言葉が私を突き放した訳は
きっと私がお前をを裏切ったからだよな
もう飛べないよ
もう歌えないよ
夢を見る資格すら
もとからなかったんだ
鳥が鳴く
規則正しく
車が走る
列をなして
はじめから間違った道を間違ったまま進んできたから
ぐらぐらいつまでも揺れ続けるよ
立ち入り禁止の札の文字も読めなかったんだもんな
崩れてしまえばいいのに、足を踏み外してさ
土と一体化しちまえばいいのにな
消滅を促して点滅するカーソル
揺らめく葉っぱたちが
バカにしたような顔で笑っている
もろいわりに
しぶといよね
崩れてしまいたいのに
まだ立ってる
もう叫べないよ
もう伝えられないよ
わかっているから
拳は固くなるんだ
揺れにまかせて
しなっている木々
通り抜けて行く時間を
目を細めて眺めている
裏切ることになれたこの乾いた心に
染み込むのもなんかなにもないけど
去っていかせたりはしねえよ
たとえもう動けないとしても