【4限目】パフォーミング・アーツ・キュレーション概論 | 観劇のためのプチ備忘録

観劇のためのプチ備忘録

観劇やダンスが趣味です。
ロシアバレエから舞台芸術の世界へ。
團十郎襲名公演中は歌舞伎を集中して観ます。
舞台鑑賞で学んだことや感じたことを書きつづります。
劇場の施設管理や設備管理、アートマネジメントに興味があります。

4限目は、東京藝術大学准教授の相馬千秋先生です。

相馬先生が、プログラムディレクターとして、担当したドイツの「テアター・デア・ヴェルト(世界演劇祭)2023」において、

先生がどのようなキュレーションを行ったのか、実例が紹介されました。


「テアター・デア・ヴェルト」は、ドイツで3年に1回開催される、いわば、トリエンナーレです。

会期は2週間です。


演劇人なら知っている有名なフェスですが、

…知らなんだ。。

ドンマイ!!


では、公募でプログラムディレクターに選ばれた相馬先生が何をされていたのか、というと、


⚫テーマの提案

⚫チームビルディング(超大事!)

⚫テーマを具体化するプログラミング

⚫観客の体験や時間を有機的にするためのプログラミング

⚫作品のクリエーション

⚫主催者との対話

⚫会期中のあらゆる出来事への危機管理

⚫記録とアーカイブ化


キュレーションです。


私もこれまで主戦場がフェスやワークショップだったので、激しく同意しました。

お客に楽しんでいただくため、アーティストや出展者の思いやパッションをお客に届けるため、

日々、奔走するのがフェスのキュレーターです。


「キュレーター」という職業に仕事が与えられるのではなく、イベントの中でキュレーターとして、役割を果たすイメージです。


ムードメーカーであることが求められます。

だから、私はダジャレを言うようになったとか?デレデレ

(…違うか。。)


さて、私のリアクションペーパーです。

実際のキュレーションの実例をありがとうございました。
特に、フェスティバルのキュレーションには、規模は違いますが、親近感を持ちました。
私も主戦場は、フェスなどのイベントなので、なるほどな、と頷きながら講義を受けました。

知識もなくいきなりイベントを任され、マニュアルもなく、見よう見まねで、かなり苦労して運営してきたのを思い出しました。

もっと早くこのお話を聞きたかったです。
そして、イベントのキュレーションに特化した講座があれば、同業のイベントオーガナイザーに紹介するのに、と思いました。

世界演劇祭のキュレーションコンセプトで、二言論ではなく、複層的に存在している価値観や世界観に心惹かれました。
人間だけでなく、その他の生命体や非生命体の視座を持つということは新鮮でした。


写真はシャガの花です。