あなただけをみつめる。13 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←


ああーホントに申し訳ない( ;∀;) 

良く知らないことを書くからわかんなくなる←いつものこと

 

 

 

 

 

 

 

 

☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜

 

 

 

 

目の前に出されたカクテルが綺麗だ。

 

「椿姫です」

「オペラの?」

「櫻井さんのイメージがそんな感じなんで」

「オレ、そんな風に見えます?」

「たぶん、なんですけどね。一途な感じ」

 

マスターは微笑んでオレを見る。

 

「マスターは経験豊富なんですね」

 

オレは笑いながら、その赤いカクテルを飲み干すと。

 

「では、次は蒼い月のイメージのをお願いできますか?」

 

マスターは、一瞬驚くと、相葉さんのほうを見る。

相葉さんは、ん?って顔をしてマスターの顔見てから、オレのほうを見る。

 

「何?」

「この人、意味が分かりませんよ?」

「いいんです」

 

オレはマスターにそう言って、オーダーを変えない。

マスターは、分かりました。と言って、静かに作りオレの前に差し出した。

 

「相葉さん」

「はい」

「相葉さんは、大切な人、居ます?」

「え?」

「一般的に言えば、彼女ですけど」

「え?あっ、今いません」

「そうですか。気になる人は?」

「何の話です?」

 

オレの質問に相葉さんは困惑しながら、オレの顔を見つめる。

 

「相葉さんは、オレのことどう思ってます?」

「え?どういう意味ですか?」

「友達ですよね?」

「ええ」

「それ以上の感情はないですよね?」

「それ以上?」

「はい。簡単に言えば、恋愛感情です」

 

相葉さんは大きく目を見開いて、オレを見る。

 

「あっあるわけないじゃないですか!俺も櫻井さんも男ですよ!」

 

相葉さんの言葉に笑う。

 

そうなんだよ

 

「相葉さんの今日のお誘いが、なんかオレをデートに誘ってるようで、勘違いしちゃいそうでしたよ」

「ええ?!」

「そんなことないってわかってますよ。けどね、相葉さん」

 

 

 

オレ、男の人が好きなんです

 

 

 

オレの言葉に相葉さんが固まった。

オレは相葉さんから視線を外し、蒼いカクテルが入ってるグラスの縁を人差し指でなぞる。

 

「オレ、昔から、女の子を愛することが出来ないんです。だからね、この性癖を知られると人に興味本位の目で見られるんです。前の会社に居たときもそうで、それで辞めちゃったんですよ。大勢の人に関わりたくないっていうのもそれです」

 

オレはそう言うと、触れてたグラスを相葉さんの方へ差し出す。

 

「オレ、ずっと忘れられない人がいるんです。その人も男の人ですよ。すごく優しくて暖かくて。笑顔がとても可愛らしくて。それなのに、すっごく男らしいんです。今はオレの側にはいません。これからも、彼がオレのところに帰ってくることもないです。だけど、オレは彼のこと・・・」

 

 

 

好きなんです

 

 

 

「相葉さん」

「…は…い」

 

「相葉さんがこんなオレのこと、これからも友達としてお付き合いしていただけるのであれば、いつでもうちに遊びに来てください。オレは友達としてお付き合いさせていただきます。でも、もし、違う感情を持つのであれば」

 

オレはカクテルを指す。

 

「これがオレの気持ちです」

 

 

オレはそう言って、財布から札を抜くとカウンターに置いた。

 

 

「マスター、ごちそうさまでした。すごくおいしかったです」

 

 

オレはそう言って席を立ち、黙ってグラスを見つめてる相葉さんに礼を言って店を出た。

 

 

 

 

 

つづく