友達ですよね?」
「ええ」
「それ以上の感情はないですよね?」
「それ以上?」
「はい。簡単に言えば、恋愛感情です」
相葉さんは大きく目を見開いて、オレを見る。
「あっあるわけないじゃないですか!俺も櫻井さんも男ですよ!」
相葉さんの言葉に笑う。
そうなんだよ
「相葉さんの今日のお誘いが、なんかオレをデートに誘ってるようで、勘違いしちゃいそうでしたよ」
「ええ?!」
「そんなことないってわかってますよ。けどね、相葉さん」
オレ、男の人が好きなんです
オレの言葉に相葉さんが固まった。
オレは相葉さんから視線を外し、蒼いカクテルが入ってるグラスの縁を人差し指でなぞる。
「オレ、昔から、女の子を愛することが出来ないんです。だからね、この性癖を知られると人に興味本位の目で見られるんです。前の会社に居たときもそうで、それで辞めちゃったんですよ。大勢の人に関わりたくないっていうのもそれです」
オレはそう言うと、触れてたグラスを相葉さんの方へ差し出す。
「オレ、ずっと忘れられない人がいるんです。その人も男の人ですよ。すごく優しくて暖かくて。笑顔がとても可愛らしくて。それなのに、すっごく男らしいんです。今はオレの側にはいません。これからも、彼がオレのところに帰ってくることもないです。だけど、オレは彼のこと・・・」
好きなんです
「相葉さん」
「…は…い」
「相葉さんがこんなオレのこと、これからも友達としてお付き合いしていただけるのであれば、いつでもうちに遊びに来てください。オレは友達としてお付き合いさせていただきます。でも、もし、違う感情を持つのであれば」
オレはカクテルを指す。
「これがオレの気持ちです」
オレはそう言って、財布から札を抜くとカウンターに置いた。
「マスター、ごちそうさまでした。すごくおいしかったです」
オレはそう言って席を立ち、黙ってグラスを見つめてる相葉さんに礼を言って店を出た。
つづく