小湊鉄道月崎駅を後にし、大本命の月出工舎(つきいでこうしゃ)へ向かいます。
非常に辺鄙なところにあり、車でないと行けません💦
芸術祭会期中だから無料シャトルバスが運行していますが、普段は自力で行くのは無理です
月出工舎は、2014年から東京藝術大学准教授の岩間賢(いわまさとし)さんが、アートディレクターとして、統括しています。
廃校になった旧月出小学校を活用して、アートのプラットホームにしています。
できた当初から私は大ファンです❤️
というのも、ここは「月出」の名の通り、月にちなんだアート作品が多いのです。
ロシア現代美術家レオニート・シチコフが月をテーマにしたアート作品をよく出展していたのですが、
今年は、対ウクライナ戦のせいか、来日できず
素晴らしい芸術を内包するロシアなのに、戦争でアーティストが活動制限を受けるという。。
なんだか悲しくてトボトボ歩いていたら、草刈りをしている方がいたので、ご挨拶…
おおっ、岩間さんだ!
お話ができました。
岩間さんの作品「ほとり」です。
月出工舎に隣接する「月出の森」に築山や茶室みたいなものなど回遊式の庭園を作っていく計画があるそうです。
木村さんの縄文竪穴式住居もそうだけど、「ものつくり」のアーティストは、作品を拡張・発展させていきます。
ちなみに、舞台芸術は、「ことおこし」と呼んでいます(←まいまい造語)。
そして…
田中奈緒子さんの古民家を詩的空間として再生させた「彼方の家」です。
写真がわかりずらいのですが、古民家の居間では、家具や小物が床に溶けています。
時間が溶けて…
記憶が溶けて…
夢が溶けて…
世界のすべてが溶ける瞬間を現しているかのように。
レコードの針が、時を止めるかのごとく、同じ音溝でしかレコードがまわるのを許しません。
ただひたすら、音もなくくるくる回るレコード。